子ども相談室 すきっと

子どもと自分を育てるブログ

41.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと⑥

2014-03-27 22:48:33 | 赤ちゃん~入学前まで

今日、友人とショッピングモールに行っていたときのことです。

フードコートで食事をとっていたら、
突然!…2歳前後の男の子が奇声を発しました。

すごい大きな声に驚き、そちらの方を見てみると、
そこの子お母さんが、「も~」という感じのちょっと困り顔で、
にこにこ笑っていました。

そのようすに違和感を感じたのですが…。

普通なら、「どうしたのかな」「何かあったのかな」と
子どもを心配して、声をかけたり抱き上げてあげたりするか、
「こんなところで大声をあげてダメでしょ」と叱るか…。
でも、そのお母さんは笑っていたのです。

人は、小さい頃に本当の感情を出しても親や養育者に受け入れてもらえないと、
偽の感情を持つようになります。
私が関わっている子どもたちの中にも、困ると笑う…という子どもをよく見かけます。
笑ってしまうのですから、当然まわりからは気にしていないとか、ふざけていると誤解され、
結果的に怒られてしまう…と言うことも少なくありません。

ひなるほどイヤなことがあったときに、親が笑っていたら、
その子はどんな気持ちになるでしょう。

人は意外と自分の表情や態度に気づかなかったり、無頓着だったりします。
しかし、親の一挙一動が子どもの感情や行動に影響していきます。

集団の中で生活するようになると、子ども自身が身につけてきた
コミュニケーション方法で人と関わろうとしますから、
当然そこに誤解が生じてきます。


子育て中は、よく見えるところに鏡を置いて、
常に自分の表情に気を配りながら
子どもたちと接していくといいのかもしれませんね。(^^)

 


 


40.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと⑤

2014-03-26 23:24:51 | 小・中学生の頃

またまた前回から随分時間が経ってしまいました。
すみません。

仕事もやっと一段落したので、
時間が取れる限り、少しずつ話を進めていきますね。

さて、いよいよ子どもが小学校に。
子どもたちの成長課題は「勤勉性」を身につけることです。

小学校の頃、子どもたちは学ぶ存在として、学校生活を送ります。
幼稚園・保育園までは、遊ぶことが仕事でしたが、
小学校に入ったとたん、一日中イスに座って勉強しなければなりません。

しかし、最近の子どもたちは、イスに座っていられない子どもがとても多くなっています。
これは幼児期前期の「しつけ」とも大きく関係していると思われますが、
自分を律する(コントロールする)力が育っていないだけではなく、
根本的に、座っていなければならない場所だ…ということが理解できていない
のではないかと思える子どもたちもいます。
「なんで座っていなきゃならないんだ…」と思っていたり、
立ち歩くことで先生の注意を引こうとしたり…。

これでは、勉強をするどころではありません。
地域によっても異なるのでしょうが、
先生はまず「しつけ」から始める…という学校も、
少なくないのではないでしょうか。

給食の時も大変で、肘をついて食べたり、足をイスの上に乗せて食べていたり。
お箸がきちんと持てない子も多く、給食の後は教室が大変な状態に…ということもめずらしくありません。
小学校に入る前に、字が読めたり書けたり、計算ができたりすることも大切なのかもしれませんが、
集団生活に入る準備をきちんとさせてあげることも必要かな~と
思うのですが…。

良い行動を身につけさせるためには、叱るのではなく、
良い行動ができたときにほめてあげることです。
それによって自信がつき、自分をコントロールする力も身についていきます。

