おっきばあちゃんは私を一番可愛がってくれていた。
私もそれを分かっていて無償の愛を与えてくれるその人に凄く偉そうだった。
そのうちおっきばあちゃんは団地に帰りタウンハウスと行ったり来たりするようになっていた。
自分から考えていたのでは無く誰かに聞かされていたのかも知れない。
私はおかあさんとは血がつながっていない。だけど弟が産まれたからおかあさんとも血がつながった。
そう思っては安心して喜んでいた。
弟は本当に可愛くて大きな澄んだ瞳で私を見つめてくれた。
毎日学校から帰るのが楽しみだった。
私の8歳の誕生日にはおかあさんが誕生日会をひらいてくれた。
すぐ近所の年下の子、同じクラスの子、クラスは違うが同じ学年の親同士も友達の子、保育所が同じだった子、その妹。
乳飲み子をかかえながらおかあさんはお子様ランチを作ってくれた。
今でもその光景がはっきりと目に浮かぶ。
父の運転でフラワーパークや動物園、水族館に海に遊びに行った。
おかあさんの双子の妹、いとこも一緒に行った。
子ども会にも入って地域の行事に参加したりもした。
なかなか忙しい日々だった。