DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

ひろゆき氏が語る,ゲーム・コミュニティ・文化

2008-03-05 | ブログについて考える
またまた記事乱発傾向ですが、書ける時×書きたい時に書かないと
書かないヤツなので、ご容赦くださいませ。

ブログ関係は最近はオフ環境で自分用(一部仕事用)にログ化してたんですケド
(自分の好奇心的に安定期なので)
ちょっと mixiのことで動きもあるようなので、ブログでもログ化。

最近、面白いなと思った記事です。
はブログ主です。また記事は大幅に削除しています。
「人間に興味があるんじゃなくて,どちらかというと知識に興味がある」というのにはすごく共感を覚えます。もともと「人間」が情報的には「点」の集合体でしか把握はできない、という前提においてですが。知識の接点が増えると自動的にその人間(発信情報が100%に近い形でリアル情報に還元できたとして)そのものに近くなっていくと思います。

「2ちゃんねる」と「ニコニコ動画」のひろゆき氏が語る,ゲーム・コミュニティ・文化

抜粋
●人間<知識=誰が見ても納得できる理由
ひろゆき氏:
まあ人それぞれだとは思うんですけどね。僕は,赤の他人の日常生活のことを聞くくらいだったら,映画とか見てるほうが面白いと思うタイプなんですよ。
モンハンは基本的に友達としかやらないですね。まず「友達と遊ぶ」というのがあって,それが麻雀だったりモンハンだったりするという流れです。
(中略)
ひろゆき氏:
人間に興味があるんじゃなくて,どちらかというと知識に興味があるんですよね。「この話をしたい」とか「こういう情報を知りたい」とか,目的は人間じゃなくてあくまで情報なんです。情報のやりとりをする場として「2ちゃんねる」を作っているので。「いま発言しているこの人が,本業としては何をしているか」なんていう,「この人に関する情報」には興味がない。だから,それを削ぎ落とした形になってるんですよ。

4Gamer:
そういった意味で,「2ちゃんねる」は,純粋な情報交換ができる場として価値があると。

ひろゆき氏:
そしてその場合,肩書きは邪魔になります,例えば僕が言っちゃうと,もう正しいんだと思い込んじゃう人って,やっぱりいるんですよね。「私は大学教授です」って書いちゃえば,「大学教授が書いているんだから正しいだろ」って信じてしまう人がいるけれども,それと情報の信頼性は本来違うはずです。
匿名でいながら説得力のある人って,結局情報ソースを持っていたりとか,合理的に結論を導いていたりとか,誰が見ても納得できる理由を持っているわけです。情報としてはそっちのほうが信頼性が高くなるんじゃないのかなと思っているんですけど。

●自力救済型のコミュニティ
ひろゆき氏:
「シムシティ」と「2ちゃんねる」に対する興味の共通点は,極端な部分での安定じゃないですかね。ほかのコミュニティサイトは匿名性を排除して,ある程度制御できる,コントロールできる形で安定を求めるんですけど,「2ちゃんねる」の場合,コントロールしないことで安定してるんですよね。
コントロールしないけど,最終的には文字書くだけなんだし,お互い攻撃的なら好き勝手書けば,というか。誹謗中傷も,やられて嫌だったらやり返せばいいし,それでイーブンでしょ,というところでバランスを取っている。そこはもう,使う人達が勝手に決めればいいじゃんねという。

4Gamer:
ああ。自力救済の世界なわけだ。

ひろゆき氏:
それがたぶん彼らの求めているものであって,ほんわかした雰囲気が好きな人達は,ほんわかした雰囲気の掲示板を作ればいいし,誹謗中傷や罵倒しあうのが楽しいと思う人達は,それで楽しめばいいし。
作っている僕の目的がお金を取ることなら,コントロールする必要があるんですけど,中の人が満足しているなら別にかまわないというポジションを取っているので,そういう意味では全部安定しているという感じに,僕には見えるんですよ。

●匿名情報の優位性
ひろゆき氏:
例えばバイクをすごくいっぱい乗っている人が「このタイヤいいよ」っていうと,本当は何がいいんだか分からないけど,いいっていうことが確定しちゃうじゃないですか。でも匿名の場合って,何がいいのか,こっちのタイヤとこっちのタイヤを比較して,スリップが少ないとか,これならタイヤの溝が少ないとか,いろんな情報を出して,見ている人がそれに納得するという形になるんで。

4Gamer:
書かざるを得ないから,そこで初めて書くという。

ひろゆき氏:
残った情報として価値が高いのはどっちかっていうと,たぶん属人情報が少ないほうじゃないかと,僕は思うんですけど。説得したければそうせざるを得ない。単にフィーリングが合うからっていう人なら,それはそれでいいと思うんですけど。

●コミュニティの寿命とマネジメント
ひろゆき氏:
こういうコミュニティって,だいたい2,3年でつぶれるんですよね。つぶれる理由ってやっぱり,常連が幅を利かせるからで。そうすると新しいところに行くっていうのが,いままでの解決策だったんですけど,そこをなんかシステム的にいじって解決できる方法があるかな,というのを,いろいろと試しているんですけど。
(中略)
ひろゆき氏:
双方にとって快適な居場所を共存させるなら,それぞれ別の場所に作ったほうが早いかなあと。新しい人にとって快適な場所を別に作っても,古い人達にとって古い場所は快適なままなので,新しい人にとってみれば,古い場所を変えるよりも,新しい場所を作ったほうが早い。

