長男が5ヶ月だった頃、
夕暮れ時に一人長男を連れて公園のベンチで座っていた時のことを今でもふと思い出します。
地方から来た私には、近所に知っている友だちもほとんどおらず、
夫が帰って来るまで、大人と話すことなく時間が過ぎていくこともしばしば。
思いっきり話しをしたくても話し相手がいませんでした。
子育てをがんばっていても、
誰もがやっていること、当たり前のこととして「がんばっているね」と
言ってくれる人もいませんでした。
もちろん子どもはかわいいのですが、
自分の心にわいてくる寂しさや孤独感が、どうにもこうにもつらかったのです。
先日、久しぶりにかわいい雑貨屋さんを訪ねたとき、
2歳前後の男の子を連れたお母さんに出会いました。
誰かへのプレゼントを買いに来たようすでした。
せっかく雑貨屋さんに来たのですから、
お母さんもいろいろなものをみたいと思うのですが、
そうもいきません。
男の子が目についたものを触るたびに
「触っちゃダメ」と声を荒げて叱っています。
そうかと思えば、その子に「どんなプレゼントが良いかな?」と聞いているのですが、
当然、男の子には答えることができません。
男の子にしてみても、
お母さんの用事で雑貨屋さんに付き合わされても、
どう振る舞ったら良いのか全くわからない状態です。
二人の間には、ピリピリとした空気が漂っていました。
必要な買い物を終えて、帰ろうとした時、
2人の姿が目に入りました。
男の子を子どもが遊べる小さいスペースで遊ばせながら、
お母さんは少し暗い顔で近くに腰を下ろしていました。
何だかそのお母さんの様子が、以前の自分と重なって
胸が苦しくなってしまいました。
声をかけようかとも思いましたが、
急に声をかけられてもそれはそれで戸惑ってしまうのかも…と思ってためらってしまいましたが、
あのときの自分だったら、やっぱり声をかけてほしかったかな…と、今は反省しています。
子どもはかわいい。
でも、つらいときもあるのです。
そんな気持ちを正直に話せて、聴いてもらえる人がいたら
もっと子育ては楽になるはずです。
今は、話しを聞いてくれる場所がたくさんありますよ。
寂しかったり不安になったら、思い切って足を運んでみてくださいね。(^^)