未亡人の独り言

夫が突然、糖尿病に。そして、膵臓癌へ…
2009年6月22日永眠。未亡人になりました。

余命宣告

2009-04-24 22:47:14 | 膵臓癌闘病記
病室で、先生から呼ばれるのを待つ間、私は主人に「先生に余命を聞かないの?」と質問しました。
今日のお話は腹水の検査結果の説明、しかも特に何も出なかったらしいと主人から聞いていたので、まさかこのような話の展開になるとは思わなかったけど、私は近々先生に聞いてみようと思っていたので、主人に言ってみたのです。
「聞かない。先生、『私は神様じゃないからわからない』とか言うだけだから」と主人は言ってました。
でも、いざとなったら自分から先生に聞いたから凄いなぁと思いました。

終わり
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余命1ヶ月の花嫁

2009-04-24 22:45:41 | 膵臓癌闘病記
もう癌の治療はできないと言われました。
今、本人の体力が落ちてる中、抗がん剤のような癌細胞もやっつけるけど、他の元気な細胞もいじめてしまうような治療は勧められないと。
怖くて隣の主人の顔は見られなかったけど、主人は「はい、はい」としっかり返事をしてました。
そして「先生、私、自分の兄弟なんかにも言わないといけないんで、あとどれくらいですか?」と少し震えた声で聞きました。
先生は、一概に言えないと前置きした上で、「4月3日のCT検査の画像では腹水が無かったのに、今この状態であることを考えると、1ヶ月後に何かあってもおかしくない」とおっしゃいました。私自身、勝手に6月頃かなぁと思っていたので、予想通りでしたね。
そして「もう、劇的に良くなることはないと思うし、退院はできないけど、まだ今なら車椅子使って移動したりは出来るから、希望があれば外泊許可するから、おっしゃってください」と言われました。
今、したいこと、やっておきたいことをしてくださいとのことでした。
まだまだ治療する気だった主人には辛い宣告だったと思う。
私は胸がジーンと熱くなるのを感じました。
病室に戻った主人は「何したらいいのかわからないな。とりあえず、葬儀屋やってる友達に電話して、俺の車の売却をやってもらおう。お前出来ないだろ?」と言ってました。
そして、疲れたのかぼんやり天井を見ながら「こうやってスーッと死ねるのかな?」と言うので
自分の母の凄まじい最期を12歳の時一人で看取った経験のある私は
「うちのお母さんは凄かったよ」とサラリと言いました。
病院を出た私は「そういえば『余命1ヶ月の花嫁』って映画やってたな。うちは『余命1ヶ月の元刑事(デカ)』か?」とか馬鹿なこと考えながら歩いてました。

つづく
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優秀な患者

2009-04-24 22:44:00 | 膵臓癌闘病記
今日は、主治医の先生からお話がありました。
本当は昨日話したかったらしいけど、私の「息抜きデー」で病院行かなかったので…

「抗がん剤治療始めて1年半経ちましたね。TS-1がすごくよく効いたケースだと思います。同じ時期に治療始めた患者さんは、もっと前に悪くなってるんですよ…」と「みんな死んだ」とハッキリは言わないけど、そんなニュアンスでした。
うん!やっぱり私の主人は優秀な患者さんね!と嬉しくなりました(o^∀^o)

前回の入院でやった十二指腸ステントも、主人のように術後の回復が良いケースは少ないそうです(やったね!)

今回の入院は肺炎が原因だけど、それに対する抗生物質の点滴投与は一定の効果は見られるものの、治りきらないことなど考えると、転移かもしれないそうです。ちょうど左の肩甲骨の辺りにあって、それが背中の痛みになってる。
また、先日腹水の検査をしたところ、癌細胞は出て来なかったけど、その他のことと総合的に考えると、癌性腹膜炎だろうとのことでした。
腹水の上澄みを採取した場合、癌細胞が出ないこともあるんだそうです。

そして、先生はゆっくりと言いにくそうに話し始めました。

つづく…
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