●著作権とコンテンツ共有化土壌
ひろゆき氏:
掲示板やっているのもそうですけど,僕は観察するのが好きなんですよ。ところが携帯電話って,サービスを提供します,サービスを使う人ですっていうのが,完全に分かれていて,使う人が面白いものを創る文化っていうのが,そんなにないんですよね。
最近ようやくケータイ小説みたいのが出てきて,割とありなんじゃないかとは思っているんですけど,それもやっぱりブログと一緒で,書いてくださいってツールを提供して,そこでやるっていうだけ。予想外の使い方をしたりするとか,新しいものを作ってくるユーザーっていうのが出てこないんですよね。

4Gamer:
ああ。そこは仕組みとして見ると,そのとおりですね。

ひろゆき氏:
それはあんまり面白くないなと思っていたところに,ドワンゴで「動画みたいのを今度やるんだよね」という話が上がって,それは面白いんじゃないかなと。結局動画をアップロードするツールでしかないんですけど,その動画ってもの自体,コンテンツをユーザーがどう作っていくかで,面白い部分を含んでいる。
ケータイ小説とかだと一人で作れたし,YouTubeもだいたい一人で作品を作ってる。それに対してニコニコ動画の場合,人が作ったものを勝手に変えるのもアリだよね,という文化圏なんですよ。ケータイ小説もYouTubeも,それはあんまりないんですけど。
例えば他人が作った動画で勝手に悪ノリしてみましたとか,絵を付けてみましたとか,音声つけてみましたとか。著作権法上あり得ないことなんですけど,ニコニコ動画内に,当然のことだよね,文句言うのがおかしいよね,という文化圏を作ってしまうと,割と予想外のものがどんどん出来上がるっていうのが,見ていて面白いです。

●著作権と経済システム
ひろゆき氏:
著作権法っていうものがあって,人の物を勝手に変えてはいけませんって書いてあるんですけど,そこは納得できない。おまけに,もともと作った人の側からも「著作権法を守るより,面白い物が出来るほうが楽しいから別に気にしなくていいよ」って言い出す人がいる。するともう,既成のルールは無視して,「面白い物ならアリ,ただ,つまらない物を作るんなら,それはよくないよね」っていうところで,みんなが納得できる場。そういうことです。

4Gamer:
もともと法というのは,社会が都合よく回るためのものであるからして,みんなが面白いほうがいいとか,みんなが儲かるほうがいいとか,そもそもみんながごはん食べられなきゃだめだろとか,そういったものから社会秩序が決まってくるはずですよね。

ひろゆき氏:
まあ,成熟しちゃうと法律国家になって,法のための法になって,その法のための法に納得できない人が割と増えてきているというのが,いまの結果だと思うんですけど。
実際,昨日(2月19日)ニコニコ映画祭の審査会があって,そこにサンプラザ中野さんが来ていたので,話をしてみました。サンプラザ中野さんの曲を使って,アップロードしている人がいる。サンプラザ中野さん的には「面白い,アリだ」と思っている物が,上げられたら削除されたんですよって言われて。確かにサンプラザ中野さんとしては面白いと思うけど,やっていいとも言えない。なぜならそれは,JASRACに登録されているし。
そうなると,本人は面白いからアリだと思っていても,社会の法システムの中で許されないっていう行為が,やっぱり生まれちゃうんですよね。

4Gamer:
システムは本来システムのために存在するわけではなく,便宜があって目的があってシステムがあるので……。

ひろゆき氏:
のはずなんですけど,システムのためのシステムで生きている人もいるんですよね。
社会システムって必ず経済とリンクしているのに対して,いまの僕らが面白いと思っている文化って,経済とまだそんなにリンクしていないんですよね。文化って,最初は面白いで始まって,それがいつの間にかビッグビジネスになっちゃったりするわけじゃないですか。だからたぶん経済はあとからついてくる。いまは文化を創る時期で,そのうち経済が回ってくれば,システム側の人も「回ってるんだからしょうがないよね」と,追従せざるを得ない状況になると思うんですけど。

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2 コメント

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Unknown (なる@)
2008-03-05 08:01:57
ひろゆき氏は情報を分析するというより使いこなすのがうまいなぁ、とこういう文章を読んでると感じます。マーケッターではなくクリエイターに近い。
人を動かす(人にダイレクトに影響を与える)のではなく、環境を作って、それを大きな部分で(相手の意志として)動かしていくという点で、シムシティが好きなのってすごく納得できました。w

「面白さ」(主観要素も大きいですが)は今の社会では貨幣同様の流通価値となっている気がします(いい悪いは別として)。
で、彼の場合はそう言いながらどこかできちんと計算もしていそうでそこのバランス感覚が若者にカリスマ視される要因かな、と。

全面的に賛同というわけではありませんが(全面的には理解できてないということもあって;;)、ネットワーク時代のコンテンツの考え方としてこの記事は参考になりましたー。
(mixiの今回騒動と比較しても興味深いです)
返信する
Unknown (Unknown)
2008-03-05 07:25:17
面白ければなんでもアリ…
「面白さ絶対主義」?
「面白さ本位制」?
システムはあとからついてくる?
革命的かも。

なるもにあさん、いつも刺激的な記事を教えてくださってありがとう!です。
返信する

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