ありがとう

昨日の夜の７時前の事、突然１本の電話が鳴り響きました。

あわてて電話を取るといつものお婆さんからで、「たぼちゃん、菜っ葉と豚肉炊いたんやけど食べるか～」と仰り、「今から晩御飯の用意をするとこだったんです」と返事を返すと、「ほな、すぐ取りに来て」との事。

懐中電灯を持って外へ出てみると、寒いのなんの。

家の中では暖房をまだ点けていませんが、家の中と外では気温が全然違う。

服を着こんで早速お婆さんの家に行ってみると、温かい出来立ての料理が用意されていました。



今回は少し薄味にしてあるそうです。

「これから段々と寒くなりますから、体には気を付けて下さいネ」とお伝えすると「たぼちゃんもな」と返事がありました。

そのお婆さんは以前こんな事を言っておられました。

「年寄りは、いつまでも生きとったらあかんねや。若いもんに迷惑が掛かるから早く死んだ方がええんや」と。

でも昨日は嬉しそうな笑顔がとても可愛く見えました。

毎日哲学の本を読んでおられる様です。

哲学を学べば、心の支えになると思ってしまいますが、老若男女問わず良い時悪い時が必ずあるんだろうな。

人に感謝する、また感謝される事が生きる事の基本なのかな。

本当の感謝、それは怒りや悲しみの中にこそあるのではないか、そんな事を想っています。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ありがとう