心の楽しみは 良薬なり

毎年５月になると、母と一緒に家からそう遠くない藤公園へ花を観に行っていましたが今年は動画で観る事にします。

そこへ行った時には藤の花の何とも言えないいい香りが鼻の中をす～っと通り抜けて行きます。

　

　

こんな写真を見ていると、とても懐かしく思えて来ます。

写真を撮った時の藤の花や公園内で販売されていた焼き鳥の香りが甦って来ます。

つい先日の事、夜中の３時頃母が寝言でこんな事を申しておりました。

　　　　　　　　　　「焼き鳥が食べたい～」
と。

今晩のおかずは、手羽肉の皮を剥ぎ取り薄味の焼き鳥を出そうかと思っています。

その時、寝言の話をプレゼントしましょうかね。

どんな顔をするのか楽しみです。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　心の楽しみは　良薬なり　

　

最高の感謝

昨日のお昼頃、母の中学時代の友達のおばさんから一本の電話がありました。

何でもそのおばさんのご主人が介護の仕事をされており、月曜日の仕事が休みで母の体調が良ければ淡路の花さじきへ行かないか、との事で花の好きな母は即OKで私もご一緒させて頂く事になりました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


「あ～、きれいや～、観れてよかった～、棚から牡丹餅や～」

っと、母がポツリ。


何とも嬉しそうな顔。

滞在時間は１０分程でしたが、いい思い出がまた一つ出来ました。

また、母の友達のおばさんにとっても素晴らしい思い出になったに違いありません。

本当にありがとうございました。




　　　　　　　　　　



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　最高の感謝　

一難去って又一難

これは、母が退院してから自分で植えた花です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

昨日の夜、母を体重計に乗せてみると３Kgも体重が増えていました。

最近よく食べる。この調子だとどんどん太ってしまうのではないかと心配です。






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　一難去って又一難　

温もり

それは昨日のお昼前の事でした。

午前中に母を歯医者に連れて行き、治療が終わり家に帰る車の中で「今日のお昼ご飯は何にしようか？」と母に尋ねると、「う～ん、吉野家の牛丼が食べたい」と返事が返って来ました。
一瞬「え～、牛丼嫌いなくせになんでや？」と思い母に何故食べたいのかと尋ねると、「たぼちゃんは牛丼好きやろ～、せやから」と返事をしてくれました。

「あ～、だいぶん食欲が出て来たんだな～」と思い、家から一番近いそこへ行く事にしました。

この間店で牛丼を食べたのはいつだっただろうか？

ちょっと思い出せません。

お店に入り、二人で牛丼の並盛を二つ注文すると１分ぐらいでそれが出て来ました。

食べ始めてみると、私の横で牛丼に生姜を沢山のせ夢中になって食べている母の姿を見て「よほどお腹が空いていたのだろうか」と思いながら食べていました。

突然「もうあかん、これ以上食べられへん」と言うので、「ふっ」と母のどんぶりの方へ目をやると、なな何と半分も食べていました。こんな事は今までなかったのに「うぉ～、凄い」と思いながら母の残した半分を私が食べる事になりました。私のお腹はパンパンです。

食事も終わり車に乗った時、母がポツリとこう言いました。

「食べ納めや」

食べたくもない牛丼を夢中になって食べていたのは、自分はもうそんなに長くはないのだと自分自身にさとしている様でありました。

その時初めて母親の本当の心の中を覗いた様な気がしました。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　温もり　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

叶うものなら

やっと収穫した玉葱を吊る事が出来ました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

母が入院する前に植えておいたほうれん草と玉葱を料理して食べてみると、採り立てのほうれん草は柔らかくてメッチャ美味しい。
玉葱はメ～ッチャ甘～い。母にそれを出すとペロリと食べてしまいました。

最近食事が美味しく感じる様になったそうです。

明日からまた新たに抗がん剤治療が始まります。

本来ならば、先週で治療を打ち切る所でしたが検査結果の数値が少しずつ良くなって来ていることもあって、もう１クール継続すると主治医の先生よりお話がありました。

このまま癌が消えてしまえばいいのに…。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　叶うものなら　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

恩返し

私は今まで、親が子供に愛情をもって接するのは当たり前だと思っていました。

母が病気になり、今は何も出来ない母。

今にして思います。

本当に愛情を欲しがっていたのは、母だったのだと。

残された時間、出来るだけの事を母にしてあげたい、と。

母、７８歳。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　恩返し　

感謝の心

母が３月初め頃、緊急入院しその３日後に手術をして頂き主治医の先生から余命１ヶ月と告げられてから１ヶ月と１週間が過ぎました。

昨日の午前中病院へ最後の抗がん剤治療の為行って来ましたが、採血の結果前回よりも良くなっているとの事で主治医の先生から「来週も来て下さい、もう１クール治療しましょう」と言って頂きました。

