DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

Blazing Bronze☆Dominion of the EAST

2013-04-05 | 音楽


いろいろなご縁と契機が
美しい手づくり時計の歯車のごとく
カチリと動いて
1枚のアルバムが今、手元に。。。

Blazing Bronzeの1st Albumです。。。感無量。

実は、You Tubeではすでにチェックしていて、
(発見した日は、ちょっとした1人フェスタ状態)
全体像を想像してはためいきをついていたのでした。。。。

やはり思いは言葉にせねばいけませぬね。
(我ながら信じがたい欲望を、快く引き受けて下さって、
ご高配くださった方に心から感謝いたします。。。)

YSのような呪術的激しさ・美しさと、
不思議な浮遊感・透明感。

とてつもなく音密度が高いのに、1つ1つが磨かれてクリアなので
ずっと奥まで続いていく回廊が透けて見える。
でもそこに行くにはまだまだ回り道が必要。



TR1 : OVERTURE - CHASERS 5:19
TR2 : BLACK PUPPETTER 6:31
TR3 : EASTERN AIR 6:46
TR4 : TIME SCAMPER 10:36
TR5 : TRAP CELLER 8:07
TR6 : GOETIA 14:26


以下、いつものテク抜き超主観感想 <(_ _)>

TR1 : OVERTURE - CHASERS

荘厳なパイプオルガンの導くオープニング。石畳に響く鐘の音と馬車。
つややかなヴァイオリンに、
シンセサウンドが触手のように、霧のように、影のように迫ってきます。

TR2 : BLACK PUPPETTER

ゴブリンの上質な恐怖感。
これこわいんですが音がめっちゃ面白い!
タイトルのせいか、“動き”が見えるよう。
「逃げてー!」なんて。
いや、人形遣いはとてつもない美女なのかも。。。

TR3 : EASTERN AIR

中近東の乾いた熱気、市場の雑踏。
どこか呪術的なにおいはPALEPOLIを彷彿としつつ、
硬質な手触りの浮遊感といえばいいのでしょうか
音の間合いが立体的で、
パティオから見あげる、見回す感覚で景色を追ううちに
「音」たちが身を翻して駈け抜けていきます。

TR4 : TIME SCAMPER

この曲、夜に聞くとトリップします。
ヴァイオリンが導く幻想空間。
疾走感があって、なぜか都会の夜をイメージしてしまう。
人気のない真っ暗なビル街、
建物たちの見る夢、

