とくしま山だより

日本の三大秘境と言われた徳島県三好市東祖谷(旧東祖谷山村)
そんな東祖谷からの山里だよりを発信出来ればと思っています。

飽和状態! 増えすぎた鹿問題 12  (天神丸・その2)

2014-05-20 07:21:01 | 鹿・食害問題

鹿食害を考える このシリーズですが、問題が終息するのが早いか私の寿命が無くなるのが

早いか!どちらになるかわからないと言う事で、書いていますが現状を伝える事により

今後の対策などに、つながればと思い書いているこのシリーズ!

 

今回は那賀町・木沢と美馬市・木屋平との境にある天神丸の様子と言う事で

先日、アケボノ・ツツジを見ながらも、鹿による食害も深刻な状況ではと思った場所でもありました。

前回、遠くから見た画像を上げていましたが、アップ画像は冒頭の画像と合わせるとこの様な感じ

山頂から南西方向に伸びる尾根沿いに気になる場所が目に止まり、このままお家に帰ろうか

この場所を確認してから帰ろうか?と悩みましたが・・・・時間もありましたので確認へ!

頭の中には奥槍戸や高ノ瀬山の荒廃した山の様子が、よぎりながらも確認作業へと向いました。

現場に向う途中、真新しく樹皮が剥かれた樹木を複数発見!相変わらず鹿による

樹木への被害が出ていると、感じた時でもありました。

そして、問題の場所にたどり着きましたが、下草の生えている環境は熊笹が低い状態で

生えている状態で、裸地と言う感じでは無かったのですが、ここまでに来る間の尾根沿い

と、周辺の樹木の被害が多い事に深刻な状況にあるのは間違いないと思える場所でもありました。

 

もし、この場所の笹原が無くなってしまうと裸地化が進み、表土が流される事により侵食が進むに

つれて、土砂崩壊へとつながるのでは、無いかと懸念される場所でもあり

今後も注視して行く場所の一つでは無いのかと思った場所でもありました。

このあと、もと来た道を引き返しましたが、登山道脇に広がるバイケイソウの群落が

鹿も食べない毒草を物語っていました。

登山道に広がるバイケイソウ・・・・笹原は小さくなり、その他の植物群も無くなりつつあります。

鹿の捕食にあった植物は消え、残るのは食べられない毒草の群落が広がってゆくのでしょうか?