もうすぐ入学式…。
まだ遅くはありませんよ(^^)。


39.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと④

2014-02-13 21:53:32 | 赤ちゃん~入学前まで

幼児期後期の続きです。

前回は、言葉には「生活言語」と「学習言語」があり、
学習言語を学ぶためには、生活言語や日々の経験が
とても大切だということを書きました。

今回はそれに続いて『数』の話しについて、若干の考察を…。

文字と同様、お母さんたちは、子どもたちに早く計算ができるようになって欲しいと、
小さい頃から数字を書かせたり、1+2とか、3+4とかを学ばせようとします。

しかし、数字を考えるときに大切なのは、
たとえば『3』という数字(文字)と、『サン』という響きと、
『OOO』三個あるという実物の数とが結びつくことです。

数字も文字と同じで、
「1」 これを「イチ」と呼びましょうと決めただけで、
数字そのものには意味がありません。

生活言語を使う中で、
例えば「リンゴを三個とってきて」と言われて、
三個のリンゴを持っていく。
こういう経験をいっぱい積んで、
『OOO』 これが『サン』なんだと理解しておくことが、
小学校に入って『3』という数字を習ったときに、
『サン』と実物の三個『OOO』がイメージできるようになります。

また小さい頃、お風呂に入って「三十まで数えてあがろうね」などと言われ、
意味もわからず「いち、にい、さん…、じゅう、じゅういち…」などと数えたことはありませんか?

これも同様で、知らないうちに「じゅう」の次は「じゅういち」なんだということを学んでいて、
小学校に入って「10」の次は「11」なんだと学んだとき、
「そうか~このことだったんだ」と子どもは数についての理解を深めていくことができます。

幼稚園のうちは、遊びや生活の中で、
たくさんの言葉や体験に触れさせてあげることが、
その後の学習の習得をスムーズなものにさせてくれます。
子どもたちは、遊びや生活を通して、
勉強の基礎を日々学んでいるのです。

さぁ、子どもと一杯遊んであげてくださいね。


38.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと③

2014-02-11 12:55:16 | 赤ちゃん~入学前まで

4~6歳頃を幼児期後期といいます。

この時期大切なことは、自主性です。

この頃の子どもたちは、好奇心がいっぱい…。
高いところに上ったり、ごっこ遊びをしたり、お話をきいて楽しんだりして、
自分の世界をどんどん広げていきます。

この頃の子どもは、自分で考えて行動したがります。
見ていて危なっかしいことも多いのでしょうが、
いろいろなこと(遊びなど)を経験することが、
小学校に入ってからの勉強への意欲につながっていきます。

早くから字が読めたり、計算ができたりした方が
小学校に入ってから子どもが困らないのでは…と思いがちですが、
なんのなんの。

たとえば、「うみ」という字の「う」や「み」には、
意味がありません。
それを「う」と読もう。「み」と読もうと決めたのです。
小学校には入って「うみ」という言葉を聞いたときに、
その子がもし「海」に行ったことがあれば、
「うみ」という言葉から、あの「海」をイメージすることができるでしょう。

一口に「海」といっても、潮の香りや波のざわめき、海水のしょっぱさなど
テレビでは伝わらない、
そこに行って経験しなければわからないことがたくさんあります。

子どもたちが「あ」や「い」などの文字を学ぶ前に、
「生活言語(生活の中で使う言葉)」をたくさん使ってきていることや
いろいろな経験をつんでいることが、
小学校に入ってから学ぶ「学習言語」の習得を容易なものにしてくれます。

幼稚園、保育園の頃は、とにかくたくさん遊ぶ、いろいろな経験をする、
いろいろなものを見聞きし、興味を持つ。
その興味に大人が一緒になって関わって行ってあげることで、
子どもの自主性が芽生えていきます。

子育ての忙しい時期は、あっという間に終わります。
今を子どもたちとめいっぱい楽しんで過ごしてあげてくださいね。

 


37.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと②

2014-01-24 00:15:33 | 赤ちゃん~入学前まで

幼児期前期(1~3歳)で大切なことは、「自律性」と言われています。

自律性とは、自分を律する力。
自分の意志によって、自分が獲得した規律にそって、
自分の行動を制御することができるようになることです。

そのためには、「しつけ」がとても大切です。
どうすることが良いことなのかがわからなければ、
自分を律することもできませんよね。


しかし、しつけってどうやったらいいかわからない
…という親も多いのではないでしょうか。

昔はもっと地域が密だったので、
そこでお互いが気持ちよく生きていくために必要な知識を、
地域の大人みんなが子どもたちに教えてくれていました。

しかし今は、各家庭や個人の価値観が大きく違っていて、
どうしたら社会でスムーズにやっていくことができるのか
わからなくなっています。


それでも言えることは、人の迷惑にならないようにする…ということだと思います。

騒いでも良い場所では大いにのびのびさせますが、
騒いではいけない場所では、叱ることも必要でしょう。
たくさん人が集まるところでは、基本的には騒いではいけないのですが、
今はその判断も難しい…。
お父さんとお母さんが思うことも違ったりして…。
一口に「しつけ」と言っても???