ドラムスは録音当時18歳だったそうですが、
・・・すごいわ。

あ、そのうえこれはラスト6分くらいはライブだそうなのですが。。。
。。。。。。。。。。
&本当にライブ演奏されてたようなのですが
聴けた方を嫉みます(おいおい

TR5 : TRAP CELLER 8:07

音の作り込みがものすごく面白くて、
ぐぐっと目を凝らしてのぞきこんでしまう。

冷え冷えとした空気と、浮遊感。
これもまたちょっとこわいんですケド;;
でも気持ちのいい音。物語のある音。

イタリアで、映画のサスペリアを流しながら
生演奏した超贅沢なライヴがありましたが
そういう聞き方をしてみたいなぁ、と思う。

TR6 : GOETIA

荘厳で重厚、繊細で透明、
いや、言葉ではなく聞いて下さい、としか
いいようがない、これは美しさ。

あ~~~、3:00~のシンセ
あ~~~、4:00~のヴァイオリン
あ~~~、5:00~の音の重なり
あ~~~、6:00~のギター
~~~~・・・・なんというか、もうすべて絶妙の間合い。

これも最後はバトルのごとくなライヴ・・・@@☆
だそうなのですが
・・・生で聞いてみたい(わたくしが生きてるうちに)。

全体を通して、透明な空気に満たされた空間を感じる。
ひんやりと、呼吸すると肺を刺すような
清められるような、内側から灼かれるような。

リアルな夢よりもなお近い、音が組み立てるstructureの中で。

全編インストなのですが、
不思議な“気配”に満ちたアルバムです、
精霊が歌っているような。。。



こちらも言葉不要な美しいアートワーク、美意識と世界観。
これだけでもこのアルバムを入手した方々の至福であったことでしょう。

過去日記:
Blazing Bronze★The 13th card

愛聴盤です。ビジュアル的にも宝物です。
たいへんおこがましくも
所有欲を満足させていただいております。

このアルバムの恐ろしい(?)ところは
何度聞いても新鮮なこと。
なのに徐々にしみ込んでいて、中毒性よりもこわいかも。
そして、名盤の法則ですが、
頭に響くフレーズ1曲だけ、と思って聞いても、
気がつくとアルバム3-4回はロテしていること。
そして、聞くほどにはまりこむこと。

(ちなみに音質にうるさい&プログレは聞かない;;
アナログオーディオダンナが
珍しく、好んで聞くアルバムでもあります♪)
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4 コメント

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Unknown (Rio)
2015-11-01 22:24:22
検索からこちらの記事に辿り着きました。
とても嬉しかったので以前の記事であるのは承知でコメントさせて頂きました。
記事にもあります当時18歳の人です(笑
主に関わったのは1stと3rdだけでしたがとても楽しく、充実していた事を思い出します。
1stではtrap cellerも作曲しましたがとても苦労したのを覚えています。
また、レコーディングもとにかく苦労の連続で…今だったらもっと違ったのになと悔しい気持ちもあったりします。
今はまた違う形で音楽と関わっていますが、
沢山の人が様々な音楽を楽しめる世界であり続けてほしいなと思います。
これからも素敵な音楽やアート作品に出会えるようお祈りしております。
長文失礼しました。
返信する
Rioさま (NAL)
2015-11-02 06:37:45
コメント、ありがとうございます!
感動のあまりしばらく固まってしまいました。。。

Aokiさまから、信じ難い力量とセンスを兼ね備えたドラマーだったとのお話、何度も伺っておりました。trap cellerの作曲もなさってたのですね!恐るべき18歳。。。

ご縁があってBlazing Bronzeはアルバムを1st~3rdを所有させていただいています。いずれも本当に大切な宝物です。Istは青いクリスタルの宮殿の中で聞いているような壮絶な透明感と奥行きがあって、身体の中で反響します。3rdも素晴しいですね!

今も音楽を続けておられるのはファンとしてとても嬉しいです!!!本当にこうした素晴らしい作品が、国境を越えて心をつなぐ世界であるよう願います。

Aokiさまとご一緒されることがありましたら、Blazing Bronzeの4thアルバムを待っているファンがいることをお伝えください。

Rioさまのご活躍をお祈り申し上げます。
またいつでもお立ち寄りください。そしてもしよろしければ、アルバムの苦労話お聞かせください。

本当に嬉しいコメント、感謝いたします。
返信する
早速の返信ありがとうございます (Rio)
2015-11-02 21:35:35
返信ありがとうございます!
コメント一つでそんなに喜んで頂けると何だか恥ずかしいですねぇ(笑

ドラマーとしてはまだまだだったと思いますよ(笑
未だに演奏技術には自信がありません。
ドラムより作曲や音作りのセンスの将来性を評価して頂いた印象があります。
一年間、とんでもない量のCDなどを渡されて勉強してくれと言われた覚えがあります。
私の音楽観はそこで形成されたと思いますね。

苦労話ですかぁ…沢山ありますけど(笑
作曲面で言うと音色へのこだわりが強過ぎて1フレーズに使う音を数日間練りこんだりする性質でした。おかげで一曲仕上げるのに数ヶ月という遅筆タイプになってしまうのは今も変わりませんね(笑

演奏面ですと、普通レコーディングはリズム隊から始めるものなのですが、1stは主にドラムが最後というとんでもない形になって苦労しました。
後にも先にもドラムが最後というのはコレだけですね(笑

3rd制作の時点では直接的な関わりはしてなかったのですが、
約半数の曲に私のモチーフが使われてます。
フレーズを入れたデータを渡してあったので、Aokiさんが曲という形に仕上げてくださったんですよ。

随分前に4thの話を聞いてましたがその後連絡取れてないので分かりかねます。

こんなところでしょうか。
またまた長文失礼しました。
返信する
Rioさま (NAL)
2015-11-03 05:23:34
お返事をありがとうございます。こちらこそ、本当にすごく嬉しいです!

それにしても、18歳でAokiさまに評価される時点で、超人領域に入っていらっしゃったのは間違いないかな、と。

>音色へのこだわり
Blazing Bronzeのアルバムでも、曲の色彩、奥行き、作り込みの立体感、凄いですものね。やはりそこまでの意識×思いの強さがなければ、生み出せない完成度だと納得です。

>1stは主にドラムが最後というとんでもない形になって苦労しました。
それって興味深いです♪緻密に作り込まれた世界でリズムを刻み込む、なのにインプロのようなダイナミズムがあるのは素晴しいと思います。

Rioさまの作られる音楽が現在進行形で存在してるのですね。違うジャンルなのかしら、と思いますが、ご活躍嬉しく存じます。

また4thのお話が進むことも願いつつ。
改めて&重ねてご活躍を願っております。
返信する

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