大人になる娘へ送る言葉 ~君を心から愛する父より~

僕は君のお父さんになった。君の成長の記録とともに、君の人生の半歩先を行く僕の学びを将来の君に送る言葉としてここに記すよ

いじめにどう対応するか

2018年10月06日 | 日記
娘へ、

人生は長い。

学校や部活動、会社といった集団の中で生活をすると見た目や考えの違いを蔑視する人間がいるかもしれない。

もしかしたら君も人から何かを言われて悲しい気持ちになるかもしれない。

お父さんの友達は、昔携帯電話が普及しはじめたころ、電話を持っていないという理由で友達の輪に入れなかった。

君のお母さんは昔、仲良しだった友達から突然無視されるようになった。

お父さんは学校の授業中に消しゴムのカスを後ろから投げられたりしていた(あまり気にしていなかったんだけど)

でも皆今は幸せそうだ。相手の気持ちもよく考えるし、人を大事にすることの大切さを体感しているんだろうね。

悲しいことにいじめた側はいじめたことを覚えていない。

自分だって気づかないうちに人を傷つけているかもしれないんだ。

だけどね、そんなことは一生続かないし、いじめた側は絶対に幸せになれない。

いじめをする人間のことを本当に好きで、助けてやろうなんて思わないからね。

もし、自分が仲間外れにされて悲しい思いをしたら、環境を変えればいい。

環境を変えることで、新たな友達もできたり、新しい価値観に触れたりすることができるんだ。

そういった意味では多様性を認め合うような集団に属することが良い経験になるのかな。

すべては経験と割り切って考えるのもいいと思う。

決していじめられる側は悪くない。耐えられないと感じたら、学校も会社も辞めよう。

世界は広い。君をもっと理解してくれる人たちは意外にも近くにいるものだよ。悩まないでね。

父より

親友について

2018年10月03日 | 日記
娘へ、

今日は「親友」について話したいと思う。

お父さんは生まれてから30年以上が経っているけれど、実は確信をもって「親友」とよべる友達はいない。

お父さんの中では「自分と同等に自分のことを考えてくれる信頼できる、してくれる友達」、これぐらいを期待してしまっているのかもしれない。

そんな人、なかなかいるはず無いよね。

お父さんは学生のころから委員を務めたり、部活にも所属していたり、学生を卒業してもそれなりの規模の企業に就職して組織の中にいる自分にあまり違和感は感じない。

だけど、最後はいつも一人なんだ。自分に共感してくれる大事な仲間を見つけることができたとしても、自分は自分しかいなくて、最後に自分を守るのは自分なんだ。

前向きに考えると、自分しかいないということは、自分が好きなようにすればいいと思う。それはもちろん人からの信頼を失わない程度にだけどね。

組織の中で生きていくには人からの信頼を裏切ってはいけない。でも最後は自分しかいないからその範囲で自分の好きなようにすればいい。

でも例えば君が大人になって本当に好き勝手しようとしたときに、「迷惑をかけてしまうな」と顔が思い浮かぶ人がいるかもしれない。

それは家族であったり、君の大事な友達なんだと思う。それが君の将来の「親友」になるのかもしれない。

お父さんは「親友」はいないと言ってしまったけど、信頼できるひと、大事にしたい友達はいるよ。相手がどう思っているかわからないけど、それでもいいと思う。

だから誰かに裏切られたと感じることがあっても気にすることはない。それは自分が相手に持っている期待が間違っていたということ。相手は悪くない。

そう考えると自分が楽になるから、「親友」はいないと思うことで、裏切られる心配から逃避しているかもしれないね。

でもいいんだ、それが自分を守る方法なのだから。誰の迷惑をかけるわけでもない、誰の信頼を裏切るわけでもない。

すこし重い話になってしまったけど、生きているかぎり、組織にいるかぎり、人からの裏切りで傷つくことは一度はあるかもしれない。

でも大事なのは最後に自分は自分だけということ。その気持ちを持てば、きっと勇気を持って自分のいる環境も変えられるとおもうよ。

ちなみに、お父さんの「親友」はしいて言えば君のお母さんかな。お母さんはお父さんのことをどう思っているかわからないけどね。

父より

親になるということ

2018年10月01日 | 日記
娘へ、

君が生まれてきて、僕は君の父親になった。

君が生まれたその瞬間は、純粋に家族の仲間が増えた喜びと、親になることへの不安を同時に抱えたんだ。

君のお母さんには言えないけど、お父さんは自分自身が家族を支えていけるのか、すごく不安だった。

君が毎日のように泣いて、笑って、お母さんが一生懸命になって君の面倒を見ていたよ。

お父さんにはお母さんが本当にたくましく見えた。同時に、お父さんはすごく無力感を感じたよ。

君はいつもお母さんを求め、お父さんが何をしても泣き止まないんだ。

お父さんもそんな君に対してどうしても前向きに時間を使うことができなかった。

仕事に逃げてたのかな。仕事をすることで自分の役割を自分自身に認めさせようとさせていたのかもしれない。

子育てで無力感を感じた時、いつもお父さんは自分のお父さん、お母さんのことを考えるんだ。

すると、小さなころはいつもお母さんに甘えていたことを思い出すんだよ。

父親の存在の大きさを感じたのは本当に成人になってからかな。

でも今考えても小さなころから父親に大事にされていたという出来事が多くあることに気づかされるんだ。

お父さんのお父さんは仕事ばかりしていたけれど、いつも一緒にいる時間を大事にしてくれていた。そう思うんだ。

だから僕も君に同様に時間と愛情を捧げていきたいと思う。

親になるっていうことは社会の責任じゃないと思うんだ。自分が親からもらった愛情を広げていきたいという本能に気づかされることなんだと思う。

君を守らなければならないんじゃなくて、君を守りたいんだ。仮に今の君にはそれが必要ではなかったとしてもね。

君のために何ができるかな。これからが楽しみだよ。君の成長とともに、お父さんも成長しているんだ。

父より