もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

ようこそ腐女子の匣喫茶へ お好みのモノをどうぞ、召し上がれ。 日々を書き連ね、妄想をこよなく愛でます

ここで訂正のお知らせ。

2010-02-28 21:37:36 | 腐女子の御伴
黒執事S.R.S.エピソード10の記述(きじゅつ)で間違いがあり訂正しました。 セバスチャンの懐中(かいちゅう)時計に秒針がない事をアニメ黒執事の1話を観て気づき訂正しました。

もぐ菜は勘違いしてたナリよ。気づいてた方々ごめんなさい。 今度、ゆっくりと黒執事のDVDを観ないとダメだすね。

テレビを買いました。

2010-02-28 21:00:53 | Weblog
もぐたんと半分ずつ出し合って中古だけど38型のプラズマテレビ!!ついでだからテレビ台も購入したさ(^^) THIS ISITをもぐママと観たので、次は黒執事をVol.Ⅰを観るよん。

大型のプラズマテレビて凄いね。迫力もあるし細かい音をより繊細で広がりも良い。 プラズマテレビで映像観て思ったよ。DVDのブルーレイの必要性も良く分かったナリ。


プラズマテレビで黒執事を観てけど、すげぇヽ( ◎Д◎)ノ 大型テレビの偉大さを思い知ったよん。

もぐ家はテレビ番組を観る事よりも、DVDを観るので嬉しいです。

更新出来たよワタシ。

2010-02-28 01:19:53 | 腐女子の御伴
黒執事のBlackBoxのディスク2のSi deus me relinquitを聴きながらご機嫌でエピソード12をカキした後に8→12の全体を何度も確認したら遅くなってしまいました。

フレイアは… えぇ、もぐ菜の小説を御贔屓(ごひいき)に読んでくださった御来院者様ならきっと(笑) あいつと分かると思うワタシです。

黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠  エピソード12

2010-02-28 00:31:51 | 腐女子の御伴
※この小説はアニメ黒執事を基に、二次創作として執筆しております。
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。







■黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠 エピソード12



フレイアが去り際に言った一言の意味を問う為(ため)に、セバスチャンは紫檀(したん)のピアノの椅子(いす)から立ち上がり扉(とびら)へ向かう。

セバスチャンは自室の扉(とびら)を開けるが僅(わず)か数秒と言うのに、フレイアの気配(けはい)は消えており姿も見当(みあ)たらない。


「フレイア!? フレイア!!」

セバスチャンは廊下を歩きながら、名を呼び歩くが、フレイアは出て来る気配(かはい)もそぶりもない。


(まさか──── 坊ちゃんの寝室に!?)

セバスチャンは殺気(さっき)立ち駆(か)け出し、シエルの寝室(しんしつ)へ向かう。


(誰が坊ちゃんに、指(ゆび)一本触(ふ)れさせるものですか!!)


シエルの寝室(しんしつ)の扉(とびら)を五回ノック、扉(とびら)を開け寝室(しんしつ)にセバスチャンが入室をすると誰の気配(けはい)もない。

黒猫(くろねこ)のぬいぐるみを抱きしめ眠って居るシエルのベッドにセバスチャンは近づき、寝顔を見ると生きると言う拘束(こうそく)から何もかも解放された安堵(あんど)した寝顔のシエルを見つめる。

ベッドの傍(そば)に腰(こし)を降ろし、両手にした白の手袋を外(はず)し燕尾服のポケットに入れる。

シエルのマシュマロの様(よう)な頬(ほほ)にセバスチャンは自分の頬を寄せ合い、シエルの唇(くち)びるに吐息(といき)がかかりセバスチャンは唇(くち)びるを乞(こ)うが触れ合う程(ほど)のその距離(きょり)は永久(とわ)に合わさる事はない。

セバスチャンは左手で上質な絹(きぬ)の糸の様なシエルの髪(かみ)の毛に指を絡(から)ませ撫(な)で梳(す)い、指(ゆび)を滑(すべ)らせ耳の形を確かめる様(よう)に指(ゆび)でくすぐり頬(ほほ)を撫(な)でた。



セバスチャンはシエルの耳元に顔を埋(うず)め──────




(もし、坊ちゃんが、このままお目覚めになられないのなら…‥ 私はどうなってしまうのでしょうか────── )



右腕は無意識にシエルを求め、セバスチャンは幼い身体を己(おのれ)の感情のままに深く抱きしめる。




汝(なんじ)は、主人に何を求め

何を主人に乞(こ)う??




