もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

こつこつとワタシ。

2009-07-31 21:44:49 | 腐女子の御伴
いつも御来院ありがとうございますVv読んでくださり嬉しいです(^ー^)拍手機能とかあれば良いけど何もないワタシのブログ(泣)

脱字・誤字なら右に出る者が居ないもぐ菜です。ついでに言うなら変換ミスをしまくりで気づいた範囲で訂正をちびちびとしているけどいざ訂正をしようとすると何処を訂正するのか忘れる‥

たぶん、読んでる皆さんの方がよく分かっていらしゃるだろうなと(^-^;) ごめんなさいね。乱文でつじつまが合わないとかは言わないで必死でチキン頭でカキしているの。

思ったよりも「破れナベに綴じフタ」が長くなり苦戦中なのよん。ほんとうは短くエロ微少で片が付く予定やったのに(T_T)

乙女片桐さんを日々美味しく召し上がる佐伯さんに片桐さんが嫌気がささないのが不思議!!とか言っちゃダメですよ♪

ついでに言うと佐伯さんがデレよりも甘えん坊さんなお子ちゃまモードになるのは片桐さんの懐の深さ故と思ってください。

破れナベに綴じフタ (12) 鬼畜眼鏡 佐伯×片桐

2009-07-31 21:09:14 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。




破れナベに綴じフタ (11)




         破れナベに綴じフタ (12)

恋人の要望に応えてけなげに佐伯のワイシャツを着てその上にエプロンを着用し夕食を作っている。

ベッドで二人で戯れていたので時間も遅くなりすぐに作れる簡単なさっぱりメニュー。メインのおかずである鶏もも肉の黒胡椒焼きが焼ければもう終わり。

皿を食器棚から出そうと思い振り向くと恋人がダイニングへ現れてキッチンにやって来た。

「手伝いますよ。」

「ありがとう。食器棚から平たい中型のお皿を2枚と深めのガラスの器を2個を持ってきてください。」

佐伯は食器棚から片桐の言う皿と器を取り出し片桐に手渡した。 フライパンで鶏もも肉を焼いている香辛料の香ばしい匂いが鼻を擽り食欲をそそる。

「もう出来ますからダイニングテーブルの方で待っててください。」

「はい。今日は何を作っているんです??」

「かにかまと水菜のサラダそばと鶏もも肉の黒胡椒焼きです。」

「俺もお腹空いたので食べたいです。」

「えぇ、もう鶏もも肉が焼けたらもう終わりですからもう焼けたかな。」

佐伯は食器棚の引き出しから箸と箸置きを2人分取りダイニングテーブルへ持って向かった。ダイニングテーブルに箸と箸置きを並べて椅子に座り自室から持って来た国内観光旅行雑誌を広げて読む。

読んで暫くすると作った料理を皿に盛りつけてダイニングテーブルに片桐が料理をトレーに乗せて運んで来た。

「克哉君、夕食が出来ました。なので雑誌を綴じて夕食にしましょう。」

「待ってました♪」

「あと、冷蔵庫から麦茶のポットを持って来ます。」

そう言うと片桐は冷蔵庫から麦茶のポットとガラスのコップを2個持って来てコップに麦茶を注ぎダイニングテーブルの椅子に座っている佐伯の前に置いた。

自分の分もカップに麦茶を注ぎ片桐もダイニングテーブルの椅子に座った。

「いただきます。」

「召し上がれ。」

鶏もも肉の黒胡椒焼きにはトマトがさいの目切りにされ玉葱がみじん切りした物がタップリとかけられていて見た目にも食欲をそそる。隠し味にニンニクと大葉が刻んで混ざられている。

「味はちょうど良いですか??」

「えぇ、美味しいです。」

「あのね、克哉君に料理教室に通う事を内緒にしてたのは、洋食の基本を学んで克哉君に喜んで貰おうと思ってたんです。」

「俺の為に??」

「うん、僕は和食のメニューの方が得意でつい和食に偏るので、もっとメニューのレパートリー洋食を増やしたかったのです。」

「俺は稔さんが作る料理ならなんでも大大好きだから‥そんな気にしないでください。」

「料理教室に通って受講してる人と話す事も楽しかったんですよ。僕が受講してたコースの他の人達は転勤したり他のグループに移行しちゃったり料理教室に通うの辞めてしまったみたいです。」

