宮澤賢治の里より

下根子桜時代の真実の宮澤賢治を知りたくて、賢治の周辺を彷徨う。

167 松田甚次郎と吉田コト

2009年07月24日 | Weblog
    1『月夜の蓄音機』  松田甚次郎の『土に叫ぶ』出版に関わるエピソードは『月夜の蓄音機』(吉田コト著、荒蝦夷)に詳らかに書かれている。  それによると、『土に叫ぶ』出版の切っ掛けは次のようであったようだ。  昭和13年の春に羽田書店主から鵜飼村における10年間の生活実践記録を書いて欲しいと頼まれて引き受けた甚次郎ではあったが、その原稿を書いていた頃の彼は体調を崩しており、そのような状態の甚 . . . 本文を読む