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《↑1 五万分の一地図「日詰」(陸軍参謀本部発行)》
大正元年測図昭和14年修正の五万分の一の地形図などを何枚か入手出来た。その中に「日詰」があり、それはこのブログの先頭のようなものである。この地図の
《2 左下部分を拡大》
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<五万分の一地図「日詰」(陸軍参謀本部発行)より>
するとお判りのように”参謀本部”とあるから、この地図は当時の陸軍参謀本部が発行していたということになろう。また、
《3 右上部分を拡大》
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<五万分の一地形図「日詰」(陸軍参謀本部発行)より>
するとお判りのように”秘”とあるから、このような地図は一般には丸秘であったのであろう。
さて、この地図に気になっていた経埋ムベキ山”上ン平”に関する記載があった(中央やや右下に)。それは次のような
《4 上平》
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<五万分の一地形図「日詰」(陸軍参謀本部発行)より>
という地名の記載である。そして、その中の”上”の振り仮名は『ウハン』となっている。
つまりこの記載から
”上平”=”ウワンダイラ”
ということが知れる。
したがって、賢治が『雨ニモマケズ手帳』の中に書いてあった「経埋ムベキ山」に関しては
”この地図上の上平”=”経埋ムベキ山の上ン平”
と決定してまず間違いないであろう。これでやっと胸のつかえがおりて安堵出来た。
参考に示すと、次が現在発行されている国土地理院発行五万分の一の地形図「日詰」の
《5 上記地図《4》の相当部分》
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である。不思議なことにこちらの方には”上平”の地名の記載はない。
そこで、ついいままでは経埋ムベキ山の”上ン平”の場所は新山高原の
《6 展望台(平成20年5月6日撮影)》
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の建っている辺り、つまり下図
《7 地図上の新山高原展望台(×印)》
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<国土地理院発行五万分の一「日詰」より>
の辺りかと思っていたが、正しくはそれよりは南側の平坦部分であるということがこれで解った。
なお、賢治は”上ン平”と記載しているが、この地図には”上平”とあり、”ン”が抜けている。このことに関しては以前”上ン平(追記)”で触れたように地元の人も”上平”と表記するようなのでもしかすると賢治は”上平”のことを”上ン平”と覚え違いしていたのかも知れない。
いずれこれで、近いうちにこの陸軍発行の地図に書いてある辺り、すなわち本当の”上ン平”に行ってみる必要が出て来たということになった。
続き
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大正元年測図昭和14年修正の五万分の一の地形図などを何枚か入手出来た。その中に「日詰」があり、それはこのブログの先頭のようなものである。この地図の
《2 左下部分を拡大》
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<五万分の一地図「日詰」(陸軍参謀本部発行)より>
するとお判りのように”参謀本部”とあるから、この地図は当時の陸軍参謀本部が発行していたということになろう。また、
《3 右上部分を拡大》
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<五万分の一地形図「日詰」(陸軍参謀本部発行)より>
するとお判りのように”秘”とあるから、このような地図は一般には丸秘であったのであろう。
さて、この地図に気になっていた経埋ムベキ山”上ン平”に関する記載があった(中央やや右下に)。それは次のような
《4 上平》
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<五万分の一地形図「日詰」(陸軍参謀本部発行)より>
という地名の記載である。そして、その中の”上”の振り仮名は『ウハン』となっている。
つまりこの記載から
”上平”=”ウワンダイラ”
ということが知れる。
したがって、賢治が『雨ニモマケズ手帳』の中に書いてあった「経埋ムベキ山」に関しては
”この地図上の上平”=”経埋ムベキ山の上ン平”
と決定してまず間違いないであろう。これでやっと胸のつかえがおりて安堵出来た。
参考に示すと、次が現在発行されている国土地理院発行五万分の一の地形図「日詰」の
《5 上記地図《4》の相当部分》
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である。不思議なことにこちらの方には”上平”の地名の記載はない。
そこで、ついいままでは経埋ムベキ山の”上ン平”の場所は新山高原の
《6 展望台(平成20年5月6日撮影)》
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の建っている辺り、つまり下図
《7 地図上の新山高原展望台(×印)》
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<国土地理院発行五万分の一「日詰」より>
の辺りかと思っていたが、正しくはそれよりは南側の平坦部分であるということがこれで解った。
なお、賢治は”上ン平”と記載しているが、この地図には”上平”とあり、”ン”が抜けている。このことに関しては以前”上ン平(追記)”で触れたように地元の人も”上平”と表記するようなのでもしかすると賢治は”上平”のことを”上ン平”と覚え違いしていたのかも知れない。
いずれこれで、近いうちにこの陸軍発行の地図に書いてある辺り、すなわち本当の”上ン平”に行ってみる必要が出て来たということになった。
続き
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