「そうなんですか。」

「通えるか不安だったので短期コースで申し込み今回、継続するか考えていたのですが継続するの止めました。」

「外へ出るのも良い事ですよ。稔さん」

「あのね、克哉君が嫌じゃなかったら月に一回でいいから日曜のお昼は克哉君と一緒にお料理を作りたいなと思っているのですがどうでしょうか??」

「俺と??」

「はい、料理教室で克哉君と一緒に料理を作ったのが楽しかったんです。無理でしたら別に‥」

「嫌じゃないし無理な事は何もないです。」

「ほんとうですか、すごく嬉しい。」

「俺も嬉しい。」

会話が弾み楽しく食事を済まし食器を流し台へ片付ける。二人で食器を軽く濯ぎ食器洗浄機へ入れた。いちゃつきながら食器を拭き食器を食器棚に戻した。

片桐は緑茶を煎れる支度をし急須と湯飲みをトレーに乗せてリビングに運んだ。緑茶を煎れてリビングのソファーに座っている恋人の隣に座った。

リビングのソファーで寛ぎながら2人で国内観光旅行雑誌を読んでいる。何処に行きたいかいつに出掛けるかを具体的に話し合う。夢中で話していた片桐が時計を見ると20時だった。

「お風呂を沸かしてきますね。」

「えぇ。」

風呂の電源を入れに行った片桐の後ろを眺めて今日も一緒に風呂に入ろうと心に誓った佐伯だった。

片桐は風呂の電源を入れてリビングに戻って来て再び佐伯の隣に座ると… 恋人はじゃれついてくる。恋人の愛情表現なのでそれはそれで慣れているが~

ソファーで佐伯に押し倒されワイシャツをはだけさせられて恋人の唇づけの雨が片桐の胸元に降り注ぐ。

佐伯はグイッと片桐の足の間に躯を割り込ませて片桐は遠慮気味に恋人の躯に足を絡めた。佐伯の手が片桐の躯の感じる箇所を探り当てる。

「お風呂が沸くまで…の間‥」

「それまで良い??」

「う…ん…あぅん。」

「ねぇ…稔さん??」

片桐は既に恋人から与えられる快楽に浸かり無我夢中でその返答を行動で示し佐伯を抱きしめた。



破れナベに綴じフタ (13)

破れナベに綴じフタ (11) 鬼畜眼鏡 佐伯×片桐

2009-07-31 08:28:20 | 腐女子の御伴
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破れナベに綴じフタ (10)




         破れナベに綴じフタ (11)

恋人はベッドに戻りタオルケット被りふて寝をしてしまう。

「克哉君‥」

恋人を呼んでも恋人は何も反応せずふて寝を決め込んでいる。

(さっきは納得してくれたはずなのに‥どうしちゃったんだろ??克哉君。)

