クロスロードゲームと聞いてわかる方は、防災に詳しい人が多いと思います。
私も地域の防災アドバイザーに5年くらいかかわっており、
昨年暮れに、地域の中学校の社会科授業の一環で、
学校と防災アドバイザーの協力で、
クロスロードゲームを行いました。
クロスロードゲームとは、
内閣府防災情報のページから
震災の教訓を生かすために作られた「クロスロード」
クロスロードとは、阪神・淡路大震災で、災害対応にあたった神戸市職員へのインタビューをもとに作成された、カードゲーム形式の防災教材。「大都市大震災軽減化特別プロジェクト」(文部科学省)の一環として、矢守克也氏(京都大学防災研究所准教授)、吉川肇子氏(慶應義塾大学商学部准教授)、網代剛氏(ゲームデザイナー)によって開発された。
クロスロードの問題カードには、「3000人いる避難所で、2000食を確保した。この食糧を配るか配らないか」など、どちらを選んでも何らかの犠牲を払わなければならないような「ジレンマ」が多数ある。
プレイヤーは、自分なりの理由を考え、苦心の末に「Yes」か「No」か、一つだけを選び、自分の前にカードを裏返して置く。合図で一斉にオープンし、多数派の人は、青座布団を獲得できる。一人だけの人がいる場合、その人は金座布団を獲得し、他のプレイヤーは何ももらえない。座布団の配当を終えたら、問題を全員で話し合ってみよう。
その人が「Yes」または「No」を選んだ理由を聞くことで、多くの価値観や視点に出会うことができる。
10枚のカードを終えたときに、一番多くの座布団を持っていた人が勝ちとなる。その場に座布団がない場合は、お菓子で代用することも可能。
また、自主防災会などでは、地域独自の問題を作ってプレイするのもためになるだろう。
クロスロードは、災害を自分の身に引き寄せて考えると同時に、他者のさまざまな考えを知ることができる、優れたゲームである。
私の、これからの課題は、
地域の皆さんに、いかに防災意識を高めるかを模索しながら広めたいです。
今日は、地域の防災アドバイザー集まりで、
学校でするクロスロードゲームの進め方の講座でした。
DIYアドバイザー鈴木ひろ子