こんにちは。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もるもです。
本日は、連続テレビ小説「おかえりモネ」に見る
「罪悪感が本心を曇らせる」パターンについてご紹介いたします。
りょーちんファンの方は気を悪くするかも知れませんが
あくまで心理学分析のネタですので、ご容赦ください。
以前の記事でも触れましたとおり、
登米で気象予報士の勉強を菅波先生に見てもらっていた主人公の百音は
その後無事に気象予報士試験に合格して上京し
憧れの朝岡さんが働く気象予報の会社にアルバイトとして採用されました。
そして、なぜか人口1,300万人の広い東京で
下宿先のすぐ近くに菅波先生が住んでいたという
まさにドラマでしかあり得ない偶然に恵まれます。
二人はコインランドリーの待ち時間の会話で仲を深め(昭和時代みたいですね笑)
周囲の後押しもあり、いよいよデートすることになりました。
しかし、その前日になって
突如、幼地味のりょーちんが百音を訪ねてきます。
そして菅波先生と百音のデートを目の前にして
菅波先生に自己紹介もせず、冷たい目線を送りながらその場を立ち去りました。
そして、りょーちんはそもそも百音を訪ねてきた理由を明確には言いませんでしたが
実は家庭の事情でメンタルが限界に来ており
その話を百音に聞いて欲しかったのです。
そして、その理由はりょーちんが地元に帰った後に
百音の母親からの電話で知らされます。
その事情は以下の通りです。
「震災後の津波で行方不明になった娘(りょーちんの母親)の死亡届を出したい」と
りょーちんの母親の母親、つまりお婆さんがりょーちんの父親に頼みに来ました。
しかし、震災から長い月日が経ってもまだ妻(りょーちんの母親)が死亡したことを受け入れられないりょーちんの父親は
アルコール依存症を再発し、暴れて警察沙汰になります。
そもそも、震災で妻が行方不明になって以降、父親は何度もアルコール依存症で荒れて警察沙汰を起こし、りょーちんがその処理をしてきました。
そしてりょーちんは仕事をしない父親の代わりに
高校を卒業してからすぐ漁師になり、今日まで努力を続けてきました。
しかし、その努力も限界に達し
「もう漁に帰りたくない、何もかも投げ出したい」
そう思って失踪してしまったのです。
・・・ここまで聞くと、とても不幸なお話ですし
友達なら、誰でもりょーちんを助けてあげたいと思うのが自然です。
そしてりょーちん、心配して電話をかけてきた百音に対し
「俺、もう何もかも辞めちゃっていいかな?」
「こんな話は百音にしか出来ない」
と言い出します。
そして来週の予告を見るに、りょーちんは百音の腕を引き寄せながら
「俺の気持ち、分かってるんでしょ?」
・・・と、間接的に告白をする
ようです・・・。
しかし、これって・・・。
百音の立場に立つと、めちゃくちゃ断りにくいですよね・・・。
不幸のどん底にいる幼馴染から告白される。
しかも、自分は地元を離れて東京で自由に暮らしているけれども
アルコール依存症で働かない父親を抱え、地元を離れる選択肢を持たないりょーちんから告白される。
超断りづらい・・・。
普通の、なんでも無い時に告白されたら
「ごめん、私好きな人いるんで」
と素で断れたと思いますが
今の状況のりょーちんからの告白は、百音にとっての下記の3つの罪悪感を刺激されます。
(1)地元を離れた(≒捨てた)ことへの罪悪感
(2)そもそも地元を離れられたのは震災後も両親が健在だったお陰という「恵まれていること」への罪悪感
(3)地元で苦しむ幼馴染より、東京で社会的地位の高い医者である菅波先生を選ぶことに対する「幸せになること」への罪悪感
ですので、百音にとってとても苦しい選択になると想像されます。
また、性格の悪い心理カウンセラーとしては
ひょっとしてりょーちん、素で百音に告白しても医者の菅波先生には勝ち目が無いと考えて
自分の不幸を利用して百音の気を引こうとしているのでは無いか?
・・・そんな風にすら感じます。
・・・すみません、あくまで心理分析の題材ですので
りょーちんファンの皆様、どうか怒らないでくださいませ。
この題材を通じてお伝えしたいのは
罪悪感から大切な人を選べなかったり
罪悪感から気が向かないことを断れなかったり
そういうことは普通に起こりますし
でもそれは、あくまで一時的な状況に過ぎませんので
罪悪感で曇ってしまっているご自分の「本心」を
どうか忘れないようにしていただきたいということです。
また、大切なお相手が罪悪感に苦しんでいるようであれば
その状況をどうか、ご自分に対する拒否と捉えずに
「今、この人の愛情は罪悪感によって曇ってしまっているんだ」
そんな風に暖かい目で見守っていただけると幸いです。
それでは、りょーちんファンの皆様、大変失礼いたしました苦笑
最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な土曜日の夜を。
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