片桐はベッドでタオルケットを被り小さく丸くなっているのを不安になり恋人の傍に寄ると~

佐伯は被っていたタオルケットをカバッりと払いのけて傍にやって来た無防備な片桐を自分の腕の中に閉じ込めた。

運動神経は佐伯に敵う訳もなく敢え無く佐伯に捕獲され、一瞬の出来事で気がついた時には佐伯の下でもがく片桐だった。

「克哉君ダメです。」

「嫌だ離しません。」

「お願いだから離してください。」

「………」

背後からのしかかる様に片桐を佐伯は抱き込み離さない。何がそんなに恋人は機嫌が悪いのか一切不明で話そうとせずに時間だけが経つ。

すると恋人は溜め息をつき話した。

「稔さんは俺に話したい事があるんじゃないですか??」

「話したい事??」

「さっき、国内観光旅行雑誌を読んでましたよね??俺が起きたら急いで読んでいた雑誌を綴じたけどそれが関係あると思いませんか??」

「あっ…もしかして、そのでも~」

「俺にすぐ遠慮して言わない。俺ってそんな情けない夫なんですか??俺、淋しいです。」

「違います。僕の方こそ君の足手まといで引っ張ってしまう。」

「俺達は夫婦なのに変な遠慮ばかりしてる。ねぇ、稔さん。」

「あのね、克哉君と新婚旅行に行きたいと思って居るんです。外国へ新婚旅行に行くのは恐いのでゆっくりと国内で新婚旅行に行きたいと考えていました。」

「さっき、俺もこの国内観光旅行雑誌を真剣に読んで新婚旅行の事を話そうとしたら稔さんが泣き出してしまって俺も同じ気持ちだったのに辛いです。」

「その君に触れられて舞い上がっているのは自分一人だけと思ってしまいました。それで泣いてしまい驚かせてしまったんですね。」

「俺は稔さんがこんなに大大好き。」

「うん、嬉しい…僕も克哉君が大大好きです。」

お互いに気持ちを伝え合い安心するとその気持ちが伝わった証に身を起こし唇づけを交わし抱きしめ合った。

「いつに行くかはゆっくりと話し合いましょう。」

「えぇ、何処に行くか楽しみです。夕飯の支度をしましょうね。お昼はこってりとしたメニューだったので夕食はさっぱりなメニューでどうでしょう??」

「そうですねぇ、昼からワインが合う食事をしたし夕食はさっぱり系が食べたいです。」

「克哉君…夕食を作るので腕を離して貰えますか??」

「ふふ…俺のワイシャツを着て夕食を作ってください。なかなか似合ってる。」

「克哉君のワイシャツが汚れてしまいます。」

「貴方なら汚れても俺は大丈夫だから俺のワイシャツを着てください。」

「はい。」

そう言うと片桐はベッドから降りて落ちていた自分のパンツを拾い履きズボンを手に取ろうとしたら~

「あぁ、せっかくのミニワンピースが台なしだ。ズボンは駄目ですよ。」

「そんな、ズボンは駄目って…」

佐伯はベッドから立ち上がり片桐の背後に回り込み片桐を腕の中へ閉じ込めて片桐の首筋に唇づける。

「恥ずかしいと言うなら…」

そう言うと佐伯は片桐のパンツに手をかけて今にも下ろそうとすると片桐は必死で佐伯に身振りで~それだけは、止めてください~と訴えた。

「前はメイドエプロンを素肌の上にしたのに??」

「それはその…」

片桐の首筋はほんのりと赤くなり佐伯は首筋に愛撫をすると片桐から佐伯に唇づけてきた。佐伯は片桐のワイシャツ下から手を忍び込ませ片桐の脇腹を撫でた。

唇づけの合間に片桐はなんとか佐伯に話しかける。

「あ…の…夕食を作れま‥ん、ねぇ、克哉くん。」

「そうですね。」

そう言うと佐伯は片桐のワイシャツの両方腕の袖の釦を外し袖を三つ折った。やっと夕食を作れるので安心して背後の恋人に抱き着いた。

「あの、洋服を片付けてから夕食を作りますね。」

「俺が片付けますよ、だから稔さんは夕食を作ってください。」

「お願いしました。」

そう言うと片桐は佐伯の部屋から出て行きキッチンへ向かって行った。

佐伯は部屋着に着替えて脱ぎ捨て散らかした洋服と下着を片付ける。ワイシャツや下着は風呂場の脱衣所にある洗濯籠に持って行く。

二人分スーツの上着とズボンはハンガーに掛けた。ひと時に片付けを済ますと、佐伯はデスクの上に置いてある国内観光旅行雑誌を手に取りキッチンへ足どり軽く向かった。



破れナベに綴じフタ (12)

破れナベに綴じフタ (10) 鬼畜眼鏡 佐伯×片桐

2009-07-30 01:06:58 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


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破れナベに綴じフタ (9)




         破れナベに綴じフタ (10)


片桐は酔いが醒めて目を覚まし見慣れた天井を見る。ピッタリと寄り添う様に恋人と寝ていたのはいつもの事だが脱いだ覚えはないのに隣で寝て居る恋人と自分も全裸になっている事に気づいた。

ベッドの下には脱ぎ捨てた衣類が二人分脱ぎっぱなしになって散らばっていた。隣で恋人はぐっすりとよく眠っている‥ 起きる気配はない。

いつもの習慣で時間が気になり時計を見ると17時を過ぎていた。 片桐は小さく欠伸をした恋人が起きるのを待つ事にした。寝る時間が一緒なので起きる時間もだいたい一緒で起きる頃と思っていたが恋人は起きるそぶりはない。

隣で眠っている恋人の横顔に見とれる。抱かれている時は快楽の真っ只中で恋人に縋りそれだけで必死になり後は何も覚えてない。

恋人の素裸に触れる‥年若いのでその肌はみずみずしく弾力があり触りだすと手が止まらなくなり存分にその感触を愉しむ。

恋人が起きない事を良い事に片桐は恋人の胸元に唇づける。たまには恋人の素裸を堪能する夢中で恋人の素裸と戯れた。

これ以上イタズラをすると恋人が起きてしまい現行犯で怒られてしまいそうなので最後に恋人の口唇に唇づけてベッドから起き脱ぎ捨てられたいたワイシャツを拾い羽織りワイシャツを着た。

特に何も考えずに拾い羽織り着たワイシャツの釦を止めるとよく見ると佐伯のワイシャツだった片桐が着るとミニワンピースの様でややぶっかとしてるが調度よかった。

出掛けた時に持って行った鞄は佐伯のデスクに置いてあり片桐は鞄から国内観光旅行雑誌を取り出し佐伯のデスクチェアーに座り雑誌を読む。

国内観光旅行雑誌の表紙には恋人と愉しむホッこり連泊の癒しの旅♪巻頭大特集・家族で楽しむ穴場花火☆スポット特集と書かれていた。

(真夏の花火か~癒しの旅も良いなぁ‥熱海へ新婚旅行と言っても商店街の福引きで当たった一泊の宿泊だった。克哉君は忙しいですし‥でもゆっくり新婚旅行したいです。)

