事あるごとに、災害時の非常通信は、如何あるべきか!山岳遭難に備え携帯電話以外の通信手段の
確保を考えていただきたいと書いていますが・・・
(どちらのケースも携帯電話が通じないため、捜索活動などで時間がかかる・・・必要な情報が入り難い為
必要な人員配置などを、どの場所に配置して行けばよいのか!など主に携帯電話が使われるのですが
年末に起きた、徳島県・西部地域においての大雪による孤立化の際・現地との通信手段が各種電話
などは光ケーブルや電力線が切断され繋がらなくなってしまったという事が発生いたしました。
一部、携帯が使えたという事もあったようですが・・・・中継所に設置されている非常用バッテリー
の持ち時間は・・・ほぼ1日もつか・・・長くて2日?と言う事を聞いた事があります
復旧には時間と手間もかかった中継所もあったと言う後日談も聞いた話でもありました。
携帯電話の場合は携帯電話本体だけでは通信が出来ないと言う事を認識していただけたらと思います。
と言うのも、携帯電話の場合は中継所を通じて複雑な交換機や回線をかえして初めて通信が出来る
と言うツールであり通信可能な中継所を見つけ出し通話が可能となるのですが、中継所が故障した場合
(光ケーブルの断線・電力線の切断・中継所の倒壊など)
や、圏外となってしまったら、通話が出来なくなると言うケースが出てしまいます。
今回のケースも、主要な通信ケーブルや電力線が複雑に断線し不通の状態となり通信が出来なくなる
事となりましたが、山においても中継所の電波が届き難く通話が困難な地域が多々あります。
このような時にどの様な通信手段を確保するのが良いのかと言う事となりますが
携帯電話が普及する前から使われていたのが、無線機(トランシーバー)ですが
業務目的の無線がある他、一般の人が扱える無線機が、いくつかあります。
免許が必要ですが、多種・多様な周波数の使用が可能なアマチュア無線・・・
最近ではデジタル通信も一部でしよう可能となりデジタルによる、画像通信やデータ通信・インターネットに
無線機を接続しての交信やデータのやり取りなども可能となってきました。
無論・無線機同士でもデータ・画像通信が出来る機種もあり、非常災害時などには音声による会話だけで
なく、現地の様子などを画像で送る事も可能になるのではと、25年以上の付き合いのある知人とは
非常時においての通信事情を話しております。
アマチュア無線は免許が必要です。簡単な4級の資格取得でも国家試験に合格するか
2日間行われる養成課程の講習会を受講し終了試験に合格すれば従事者免許を取得する事ができます。
電波を出せるように成るには、開局申請を行い局免許が必要となりますが、国内外との通信も可能な
周波数もあったりと、幅の広い周波数が扱えると言った利点があるのが、アマチュア無線でしょうか!
ただし、アマチュア無線は目的外通信(仕事などに使う通信など)には扱う事は禁止されています。
例外的に非常時などやむえない場合などの通信は仕方ないと言うような項目があるのですが
普段は個人の技術向上のための通信・・・技術を行ってください!
最近は無免許でアマチュア無線を運用していた人の摘発が、多く聞かれます。
摘発を受けた人は、無線機の没収の他、罰金刑が課せられ20~30万(これ以上のケースも・・・?)
の罰金が課せられたと言う話を多々聞いていますので
くれぐれも無免許による運用はやめていただいきたいと思います。
電波法違反は懲役1年以下、もしくは100万円以下の罰金となっています。
次に今回の大雪・災害時・・・東みよし庁舎(旧三加茂町・役場)との通信で交信可能だったと言うのが
デジタル簡易登録局・・・アマチュア無線のような免許は必要は無いのですが、無線機を購入後
必要な登録申請を行う事により後に管轄する総合通信局から送られて来る登録証を持つことにより
電波を出せる無線機なのですが、アマチュア無線のハンディー機並みの出力5Wと
アンテナも指定されたアンテナを使用すると言った制限はあるものの免許を必要としない
無線機があります。
さて、山に囲まれた大籐地区と真裏にあった東みよし町の庁舎が、どの様にして交信が出来たのか
知人とも話をしていて周波数・出力を考えると、どの様な形で電波が届いたかのか??
疑問に思う所もあり、GPS受信機・カメラと現地を訪れ事前に交信が可能だったという場所の
検証となりました!
まずは、GPSにて送信地点の点をとり、周辺の様子をカメラでとりました。
帰って来て、カシミール3Dに取り込み解析をしてみたのですが・・・山岳反射と回折波と複雑に電波が
飛んだのでは???と言う想像で終わりましたが、場所は見晴らしの良い場所ではありましたが
どこか、周辺の高い山に当たってから、阿讃山脈の何処かしらの山にあたって通じたのでは??
無いかと言うような感じとなりましたが、(回折波による節もありかも・・・)今回も電波の面白い
一面を見たように思う時でもありました・・・じっくりと3D画像を見ながらどうなればどうなれば電波が
如何届くか!解析をしてみようかと思っています。
そんな、こんなで無線の話を書いていますが、非常時を踏まえると複数の通信手段を日頃から
持ち使いこなして、いざと言う時には固定電話・携帯電話・無線機と言ったような複数の通信手段を
確保しておく事により何かが、ダメでも何かにより通信をまかなう事ができる・・・そんな体制を
作り出しておく事も非常通信を行う上では必要なのかも知れません!
コメントありがとうございます!
知人の無線機屋さんといつも非常通信・非常時の備えについて話しています。
その中でも、一般の人が扱える無線機を使用して通信が行え無いものかと、模索を行っています。
今回は徳島県・西部地区での大雪による孤立問題となり、この時も主要な通信手段が閉ざされ安否情報などが、遅れた事が残念に思えた出来事でした。
徳島県ではデシタル登録局(デジタル簡易無線)網が
各自治体で、普及してきていますが、まだまだ
扱い方などの課題もあるようです。
そんな中でも昔からひたしまれて来たアマチュア無線を使っての非常通信が行えないものか!
思っています。
無線機屋さんも、事あるごとに講習会を行って行きたいとのことでしたので、非常通信だけでなく
日頃から、アマチュア無線にひたしんでいただき
無線通信の面白さを知っていただく機会になればと
思っています。