でも、これだけは昔も今も変わらないでしょう。
朝起きたら「おはよう」、寝るときには「おやすみなさい」
食べる前には「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」
感謝するときには「ありがとう」、申し訳ないときには「ごめんなさい」
玄関で、クツを脱いだらそろえてあがろう
ものを使ったら元に戻そう、など
みんながお互いの存在を認め、気持ちよくなる言葉や態度が
しつけの基になっていくということです。

しつけが基準になり、子どもたちは自律性を獲得していきます。
その自律性が、後々子どもの自信につながっていくのです。

でもやっぱり「しつけ」って、難しいですね(^^)。


36.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと①

2014-01-22 22:42:48 | 赤ちゃん~入学前まで

前回のブログから、随分時間が経ってしまいました。
すみません

気持ちを入れ替えて、
今回から数回に渡って、
子育て中のお母さんを対象に行っている講話で
日頃お話しさせてもらっている内容を書いていきますね。

まずは、子どもの成長と関わりについてです。
今回は乳幼児期についてお話しします。

子どもが乳幼児(0~1歳頃)に大切なことは、
基本的信頼」と言われています。

子どもが発するサインを、
母親や養育者がきちんと受け取り、
それに対して適切に反応してあげることで、
子どもたちの心に「基本的信頼」が育ち、
自分のことを大切な存在だと感じることができるようになります。

赤ちゃんが泣いたら、
「お腹が空いているのかな?」
「おしめが濡れているのかな?」など
赤ちゃんに感心を寄せて、
笑顔で対応してあげることが大切です。
笑顔でいるときにも、たくさん声をかけてあげてください。
お母さんや養育者にたくさん抱いてもらったり、
言葉のシャワーを一杯浴びせてもらった子どもは、
情緒的にも安定して育つことができます。

もし、お母さん自身に元気が無かったら、
今はいろいろと相談できるところがあるので、
がんばって相談に行ってみてくださいね。
子育ては楽しいけど、つらいときもあります。
つらいときには「つらい」と言って良いのです。
がんばりすぎないで、力を抜いてくださいね。


 

 


35.子育てと仕事⑪(自分への投資)

2013-11-28 21:35:29 | 自分のこと

晴れてスクールカウンセラーとして仕事に就くことができ、
喜んだのもつかの間、
それからが本当に大変でした。

悩んでいる生徒や保護者、先生の相談にのったり、
子どもたちに講話をしたり…。
どんな仕事でも初心者の時はありますが、
人の一生がかかっている仕事です。
中途半端なことはできません。

それから10年。
本当によく勉強したと思います。
自分の中で、いくつかスクールカウンセラーに必要な資格をピックアップして、
10カ年計画で資格を取るための勉強と勉強会への参加をしました。

もちろん、お金もかかりましたが、
それも自己投資です。

情報がこれだけ発達した今、親が子どもに教えられるのは自分の生き様だけです。
この10年の間に、子どもたちは高校へ行き、大学へ行き、社会人になっていきました。

自分が一生懸命生きている姿を子どもたちに見てもらいたい。
それは、今でも変わらない私の想いです。

(子育てと仕事は、これで終わります(^^))


 


34.子育てと仕事⑩(チャンスをつかむために)

2013-11-26 00:23:35 | 赤ちゃん~入学前まで

面接に落とされたことで新しく仕事を探さなくてはなりませんでした。
編集の仕事をやっている友だちに、何か仕事はないかと声をかけたところ、
小さなタウン紙の編集の仕事に就くことができました。