片桐が国内観光旅行雑誌を読んでいると佐伯が起きて片桐の方を見つめていた。恋人の視線に気づき片桐は読んでいた国内観光旅行雑誌を綴じた。

「お目覚めですね。気持ち良さそうに寝てたので起こしませんでした。」

「良い所だったのにあんなイタズラするなんて稔さん??」

「えっ、気づかれていたなんてごめんなさい。」

「あんな気持ちイィ事を寸止めして‥」

佐伯もベッドから起きて立ち上がり脱ぎ捨てたワイシャツを拾い羽織り袖を通したが片桐のワイシャツなのでサイズが小さい。

片桐を一旦デスクチェアーから立たせて佐伯がデスクチェアーに座るまごついてる片桐を自分の膝の上に座らせた。

直に触れる恋人の熱い素肌に片桐はドキリとした。思わず動こうとすると臀部を擦りつけてしまい余計に刺激となり片桐の素肌はしっとりと濡れ恋人の素肌はひんやりとして心地良い。

片桐がそんな刺激と動きに気を執られていると佐伯は片桐のワイシャツの釦をいつの間に全て外し開けたワイシャツの間から手を差し入れて片桐の平たい胸を揉み小さく感じやすい飾りを指で弄る。

「くぅ‥あっっあぁん…そこはイャぁん。」

佐伯は片桐を弄びながら綴じられていた国内観光旅行雑誌を開き何も無いそぶりで読んでいる。片桐は自分の胸元を弄る恋人の手を必死で阻むと手は片桐の下半身に伸ばしてきた。

片桐の自身のモノは既に熱くなり佐伯の手が触れるだけで熱く脈打ち今にもそれだけで達してしまいそうになりグッと堪える片桐。

片桐は後ろを振り返り背後の恋人の顔を見ると恋人はいつもと何等変わらない冷静な表情の眼差しで国内観光旅行雑誌を読んでいる。その冷静沈着な気配は佐伯の膝の上で痴態を曝している片桐の存在さえも消す様な気配。

(僕は克哉君に触れられるだけで躯は舞い上がっているのに…)

そう思うと片桐は泣き出してしまう、佐伯はその泣き声がいつもと違う事を気づく。背後から哀しみを消し去る様に恋人を抱きしめる。

「稔さん。」

「離してください。イヤだ、イヤです。」

「俺がこんなにも稔さんが大好きなのに??」

「僕も大好き…」

「貴方は俺を無意識に誘っていつも理性ギリギリ寸前の戦いなのにダメですよ。」

「僕そんな…事してるんですか??」

「俺はそんな稔さんにぞっこんなのにヒドイです。」

恋人の甘く憂いの言葉に弱い片桐は自分勝手過ぎた事を悔やんだ。

「克哉君、ごめんなさいね。つい‥」

「だって稔さんがあんまりにも可愛く俺を誘うから俺も…じゃぁ仲直りにベッドで続きをしたい。」

「あのぅ、僕お腹空いちゃいました。克哉君もお腹ペコペコなりませんか??先に夕飯にしましょう。」

「俺はお腹が空くよりも稔さんが全然足りません。今すぐ稔さんを食べたいです。」

「お腹空いてると僕は美味しくないです。」

「じゃ後で、ゆっくりと稔さんをいただきますからね。」



破れナベに綴じフタ (11)

破れナベに綴じフタ (9) 鬼畜眼鏡 佐伯×片桐

2009-07-29 08:46:58 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


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破れナベに綴じフタ (8)




         破れナベに綴じフタ (9)


料理教室があるデパートから自宅マンションの距離はないが食事をしながら飲んだワインに酔ったらしく片桐は覚束ない足どりで佐伯に身を任せる様に歩く。

片桐はさほどワインを飲んでないが飲み慣れてないので酔いやすい。それでも佐伯と結婚してからはお酒を嗜む様になった。御堂のセレクトしたワインは御堂好みで口当たりが良く

アルコールの度数が高いのにアルコールの独特の匂いがせず香りと飲み心地が爽やかで美味しく気にせず飲むとつい食が進みワインを飲んでしまった。

佐伯はデパートの近くの道路に客待ちをしているタクシーに声をかけた。タクシーのドアが開くと片桐を先に乗せて佐伯も乗り込み目的地の場所が自宅である事を言い道順を伝えるとタクシーは走り出す。

