大人になる娘へ送る言葉 ~君を心から愛する父より~

僕は君のお父さんになった。君の成長の記録とともに、君の人生の半歩先を行く僕の学びを将来の君に送る言葉としてここに記すよ

反旗を翻す部下に

2018年12月24日 | 日記
娘へ、


今日はお父さんの仕事の話をしよう。

お父さんは管理職になってしばらく経つけど部下が数十人になる。
部下ひとりひとりの性格や特徴を真剣に考え、いつも彼らが最高のパフォーマンスを発揮できるよう働く環境を整えていくことが管理職の大事な仕事だと考えているよ。

でもどんなに部下に真心を持って接していても、部下が自分に対して反旗を翻すことがあるんだ。
特に手塩にかけて可愛がった部下がすごいスピードで成長したとき、その部下の目に見える周りの景色が低く見えて来て、周囲への不満をもらすようになるんだ。そして「その環境を許している上司が信じられない」、とこうくるわけだ。

このケースは特に若手のスタッフが多い。意識が高く、勉強熱心で努力をする。もちろん成長も早いし、周りのサポートを得ながら結果も出すようになる。でもほとんどの人は最初は何もできない状態から周囲の温かいサポートを受けながらいろはを教わってそうなるんだ。

それが不思議なことに、以前は「あいつは本当に仕事に対する考えが甘い」と言われていた人間に限って、数年後に同じセリフを別の人間に言っていることがある。更には上司に、「自分がこんなにやっているのに、他の意識の低い人間とやらないといけないなんて、、、」と不満を漏らし始めるんだ。

そんな時は部下にはっきり言おう。「私の力不足でごめんな。でも君が私たちの組織に対してそこまで意識を高く持ってくれるようになるとは思わなかったよ。だって君も最初は同じようにみんなから心配されていたからな。だから君の経験を生かして後輩たちが成長できる環境を一緒に作ってくれ。」

反旗を翻す部下に、素直にコメントを受け止めて協力を仰ぐ。でもしっかりと本人も過去は力不足だったことをはっきりと伝えるんだ。同じ組織で不破を起こす必要はない。反旗を翻されたら、対抗せずにその旗を一緒にもって方向転換してやろうじゃないか。決してそれを裏切られたと考えないでほしい。ほとんどの人間が、一度は自分を過信して周囲を傷つけた経験があるはずなんだ。でもそんなことで組織を狂わせてはいけない。もっと大人に、成熟したチームにしていくために。

実はお父さんも尊敬する先輩にものを申したことがあるんだけど、今考えても自分が浅はかだったと思う。そしてその先輩は寛容に自分の考えを受け止めてくれて、今でも尊敬し続けているよ。大人の対応が必要だね。


クリスマスイブに書くメッセージじゃないね 笑

父より