樋口鳳香はアロマセラピストでもあります♪
今日は香りの作用についてのお話を。
こんな逸話があります。
中世のヨーロッパでペストが流行った時に、亡くなった患者のいる家から金品を奪う泥棒がいました。
彼らがなぜペストを怖れなかったのかというと、
「アロマテラピーを含むフィトテラピー(植物療法)の知識があった」というのです。
それは前置きとして、中途半端なことを書いて特定の精油が品切れになったりするのは嫌なので、言わずにおいたんですが、
アロマテラピー(芳香療法)の特定の精油においては、ある一定の感染症などを防ぐ作用があります。
もちろん規則正しい睡眠、運動、食事と、ホメオスターシス(自律神経系、内分泌系、免疫系)が整った上でのことです。
今回のウィルスに作用するかどうかも、検証されていませんので分かりません。
しかし嫌いな香りでなければ鎮静作用をもたらすので、免疫力の向上には貢献してくれると思います。
「香り」とは、ただの香りでなく、その香りを構成する成分は様々です。
成分によって、その精油(エッセンシャルオイル)の持つ特性が決まります。
「香りが違えば、作用も変わる」というわけです。
精油は一般によく知られているところでは、ラベンダー、ペパーミントなどでしょうか。
芳香植物が原料になり得るので、精油の種類は1000を超えます。
そのほとんどの精油が『抗菌作用』に優れているのですが、
『抗ウィルス作用』に優れている精油といえば、やはり[ティートリー]かなと思います。
私はディフューザーを使って、芳香成分を部屋中に拡散するようにしています。
お出かけのマスクの下に精油を1滴垂らしたコットンを挟み込む時もあります。
マスクの場合、香りが拡散してしまうので、周囲への配慮も大切です。
[ティートリー]は、単独だとアロマ初心者には、強い香りに感じると思うので、
ブレンドしてまろやかな良い香りにするのが、副交感神経優位にして良いと思います。
例えば抗菌作用を相乗させて、香りを柔らかにする[ティートリー]×[ラベンダー]
香りを柔らかに、清々しい柑橘系にする[ティートリー]×[レモン]や[オレンジ]
あたりがおすすめでしょうか。
マスクに垂らすなら柑橘系であれば、嫌味に感じる人も少ないでしょう。
ちなみに、ティートリーはオーストラリアの植物なので、
ヨーロッパでペストが流行した時に泥棒が使っていたのは、
ラベンダー、ローズマリー、クローブあたりじゃないかと想像しています。
匂いの足跡がつきそうですね。
[ティートリー]
学名:Melaleuca alternifolia
科名:フトモモ科
主成分:テルピネン4オール、γテルピネン、1,8-シネオール
特徴:優れた抗菌(細菌・ウィルス・真菌)作用。免疫機能亢進作用、消炎作用、鎮静作用
(社団法人)日本アロマ環境協会 認定アロマセラピスト 樋口鳳香
樋口鳳香は水墨画だけでなく、アロマセラピーについての講演も執筆もできますので、
どうぞお気軽にお声掛けください。
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