片桐はうつらうつらと佐伯の胸にしな垂れかり佐伯の胸に顔をうずめギュッと抱きしめた。夢見心地な瞳で佐伯に微笑みかける片桐だった。

「稔さん、無意識でそんな顔をしてもダメですよ??俺以外に油断してそんな顔を見せたらどうなるか分かりますか??」

「えっ、そんなかおって僕してないですぅ。」

「もし、御堂なんかに油断してそんな顔を見せた日には無傷では済みませんからね。」

「御堂部長さんが無傷??御堂部長さんは僕になにもする様なことはありませんし、かつや君はそんな事をする子じゃないのでだいじょうぶ。」

片桐の返答は酔っているのであやふやであるそんな返答に恋人は楽しげに答える。

「貴方がですよ、稔さん。今このタクシーの中でそんな顔した稔さんに御堂が何をするか俺が教えてあげても構いませんけどね。」

そう言うと佐伯は片桐のワイシャツの釦を手をかけて釦を外し肌けたワイシャツの隙間から手を忍び込ませて片桐の乳頭を弄る。

「それはダメですぅ…そんなわるいことをしたら怒っちゃいます。」

「怒っちゃうだけですか??」

「ぁん‥そんな悪いことをしたらおしおきしちゃいます。」

「じゃあ、大大大好きな稔さんの為に昨日は夜遅くまで残業をして来た俺を一人ぼっちにした稔さんにお仕置きしても良いはず。」

「それは…ちがいますぅその‥ごめんなさい。」

片桐は飲酒をするとより感度が良くなりさらに増のを佐伯は発見して熟知している。恋人を見つめる片桐の眼が熱を孕む‥

「だから俺以外にそんな顔を見せてはいけませんよ??本多は鈍感だから稔さんが酔っても何も感じないけど他はダメです。」

そうこう会話をしているとマンションの前に着き佐伯は支払いを済まし佐伯はタクシーから先に降りて片桐を降ろそうとすると

佐伯のお仕置き発言を聞きもがもがと片桐は抵抗するが佐伯は片桐の耳元に口唇を寄せて~



「稔さんがこのタクシーから降りないと抵抗するならタクシーの中で運転手の目の前で稔さんを食べちゃいますよ??俺はどっちでも大丈夫なんで良いですか??」



佐伯はそう囁くと片桐は抵抗を止めて佐伯に抱き寄せられてタクシーからおとなしく降りた。

マンションを見ると片桐は安心したのか佐伯の腕の中で眠くなってしまいうとうとする。佐伯はそんな片桐を見てワインに何か入っていたのかやや不安になった。

(御堂ではなくアイツではないだろうな??)

佐伯は片桐を大事に抱きかかえて自宅マンションに向かった。


自宅マンションに着き佐伯は片桐を自分の部屋に連れて行きベッドに座らせて着ていた物を脱がせ様とすると片桐は抵抗なく全て服を脱いでしまった。

いつならまだ夕方前の15時頃にそいう行為に及ぶと片桐は恥ずかしがり全身をほんのりと赤してダメと言うそれがまた佐伯をそそる。酔ったら今度は眠くなり今にも寝てしまいそうだ。

佐伯も着ていた物を脱ぎ捨て全裸となり片桐と一緒にベッドに寝てタオルケットを掛けて片桐と寝床についた。ベッドに横になると片桐に寝息が聞こえてくる。

料理するのは慣れているがアノ二人が現れて相手をしたのが相当疲れた事が伺える。佐伯は片桐の耳元に唇づけた。

(一昔の稔さんだったらここまでしてなかった。俺も嬉しいんですよ??仕事を頑張って自分の力でアノ御堂に実力を認めさせたんだ。)

佐伯もたまには遅い昼寝を恋人と楽しむ事にした。

(全裸で夕方前に寝てたのを気づくとまぁ恥ずかしがるだろうな、ま、俺にへのご褒美だ。寝ている稔さんに無体な事は出来ない…)

隣で眠る恋人を抱き寄せて遊戯をせずお互いの肌の感触と肌の温もりをお互いに合わせて穏やかな関係を躯だけではなく心に満ちていた。

佐伯も目を閉じて眠ると隣に眠っている恋人は身じろぎをして佐伯に寄り添ってきた。



破れナベに綴じフタ (10)

破れナベに綴じフタ (8) 鬼畜眼鏡 佐伯×片桐

2009-07-27 19:54:56 | 腐女子の御伴
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破れナベに綴じフタ (7)




         破れナベに綴じフタ (8)


佐伯と片桐が料理教室から去ると霧島は後片付けをする流し台へ向かう。御堂が効率よく皿洗いをしていた。

「孝典様、お待ちください。私がした事が孝典様にお話しをせずにテーブルから離れてしまいご迷惑かけしてしまいました。」

「洗剤は付けて洗った軽く濯ぎ食器洗浄機に入れて洗うだけだ。」

「孝典様にこの様な雑務をさせてしまい申し訳ございません。」

「私だって皿ぐらい洗える。」

「いえ、私が一緒の時はこの様な雑務を孝典様がする必要はございません。」

「だったら早く手伝え、その方が早く終わるだろ??」

「はい、その様に致します。私が気づかずに孝典様のワイシャツの袖を捲るのとエプロンを渡さず後片付けの洗いものを始めさせてしまいお詫び申し上げます。ワイシャツが汚れてしまいましたね。」