１クールとは、週１回の抗がん剤治療を３回する事だそうです。

最初は、１クールやって効果がなければその治療を中止するとの事でしたので、久しぶりに心が少し軽くなった気がしました。

もう一つ嬉しかった事があります。
昨日の朝、炊き立てのご飯を小さいお茶碗に半分くらい入れて母に差し出すと、「美味しい」と言って全部食べてくれました。それに減り続けていた体重が２キロ増えていたのです。

今年は満開の桜を観る事が出来た。

母と姉と私の３人で淡路島へ行った。
また行ってみたいと言っていた京都の北野天満宮へも３人で行けた。

これからは、もっともっと美味しい料理を作って母に食べさせてあげたいな。

きっと良くなると、そう信じたいのだ。






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　感謝の心　

癒し

今朝早く４時頃だったでしょうか、ド～ンと２回地震がありました。

まだ夜が明けていなかったのでチョット怖かったです。

５時頃から朝食の用意を始め、それが終わると食器を片づけたりご飯を炊いたり７時前にようやく全ての仕事が終わり休憩がてら庭の花を観ていると、おもわずカメラでパシャリ。

　　　　

　　　　

紅葉の葉っぱがもうすぐ開きそうです。


今日の曲はワルツです。

学生時代、Pianoは副専攻でしたがPianoと出逢って以来好きで好きで惚れに惚れまくり、特にこの曲はよく練習したものです。

今でもこの曲を聴くと指の関節がムズムズします。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　癒し　

観れて良かった

昨日は母の抗がん剤投与の日になっていたので朝９時前に病院へ行きましたが、体調不良をおこし急きょ処置室へと入り体温を測ると３９度の熱があり主治医の指示によりすぐに熱を下げる処置をして頂き事なきを得ました。

病院へ行く前朝御飯が口に入らず容体がおかしかったのはそのせいだった様です。

血液検査の結果、インフルエンザにかかっていたとの事でしたが、その他の検査結果は前回より良くなっているとの事で数値も確認させて頂きホットしました。

抗がん剤投与は来週に持ち越しです。

家に帰って廊下のカーテンを開けると、観賞用の桃の花が咲いていました。





こんなにじっくり観たのは何年ぶりのことでしょうか？






桃の花を観た後、母はポツリと言葉を残し布団上に横になってしまいました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　観れて良かった　

大満足

昨日の夕方急に母が文旦を食べたいと言いだし、あわててスーパーへと急ぎましたがどこを探しても見当たりません。

行きつけのスーパーならあるだろうかと気を取り直していつもの店へ行くと、「うっわ～、メッチャ文旦あるやん」と心の中でつぶやきながら、それを籠に入れレジのへと急いでいると、いつものニッコリお姉さんがまたまたニッコリ笑顔。

早速家に帰って夕食の用意をしました。


少量しか食べれませんので、小皿にチョットずつ入れる様にしています。

ご飯は食べやすい様にお粥にしていますが、大きいスプーンに一杯程度にしておかないとお腹が張って眠れないそうです。

いつもこのぐらいの量でも半分は残すのに、夕べは完食でした。

スーパーのニッコリ笑顔のお姉さんと母の完食に昨日は大満足。

気分がいいので、スターウォーズでお馴染みのこの曲をニッコリお姉さんと母にプレゼント。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大満足　

心ほっこり

今朝９時過ぎに、母のタクシー券をもらう為に役場へ行き手続きをして最後お金を千円支払いそれを頂きました。

それが終わると今度は、車検の予約を取りに＊＊＊バックスへ行き４月８日午後２時３０分の車検をお願いしています。

帰りにスーパーへより冷凍のコーン・椎茸・もやし等を籠に入れレジで支払いをしていたら、レジのお姉さんのニッコリ笑顔で久しぶりに心が温かくなりました。

家に帰って早速お昼ご飯という事で、今日は素うどんにしてみました。
今まで母はうどんに海老天やかき揚げなど、とにかく油ものをのせて食べるのが好きでしたが手術をして仮退院してからは油ものいっさい口にしない様にしてスープは薄めで香りづけの為料理酒を少し入れ仕上げてみると、４分の１人前をツルツルっと食べ「あ～美味しかった～」と言ってくれました。