美しく彩(いどろ)られ事もなく… 存在(そんざい)しない時を数え、忘却(ぼうきゃく)され徃(ゆ)く時をお互いに重(かさ)ね合わせ永久(とわ)に寄り添(そ)う─────



───セバスチャン──────

主人に求め…‥ 乞う─── それが貴方(あなた)の永久(とわ)の望(のぞ)みですか??



フレイアの微(かす)かな気配(けはい)をセバスチャンは背後から感じるが、振り向く事はなく瞳(ひとみ)を伏(ふ)せた。


(私は…… もう一度、坊ちゃんに名を─── )


窓辺(まどべ)のカーテンの隙間(すきま)から異府(いふ)の朧(おぼろ)げな月明かりが、ベッドの二人と窓辺に立つもう一人の影を映(うつ)し出すと───── 窓辺(まどべ)の影(かげ)は消え失(う)せる。



シエルは黒猫(くろねこ)のぬいぐるみを抱きかかえて眠り続ける、年相応(としそうお)に幼(おさな)くあどけない。

シエルの指(ゆび)に触(ふ)れ、セバスチャンは自分の指(ゆび)を絡(から)めた。



セバスチャンは燕尾服のポケットから白の手袋を取り出し着用し、立ち上がりシエルに一礼をし寝室(しんしつ)を退室し扉(とびら)を閉めると足音はせず背後にメイリンの気配(けはい)がした。


「坊ちゃんが、私を必要とし─── だから、私は異府(いふ)に招(まね)かれただすだ。」


セバスチャンは振り向きメイリンを見つめると、その瞳(ひとみ)には迷いはなく意識(いし)の強い表れを瞳(ひとみ)の奥にセバスチャンは見出(みい)だした。

「メイリン…‥」

「セバスチャンさん!! 私は、坊ちゃんが異府(いふ)に存在(そんざい)し続ける限り、護(まも)り仕(つか)えるですだ!!」



「では、メイリン。私は坊ちゃんから仰(おお)せ賜(たま)りました執務を済ませに外出致します。私が不在(ふざい)の間の坊ちゃんの警護(けいご)と留守(るす)を命じましょう。坊ちゃんの寝室(しんしつ)にフレイアを近づけさせない様に、もし──── 近づくなら…‥ フレイアを始末(しまつ)しなさい。」

「はい。」

メイリンはセバスチャンの問いに迷う事なく返答をすると、セバスチャンはメイリンにチェーンが付いた武器庫の鍵(かぎ)を首から掛ける。

廊下の窓から差し込む月明かりが雲に遮られ闇が僅かに忍び込むと、燕尾服は闇に紛れ音もなく気配と共に姿を消しセバスチャンは去って行った。

メイリンは何もなくシエルの寝室(しんしつ)の前から去り廊下を歩いて居ると─────


渡り廊下の見渡(みわた)しの良い大きな窓辺に座り、景色を眺めながらフレイアはメイリンに声をかけた。


「大切な主人である、坊ちゃんを置き去りにし何処へ行くのやら──── 」

メイリンはフレイアを気にも止めず廊下を歩き去って行く。



悪魔である故(ゆえ)に己(おのれ)に芽生(めば)えた知らぬ感情に翻弄(ほんろう)され、自己(じこ)存在(そんざい)の消滅(しょうめつ)の危機(きき)に苛(さいな)まれる友人を思いフレイアは深い溜め息をついた。




黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠  エピソード13

黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠  エピソード11

2010-02-28 00:31:33 | 腐女子の御伴
※この小説はアニメ黒執事を基に、二次創作として執筆しております。
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。







■黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠 エピソード11



「フレイア、謡(うた)を唄(うた)うのは良いですが、もう少し周(まわ)りの事を環境を考えて唄ってくださいね。坊ちゃんがびっくりして起きて────── 」


セバスチャンは途中(とちゅう)で言いかけてフレイアの部屋から、去って行ったがフレイアは相変わらず気にせず窓(まど)を閉める。

セバスチャンの部屋と同じく閑散(かんさん)としており、フレイアの部屋にないのは紫檀(したん)の漆黒(しっこく)の闇を思わせるグランドピアノだけである

全身が見える姿見の鏡の前にフレイアは行き、燕尾服の首元の細い黒いリボンをご機嫌(きげん)良く調(ととの)えニコッと笑う。

フレイアはセバスチャンと同じ黒の燕尾服を着用したかったが、セバスチャンが─────



「ファントムハイヴ家の執事で、黒の燕尾服を着用する事が赦されるのは私だけです。」



セバスチャンが断固(だんこ)として、黒の燕尾服の着用を許可(きょか)しなかったのでフレイアは黒に薄く青い燕尾服を着用している。

何はともあれセバスチャンが言うファントムハイヴ家の執事と言う職業に就(つ)けたので、フレイアは喜々(きき)として思わず天候(てんこう)の謡(うた)を唄(うた)ってしまった。