そう言うと霧島は御堂のワイシャツの袖を捲り二折った。霧島は自分がしていたエプロンを外し御堂にエプロンを身につけさ後ろでリボン結びをした。

「さほど気にする事でもはない。後片付けの皿洗いは私の自らの意志でしただけで霧島が気にする事はないと思うぞ。」

「私の不手際で孝典様の作業行程を理解せずに後片付けをさせてしまいこの様な失態は私の責任です。もし仕事であれば些細なミスから重大なアクシデントとなる可能性もあり得ます。」

「そうだな些細なミスが重大なアクシデントになる…霧島にしては珍しいミスだ。自分のミスに気づいたなら早急に後片付けを済ませてしまえ。」

「はい、畏まりました。」

御堂に一礼すると霧島は瞬時に後片付けを済ます。御堂はエプロンを外して帰り支度を始めると料理教室の講師が御堂の元へやって来て今後も受講するか尋ねる。

「霧島、どうする??」

「私は主人である孝典様の意志と命令に従うだけです。」

「ならば、この料理教室へ受講する必要はない。後片付けは全て終わった様だな。霧島、帰るぞ。」

「大変遅くなりました。後片付けは全て済みました。」

霧島は料理教室の講師にエプロンを渡し今後は料理教室に受講しない旨を伝え挨拶をし御堂につき伴い料理教室を去った。

料理教室があるフロアーからエレベーターで降りて生鮮食品売り場で買い物を済ましデパートを後にした。御堂は霧島を伴い自宅のマンションへ帰宅途中の徒である。

「霧島、私はあんな雑音で騒がしい環境で食事するのは初めてだ。もし、料理教室へ受講するなら今度は静かで落ち着いた環境を調えられた料理教室にしてもらいたい。」

「必要な時はその様にさせて頂きます。」

「私の為にわざわざご苦労だった。そうだろ??あんなにも意志の温度差がり何も伝わっていなかった。急激な変化はそう簡単には望めないだろうが話し合いが出来ただけでも結果はあったな。違うのか??」

「そう思われるのも孝典様のご自由です。」

「ふっ、そんな料理がしたいなら私の所へ来たらどうだ??毎日でも構わん。」

「私が孝典様のマンション同居致しましたら、孝典様の大切なプライベートの時間を侵害してしまいます。」

「物は言い様だな。」

「孝典様がその様に申されるなら私は貴方のご意志に遵うのみです。」

御堂のマンション着きロビーに入る前に居住者のみしか中に入れないのでセキュリティを解除してマンションのロビーへ入った。

エレベーターに乗り上層階へ向かうエレベーターから降りて歩きマンション自室の前へ着きカードキーでセキュリティ解除を済ます。

「ここが狭いなら何処へ引っ越すかだ。」

「こちらのマンションは住まうには環境が良いのですが、私が同居すると手狭になってしまう恐れがありますね。」

「まだ、私は部長の身だしな…」

御堂はドアを開けて玄関に入り靴を脱ぎダイニングへ向かった。その後に霧島が従う。

御堂はダイニングのバルコニーの窓から景色を眺める。

「この眺めも気に入っていたが、さてどうする霧島??」

「統べては貴方の意志の基に私は存在するだけです。」

「暫くは此処に住まう…私が専務取締役になったら同居でもするか??」

「貴方がそう私に命令をするなら全てその様に致します。」

御堂はそう言うとリビングへ向かいリビングに置いてあるソファーに寝そべり足を投げ出す御堂は眼を閉じて考える。

夏貴から遺言を譲渡され履行してしまった… 厄介な事を引き受けた事は後悔はしていない。

「孝典様。」

「お前の真の姿と望みはなんだ??」

「何度も申し上げました通りに、統べては貴方のご意志の基に私は存在するだけです。」

ソファーに寝そべる御堂に霧島は膝まづき深々と敬意を篭めた。



破れナベに綴じフタ (9)

破れナベに綴じフタ (7) 鬼畜眼鏡 佐伯×片桐

2009-07-26 21:33:20 | 腐女子の御伴
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破れナベに綴じフタ (6)



         破れナベに綴じフタ (7)


4人で円形のテーブルを囲み調理した料理を食べる。 仕事の話題はせずにたわいのない話しをして食事は楽しい。デザートのかぼちゃアイスを食べ終わると霧島は佐伯に話し出した。

