整腸作用や免疫活性、抗ウィルス作用などの効果が報告されている「フコイダン」。長年の研究により、抗がん作用のほか、免疫活性などについても効果が期待できるとして大変注目されているのです。どのように摂取する必要があるのか、ご紹介していきましょう。
あのヌメリが免疫回復に一役!
「フコイダン」は、モズクやコンブなどの海藻類のヌメリ成分に含まれる天然成分。海藻が砂などに触れた際に傷ついてしまった部分を修復したり、引き潮で身が乾燥してしまうのを防いだりする成分で、とくにモズクに多く含まれるということがわかっています。整腸作用をはじめ、免疫の活性化や抗ウィルス作用などの人間の防衛機能・免疫回復させる効果や、抗腫瘍作用や中性脂肪抑制など、私たちの健康に必要不可欠な成分が含まれていることは、学術的にも明らかにされているのです。自然治癒力を正常化させるという分野においては、とくに抗がん剤治療中の人の日常生活のQOL(生活の質)向上に大いに役立つと言われています。
がん細胞のアポトーシスにも有効!?
フコイダンの効能として期待されるものに、次のようなものがあります。
免疫力腑活化作用
フコイダンには人間の自然治癒力を回復・向上して、体質を改善する効果があることが分かっています。体内の腸表面の細胞から血液を通じて全身に伝達され「腸管免疫」に刺激を与えることによって、免疫力を高めるといわれています。
アポトーシス誘導作用
細胞がまるで自滅するかのように自然に消滅に導く作用のことをアポトーシスといいます。近年、フコイダンに含まれるフコキサンチンにがん細胞のアポトーシス誘導作用があることは確認されており、期待する声が高まっています。
ピロリ菌の減少による体内粘膜の保護
フコイダンは体内の粘膜を保護する役目があり、フコイダンの粘り類が胃の粘膜を刺激し、胃を活発に動かしてくれます。また、胃潰瘍や胃がんの原因のひとつと言われるピロリ菌を減少させる働きも確認されています。
フコイダンの原料である褐藻類は、独特のヌメリ成分で自らの身をガードしています。細菌をよせつけず、強い太陽光や紫外線によって発生する活性酸素をバリアする抗酸化作用を持っています。そのことから、活性酸素が主な原因となる老化や血管凝固、シミなどにはじまる身体の錆びから守ってくれるといわれています。
有効成分を吸収しやすい身体をつくることが重要
フコイダンは長年の研究により、吸収する・しないの個人差が確認されており、人によってはその効果を十分に得られない場合があります。日常的に海草類をよく食べている人には高い効果があるというデータもあり、フコイダンの摂取頻度により、その差が出ている可能性も示唆されています。吸収する人には、非常に有効な効果が発揮されるものの、吸収が弱い人には効果が十分発揮されないことから、フコイダンの高い抗腫瘍、抗がん作用、免疫活性などの効果にあやかるには、自分が十分に吸収する力を持っているかどうかを把握することも必要なのです。
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