それから半年経った3月に、前回カウンセラーの仕事を紹介してくれた友だちが、
中学校で相談員の仕事をしてみないかと、ありがたいことにまた声をかけてくれたのです。

スクールカウンセラーになりたいと履歴書を出したものの、
当時の私は、学校というものを何もわかっていませんでした。
そこで、二つ返事でOKをして、4月から相談員の仕事に就きました。

相談員の仕事は、主に中学校内にある相談室にいて、
教室に行けない生徒とともに過ごすことでした。
子どもたちは、みんないろいろな気持ちやいろいろな家庭事情を抱えていました。
表情の裏にいろいろな気持ちを秘めていましたが、
当時の私は、そんな彼らの気持ちに上手に気づいてあげられませんでした。

それでも何とか半年経った頃、教育委員会に再度、スクールカウンセラーの申し込みをしました。
今思い起こせば大胆な話しで、よくもま~身の程もわきまえず…。
ただ思っていたのは、待っていても何も始まらない…ということでした。

どんな会社でも、やる気のあるがんばる人が欲しいのだと思います。
自分にその気持ちがあっても、待っていてはいつまでも見つけてもらえません。
勇気のいることですが、自分から積極的にアピールすることで
チャンスはやってくるのです。

交流分析の資格と地域活動の経験、そして新しく教育相談員として経験を加えてお願いしたところ、
しばらくして採用の通知が来ました。(つづく)


33.子育てと仕事⑨(先の見えない不安)

2013-11-20 18:48:25 | 自分のこと

交流分析士の勉強を始めると、
心理学のおもしろさに日に日に惹かれていくようになりました。

自分はどんな性格なのか…、
自分がどうしてこう考えるようになったのか…など、
自分への理解が深まると同時に、
子どもたちのいろいろな現れの意味が
少しずつわかってきました。

とはいえ、今思えばまだまだひよっこです。
それはわかったつもりになっているだけで、
全然わかってはいなかったのです。

それでも、自己理解はどんどん深まっていって、
思ったことは何でも言う性格だったのに、
これって本当に言っていいことなのかな…なんて考えるようになり、
次第に人との関わりが消極的になっていくのを感じました。

井の中の蛙が、外界に出たため、
臆病になったとでも言うところでしょうか…(笑)。

交流分析を学び始めて、資格を取りだして4年くらいが経った頃、
子どもたちも成長して学費がかかるようになってきていました。

当時、中学校にスクールカウンセラーを配置するという計画が進んでいました。
しかし、臨床心理士の数が少なく、それに変わる準カウンセラーを捜していました。
臨床心理士の友だちから、やってみないかと言われ、
金銭的にもそれならやっていけると思い教育委員会に履歴書を出したのですが、
あっけなく落とされてしまいました。
今思えば当たり前のことなのですが、がっくりしたことは言うまでもありません。

今までやっていた編集の仕事も辞めていました。
自分の中で次のステップに進みたいと強く思っていたからです。
やめた事による不安や落とされた事による落胆など、
当時は、本当に先の見えない不安な日々を過ごしていたのだと思います。

雑誌の中に書かれていた『一生懸命やっていれば道は拓けてくる』という言葉だけが
当時の私の心の支えでした。(つづく)


32.子育てと仕事⑧(心理学を学び始める)

2013-11-19 22:53:57 | 自分のこと

心理学を学びたいとは思いましたが、
全く知識がありませんでしたから、
とりあえず県が主催していた無料の心理学講座に参加しました。

その講座は、いくつかある心理学のジャンルを毎回一つずつ学ぶもので、
そこで全部で6つくらいの心理学のエッセンスに触れることができました。

その時に講師の先生から学んだことは、
何か一つ自分にとって軸になるジャンルを決め、
それに肉付けしていく形で学んでいくといい…ということでした。

しかし、何を軸にしたらいいものやらと悩んでいたところ、
たまたまとなりになった女性から
「交流分析」という心理学を学んでいると聞かされました。

「交流を分析する」とはなんと明快な名前なんだ…と、
その名前に惚れ込み、自分の中で「これだ!」とビビッと感じ、
家に帰ってからインターネットでどこで学べるかを調べて、
教室の戸をたたきました。

それが、末の子が小1位の頃、35歳の時でした。


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