*ご注意*
*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*
一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。
眩惑 (2)
眩惑 (3)
霧島はMGNのビルに着き受付の女性に挨拶を済まし御堂の執務室へ目指しエレベーターのボタンを押し待つとエレベーターが到着し乗ると女性が先に1人でエレベーターに乗っており女性は霧島を見ると微笑する。
容姿は調っており奇麗だけではなく利発さが伺える。髪は黒くショートカットでMGNの制服を着ているがスタイルも良い。
「奇遇ですね。」
「相変わらずご主人様に、忠実にお仕えしている様だわね。今の名は??」
「霧島秋彦ですよ。」
「夏貴様から戴いた名前のままね。」
「貴女こそ、ココで何を??今の名前は??」
「岩永千代。大丈夫よ、そんな目で私を睨まないで貴方のご主人様にちょっかい出す事はしないわ。企業スパイじゃないし安心して。」
「貴女がココに居ると言う事が心配なだけですよ。」
「貴方のご主人様に無礼はしないわ。暫くこちらにお世話になり勤めをするので宜しく。」
そう言うと岩永は霧島に自分に名刺を手渡しエレベーターのドアが開くと岩永は降りて行く。霧島は降りる階のボタンを押す。
以前は霧島が御堂の元を訪ねる時は受付に電話をし、御堂の予定に合わしてMGNに来て受付の女性にまた連絡をしてもらいそれから会っていたが御堂が面倒な事をせずに来る様に指示があり霧島は直接に御堂に会う事を許された。
霧島も御堂の予定を把握しているので会議などの時間を外しているので御堂に会えずに困る事はない。エレベーターは御堂の執務室の階に着き霧島は降りて執務室へ歩く。
執務室前に着き扉を霧島がノックすると中から声がし入る。霧島は一礼をし執務室に入り御堂はデスクチェアーに座りデスクに広げられた書類を目を通していた。
霧島がデスクの前に着くと御堂は書類から目を離す事なく話す。
「今日はいつもより早いがどうした??」
「無性にお会いしたくなり、謁見に参りました。」
「そこに座れ。相変わらず早い処理だ隙を持て余しているとはな。」
「お褒めの言葉を戴き光栄です。」
霧島は御堂の隣横の指定席のデスクチェアーに座り御堂の仕事を手伝いをする。 サブテーブルには手をつけていない松花堂弁当が置かれている。御堂が食べる弁当と言っても老舗料亭の仕出し松花堂弁当。
プライベート以外は御堂は食べ物には固執しないタイプであれやこれやは言わない。老舗の料亭の仕出し松花堂弁当箱は霧島がわざわざ頼み作らせている。
食べ残す事が多かったので通常の松花堂弁当よりも小さく忙しい御堂の為にせめても和む様に工夫を凝らし季節感を織り交ぜ素材にも贅を尽くした松花堂弁当である。
「お食事を召し上がらずに仕事とはお身体に悪く業務に差し支えますよ。」
「食べるのが面倒なだけだ。そうさせたのは…」
「私と言う事でしょうね。それでは…」
そう言うと霧島はデスクに広げられた書類を素早く片付けしまう。
「何をする??霧島、私の邪魔をして構って貰いたいだけなら帰れ。」
「私が仕事を致しますのでお食事を召し上がってください。」
「私に苦言か。」
「そう、お受け取りに成れても構いません。」
霧島は松花堂弁当を持ち執務室の内部に給湯室があり扉を開けて給湯室に入り松花堂弁当のおかずとご飯を取り出し電子レンジで温めお茶を煎れた。
御堂はデスクチェアーから立ち上がり窓から景色を眺め霧島が松花堂弁当とお茶を煎れたカップを持ち御堂のデスクに置く。
「お待たせ致しました。」
「あぁ。」
そう言うと御堂はデスクチェアーに再び座り遅い昼食をする事にした。霧島はサブテーブルの椅子に座り業務をする。
暫くすると御堂は昼食を終えてお茶を飲んでおり飲み終えた。寛ぐのを霧島は見ると椅子から立ち上がり片付けをするので空になった松花堂弁当とカップを持ち給湯室へ向かう。
空になった松花堂弁当箱を持ち執務室の扉横に2段のスチール棚があり霧島は1段に松花堂弁当箱を置いて執務室に戻る。
御堂の横にサブテーブルの椅子に霧島は座り中断した続きをしていると御堂は霧島の方に顔を向けて話す。
「霧島、話しを聞いたかも知れないが…」
「お察しすると、本多君ですね。元気が良く起動力に優れ纏め役でありキクチマーケティングでも重要視されております。」
「それは確かに長所だ。私が言いたいのは持て余すそれだ。」
「最近はそうないのですが、オフィスに戻って来ても機嫌が少々悪かったのも事実です。」
「たずなをしっかりと持て霧島。」
「貴方を悩ますとは… 」
さすがに霧島は口許に人差し指を当てて考え込む霧島を見て御堂は口許が笑う。
「ほら見ろ、霧島も扱えきれない暴れ馬ではないか。」
眩惑 (4)