「ところで佐伯君、先程の件は片桐さんから聞きましたか??」

「えぇ、俺が御堂部長に対して誤解している事ですか。」

「君が思っている程に孝典様は悪意はございません。二人で話し合うと個人的な感情が入り話し合いにならず話し合いが決裂してしまうので私からお話しさせて頂きました。」

「片桐さん、稔さんは俺の大事で大切な人なんです。稔さんを傷つける行為は俺も傷つく俺への当てつけ行為なら止めてください。」

御堂は驚いた顔をして佐伯の言葉を聞いた。

「佐伯君、私はそんな悪意はない、ただ食事をしたかったけだ。」

霧島はそんな御堂をフォローする様に話す。

「片桐課長とキクチマーケティング営業8課の働きは私も存じており素晴らしく今後とももっとキクチマーケティング営業8課と親しくさせて頂きたいのです。」

「そうなんですか…」

「佐伯君と片桐さんが婚約し結婚されていたのを私は今日初めて知りました。それでは夫として当然妻を案じるのは分かりますよ。」

「俺の目の前で稔さんにあんな事をして今更、悪意がないなんて都合良すぎる。だから嫌なんだ。」

御堂は珍しく俯き小声で~

「あの時はつい…反省はしているだから誤解を招いた事を自分から伝えたかった。」

佐伯は御堂を睨む。

「ほら見ろ結局はそうだ、御堂部長はそうやって人をからかうのが好きなだけだ。」

「克哉君。」

佐伯は片桐を見つめて片桐の心に中にある気持ちを代弁する。

「稔さんは恐いはずです。仕事上では御堂部長は親会社の管理職で相手にしなければいけない。もしその立場の権限を利用し謀り事を企んできたら拒めない。」

「佐伯君と片桐さんが思う程に孝典様は悪意はありませんよ。小さな蟠りを個人的にも仕事上でもお互いの誤解を解きほぐしたかっただけです。」

御堂は少し悲しげな表情を湛えている。

「そうまで思われていたとはな。初耳だ。」

片桐はギュッと佐伯の手をテーブルの下で繋ぎ握りしめていた。片桐は御堂と霧島ときちんと話し合いが出来て嬉しく泣き出してしまう。

「どうしたら話せるかずっと悩んでました。だから解決して良かったです。」

「もっと早くその事に気づき俺も稔さんから話し聞き話しをすれば良かったですね。俺自身も稔さんを困らせていたんだ。」

「ありがとう克哉君。」

霧島は御堂に同意を得る様に見つめる。

「これでもう大丈夫ですね。」

御堂はそんな霧島を見返し微笑む。

「私も話す機会がなくこうして話せて安心した。」

佐伯は自分のズボンのポケットからハンカチを取り出し片桐の泪をハンカチでそっと優しく拭きさる。片桐は佐伯のハンカチを持つ手ごと握りしめて自分の思いを伝えた。

テーブルの皿には残り僅か一口づつ料理が残っていたそれを見て霧島はにこやかに話す。

「一口だけ残してしまうのはお行儀が悪いので食べてしまいましょう。」

「そうですね。」

そう言うと一口づつ食べて料理を皿を空にした。霧島は紅茶を煎れる準備をするのでテーブルの席から立ち準備をし始めた。紅茶を煎れる準備を終えるとテーブルにティーカップとソーサーを各々の前に置き紅茶をカップに注いだ。

霧島はテーブルの席に座った。紅茶の香ばしい匂いが周りを包み込み雰囲気が和む。紅茶を飲み終えると後片付けをする時間だった。

片桐は後片付けをしようとするがアルコールに弱くワインを飲み慣れていないらしくほんのりと酔いが廻っていて危なかっしい。

「片桐さん、ムリをせずに少し休んでから佐伯君とお帰りになられてください。私が後片付けを致します。」

御堂は張り切って一人で皿を洗い始めている。そう言われて片桐は帰り支度をした。

「霧島副主任、貴方は何故、御堂部長を孝典様と呼ぶのです??」

佐伯は霧島に問うと霧島はいつもの微笑を浮かべて応えた。

「貴方に仕える僕が敬意と深い愛を示し貴方を我が麗しき王と呼ぶのと同じ事ですよ。」

「貴方は一体…アノ男は~」

「顔見知りで知り合いと言いましょうか。」

「ほぉ、ろくな事はないな。」

「えぇそうです。ろくな事はありません。」

片桐は帰り支度を済まし佐伯に声をかけてきた。片桐は霧島に深々とお辞儀をする。

「霧島副主任さん、後片付けもせずに帰らせて頂き申し訳ございません。御堂部長さんに宜しくお願いしますとお伝えください。」

「酔いは醒めました??お気をつけてお帰りください。」

霧島は佐伯と片桐を見送ると後片付けの皿洗いをしている御堂の元へ戻った。



破れナベに綴じフタ (8)

暑いよーん。

2009-07-26 13:31:42 | Weblog
やっと梅雨が明けたらしい様です。モナカアイス食べたナリ。しかし暑い(ι´О`ゞ)食欲なし。 夏コミどうなる事でしょう…二日間参加予定だけど参加出来るかな??