そんな事を言われると、毎日素うどんを作ってしまいそうです。

何だか今日は、雨にもかかわらずとても気分がいい。

これもきっと、レジのお姉さんのニッコリ笑顔のおかげですね。
感謝の気持ちを込めて、その彼女に「鬼のパンツ」でお馴染みのこの曲をプレゼント。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　心ほっこり　

感謝の気持ち

昨日は天気も良くこの辺りの満開の桜も今日で最後になるかもしれないので、母を車に乗せ家の近くの桜を観に行きました。



母がこう言いました。

　　　　　　「このまま時間が止まってくれたらいいのに」


主治医からは余命１ヶ月と言われ、満開の桜を一緒に観れないかも知れないと思っていただけに、母のその言葉を聞いた時思わず涙が溢れ出てしまいました。

延命治療のおかげでひょっとしたら、後数か月生きていられるかも知れません。

どうか神様、もう少し母に時間を下さい。

なんのとりえもない私ですが母にこの曲を弾いて聴かせてあげたい。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　感謝の気持ち　

命の水

昨日は畑に菊の花を植えました。

　　　　


母が入院する少し前に植えたほうれん草がこんなに大きくなりました。
　　　　　　　　　　　　　　　


これ母が入院して手術が終わってから植えたほうれん草です。
　　　　　　　　　　


去年の秋に植えた玉葱で、そろそろ収穫時期が近づいている様です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


我慢できなくなって、一つ収穫して食べてみるとと～っても甘く、淡路の玉葱より美味しかったです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


昨日の夕方、親戚の方が我が家に今話題の「水素水」を持って来て下さいました。


母が入院してから毎日「水素水」を持って来て下さりご飯を炊く時や味噌汁やお茶、そして母が薬を飲む時にも使わせて頂いています。
この「水素水」は、今の母にとって「命の水」となっています。

一日も早くこの水を使って、ほうれん草と玉葱を料理して食べさせてあげたいな～。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　命の水　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

祈るばかり

昨日の午前中、母を町内のN病院へ眼科の診察に連れて行きその後隣町のO病院へ採血をしてもらいに行って来ました。

抗がん剤を投与するとカリウムの数値上がって来るのではないかと主治医の先生が心配しておられましたが、採血の結果逆に下がっていたので先生の笑顔が溢れんばかりでした。

ただ、５日か６日頃から抗がん剤が効き始める為、食欲が落ちたり吐き気がしたりと母にとって過酷な日々が続くと予想されます。それでなくても、食欲がほとんどなく昨日は体がふらふらして目まいがすると言い、とても辛そうでした。ひょっとしたら抗がん剤がすでに効き始めているのかもしれません。

O病院を出て車椅子に乗っている母を私の車に乗せ、国道を走っていると満開の桜が目に飛び込んで来ました。

今までず～と仕事ばかりして来たので桜が咲いていてもゆっくり見た事がなく、車の中で母が「わ～綺麗や～、こんな満開の桜観るのん初めてや、わ～綺麗～最高や～」と喜んでいました。

今日は昼から母と私の携帯電話を買いに行くからと母にそれを告げ、「ふっ」と運転席から母の方へ顔を向けると、溢れる涙を指で拭き取っていました。

この桜の花を観るのもこれが最後になるだろうと、心の中でそう思っていた様であります。









本当なら母はこの世にいなくなっていた所ですが、掛かりつけのY医院のY先生の素早い判断によりO病院に紹介状を書いて頂き即入院速手術となりました。

手術後の余命は１ヶ月でありましたが、２週間ほどの入院の間に少しづつ食事がとれる様になり仮退院してから姉が暫く母に付き添っていてくれていたので母も何だか楽しそうでありました。

緊急手術から約１ヶ月が経ちますが、少し余命が長くなりそうです。

ただ主治医の先生からは、明日にでも容体が急変する事は十分にありうるとの事でした。

高齢と言う事もあって、体力が持つか心配ですが、最後の最後まで延命治療を続けて欲しいと主治医の先生にお願いをしています。

少しでも長生きして下さいネ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　祈るばかり　

桜咲き 残りの人生 全うし

今朝、母と姉と私と３人で朝御飯を食べていた時、姉が五・七・五が浮かんで来たのだそうです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三人で

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　食卓囲み

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　幸せを





　　　　　　　　　帰る日に

　　　　　　　　　　　桜のつぼみ

　　　　　　　　　　　　　雨に泣き



なかなか朝っぱらから頭が冴えていますね、姉は。

素晴らしい五・七・五ですね。

　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　桜咲き　残りの人生　全うし