大人になる娘へ送る言葉 ~君を心から愛する父より~

僕は君のお父さんになった。君の成長の記録とともに、君の人生の半歩先を行く僕の学びを将来の君に送る言葉としてここに記すよ

「許せない」という感情にどう対処するか

2019年01月15日 | 日記
娘へ、

大人になって、不合理な局面にでくわすと、人を許せなくなることがあると思う。

許せないのは、相手が自分の期待通りに動かないから、それが怒りに変わり、憎しみに変わり、自分を苦しめることになるんだ。

怒りがわいてきたら、まず深呼吸をしよう、好きな音楽を聴こう、気持ちをノートに書きだそう。

お父さんは良く自分が尊敬する人の本を読んで、怒りの感情を抑えているよ。

若いころは本当に怒りっぽくて、よくケンカもして、相手の嫌がることもわざとしたりした。

時々、自分が本当に性格の悪い、最低な人間なんじゃないかと思うこともあった。

でも、まじめすぎる人ほど、相手に対してもまじめさを求めて、期待に応えてくれない相手にたいして苛立ちを感じるんだ。

でもまじめなことは悪いことじゃないよ。確かにまじめじゃない人間がうまくいっているように見えることもあるかもしれない。

でも、まじめじゃない人間に集まる人たちは仲間から信用されず、最後は孤独になるものなんだよ。

まじめすぎておもしろくない、っていわれるぐらいが信用されるんじゃないかな。

でも、まじめじゃない人間に対していくら不満をもっても自分の為にはならないから、そんな時は本を読もう。

まじめでも成功している人はたくさんいる。そういう人たちと出会い、自分がその輪に入る中で、かならず人生のステージが上がっていることに気づくはずだ。

許せないという感情は自分がつくりだしている。お父さんに似てまじめになるだろう君にも時に人の行動が許せないように思うかもしれない。

でもそれを是正するのは本当に力仕事だ。まずは自分を落ち着かせて、一歩ひいて、その場を離れることが自分の為になるよ。

父より

芯を持つということ

2019年01月14日 | 日記
娘へ、

今日は芯を持つということがとても大事なことだというのを伝えたいと思う。

自分と価値観の違う人と接していく中で、自分のぶれない価値観をもつということは、一見頭が固いように思う印象があるかもしれないけど、それは違うんだよ。

「この人は素敵な人だな」と思われる人は、多くの場合自分の価値観を持っていて、さらに思いやりのある人なんだ。

なぜなら多様な価値観が混在する環境はどうしても回避できないよね。

みんな違う親の元で育って、違う環境を生きて、違う夢を持ってるんだ。

それは将来君にかかる周りからの期待も色々なものがあると思う。

でもその全てに応える必要もないし、全てをないがしろにすることもない。

君は君で、君が大事にするものを中心に前に進めばいいんだ。

でもここで大事なのは自分勝手にはならないこと。それは、周りにもよく耳を傾け、相手の気持ちを察するということだ。

相手が望まない答えも、時には君の価値観に照らし合わせて言わなければいけないだろう。

その時には明確に君の価値観を伝え、相手の期待には応えられないんだけど、君が相手の価値観も尊重していることもしっかりと伝えるんだ。

そのぶれない姿勢が、君の芯であり、君の魅力になっていくはずだ。

無理に相手に合わせても、それは君らしさを失うだけで、君の魅力も半減するし、君自身が自分を嫌いになるだろう。

そして何より「合わせること」はやさしさでも何でもないんだ。それはお父さんの経験からも切実に感じることだ。

お父さんは君にそうなってほしくないよ。「自分の芯 + 思いやり」で魅力のある人になってほしい。

芯を持って、やさしく、つよく。大きな心をもってほしい。

父より