去年は日焼けして痛かったなぁ(+。+) もぐ菜は日焼けしても色黒なるぐらいで痛くなる体質ではないのに火傷したみたくなった。

コミケのパンフ購入したけどまだ見てない。

破れナベに綴じフタ (6) 鬼畜眼鏡 佐伯×片桐

2009-07-26 08:30:05 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。



破れナベに綴じフタ (5)



         破れナベに綴じフタ (6)


片桐と佐伯はゆっくりと話しを済ませたらしく穏やかな表情であった。佐伯は帰ろうとしたが料理教室の講師が引き止めたので残る事にした。

「遅くなりました。霧島さんとご一緒させてください。」

「こちらこそ、宜しいお願いします。」

霧島はテキパキと手慣れているらしく料理教室に受講する必要があるのか不思議な程に効率がよい。以前のメンバーは片桐がメインで料理を殆ど作っていた。

佐伯は料理教室の講師からエプロンを渡されてエプロンをを着用して片桐の横に居る。霧島と共同作でで料理をするので効率はよい。霧島の手前なので佐伯もイタズラを仕掛けては来ない。

「ねぇ、片桐さん。俺も何か手伝わせてください。」

「嬉しいです。佐伯君も一緒に作りましょうね。」

「霧島さん、何を作るのですか??」

「えぇ、イカと胡瓜の紫陽花寄せとウナギのミルフィーユにサラダ風五目寿司と、かぼちゃのアイスです。」

霧島はそう言うと片桐達に料理テキストを見せてきた。調理方法はさほど難しい事はない霧島と片桐ならもっと難しいコースでも良さそうな気がした佐伯だった。

「私がイカと胡瓜の紫陽花寄せとウナギのミルフィーユを作るので片桐さんと佐伯君にサラダ風五目寿司とデザートのかぼちゃアイスの調理を頼みます。」

「はい、分かりました。」

佐伯と片桐は横にピッタリと並び和気あいあいと楽しいそうに包丁で材料を切る。MGNきっての俊敏なアノ佐伯が適度にじゃれながら片桐と料理をしている。

そんな佐伯を見て霧島はつくづく思う自分の主人はこの屈託のない片桐に惹かれ飼い馴らされたらどうなるか??と警戒をした。

そうこうして料理をして居ると御堂が買い物を済まし再び料理教室に戻り霧島達が居る料理台へやって来た。御堂は手に紙バックを提げている。御堂はその紙バックを霧島に手渡した。

「佐伯君、君も料理教室に受講していたとはな。」

「気まぐれですよ。」

「気まぐれか??」

「御堂部長こそ霧島副主任をわざわざこの料理教室まで後を付けて来てこられてその様な趣味をお持ちだったとは。」

「主人である私に内密にするからだ。」

そんなやり取りをして居る御堂と佐伯について行けずに戸惑い片桐は霧島の顔を見ると霧島はただ微笑するだけで特に何も言わない。

「お帰りなさいませ、孝典様。」

「霧島が言わないからだ、もう料理は出来たのか??」

「はい、料理はもう出来ております。孝典様のお帰りをお待ちしてました。」

「ならば良い。」

「ただ今食事の準備を致しますので少々お待ちください。」

そう言うと御堂に一礼し料理台の隣にあるテーブルに食事の準備をし始める。片桐も手伝おとすると霧島は丁寧に断った。

「片桐さんはお話しを楽しんでください。」

「そんな、悪いですし…」

「私の仕事です。気になさらずゆっくりと寛いでください。」

そう霧島に押し切られて何も言えない片桐だった。霧島は食事の準備が済んで御堂に声をかける。

「孝典様、お待たせ致しました。」

「あぁ。」

そう言うと御堂は料理台の隣にあるテーブルの椅子に座った。円形のテーブルには白いテーブルクロスが敷かれていてその上に調理した料理が並べられていた。

佐伯と片桐もテーブルの椅子に座った。 周りに居る受講者達はそんな御堂達が気になる様でちらりと見たり会話しているなんとなく片桐は気にしてしまう。

「少々騒がしい場所でのお食事になりますが、どうぞお召しあがりください。」

「あぁ、しょうがない。霧島、早く席につきなさい。」

「ありがとうございます。お先にワインをお注ぎしても宜しいでしょうか??」

そう言うと霧島はワインを手にしてグラスに注ぐ芳醇な匂いする。霧島はワインを注ぎ終わるとテーブルの席に着いた。それぞれグラスを手に取りグラスを傾けた。



破れナベに綴じフタ (7)