まずはセバスチャンにお茶でも、煎れてあげようと思いフレイアは自室から出て行く。



セバスチャンはメイリンにシエルが目覚める事のない永久(とわ)の眠りに就(つ)いている事を話すとメイリンは、泣き崩れ床に倒れ込むとフレイアが駆(か)け寄って来て抱きかかえられ部屋にに運ばれメイリンは寝込んでしまった。

セバスチャンはシエルの世話をしたいがフレイアが何を仕出(しで)かすか分からないので、自室で紫檀(したん)のグランドピアノを弾いている。


セバスチャンの自室の扉(とびら)が三回ノックされ、グランドピアノのを弾くのを止め返答をする。


「どうしました?? 入(はい)りなさい。」


セバスチャンの自室に入室して来たのはフレイアで、ワゴンを押しながら紫檀(したん)のグランドピアノの前に椅子(いす)に座(すわ)って居るセバスチャンの前にやって来た。

ワゴンにはティーコジーを被(かぶ)せたティーポットにティーカップ一客がのせられていて、フレイアはティーコジーを外(はず)しティーポットの持ち手に指を入れティーポットを持ちティーカップに紅茶らしき飲み物を注(そそ)ぎ煎(い)れる。

煎(い)れ終わるとポットをワゴンに戻し、セバスチャンを見つめ無言で飲む様に促(うなが)す。フレイアは終始ニコニコと笑顔でセバスチャンが飲むまで待って居る。

セバスチャンは迷惑そうにフレイアを見るが、セバスチャンが嫌そうな表情をしても怖(お)じけづく事は一切(いっさい)ない。

したかなくセバスチャンは溜め息をつきティーカップの持ち手に指を入れ、ティーカップを持ちフレイアが煎れた紅茶らしき飲み物を飲む事にした。


ティーカップを口元に寄せて紅茶らしき飲み物を含んだ─────────



セバスチャンは紫檀(したん)のピアノの椅子(いす)から立ち上がり、窓辺に行き窓を開けて口に含んだフレイアが煎れた紅茶らしき飲み物を全て吐(は)き出すとフレイアの元へ戻る。


「フレイア!! 貴方は紅茶をまともに煎れられないのならで、執事として貴方を認められません。」

フレイアは何の事かさっぱりな分からずな表情でセバスチャンを見つめ──────


「紅茶?? 私が煎(い)れたこの飲み物は私が遥(はる)か昔(むかし)に仕(つか)えていた王の、目覚めの飲み物で朝寝坊な王が起きないので、毎朝、私が口に含み口移しで飲ませてました飲み物ですよ。セバスチャン貴方に、飲ませれば貴方(あなた)が正気に戻ると思ったのに…‥残念。」


そうフレイアは言うとティーカップの持ち手に指を入れティーカップを持ち、一見(いっけん)は紅茶の様であるが悪魔であるセバスチャンが一口、口に含んだだけで吐(は)き出した飲み物を懐(なつ)かしげな瞳(ひとみ)で見つめティーカップを口につけ全て飲み干(ほ)した。


「何を言うのかっと思えば──── フレイア、私を可笑(おか)しくからかうのは、いい加減(かげん)に止(よ)しなさい。」

そんなセバスチャンにフレイアは、また突拍子(とっぴょうし)もない事を尋ねる。

「そう言えば、私は雇用と主となるセバスチャン貴方が、言う坊ちゃんのお顔を拝見しておりませんでした。どちらにいらしゃいますか??」

「坊ちゃんは───── 」

「坊ちゃんは───?? 私なら坊ちゃんを永久(とわ)の眠りから、目覚めさせられる方法(ほうほう)を知っているのですが、正気が失せた今の貴方(あなた)では坊ちゃんを目覚めさせる事は不可能(ふかのう)でしょうね。」

「今度は何を言うのかっと思えば…‥ どれだけ私を嘲(あざけ)れば気が済むのです?? フレイア貴方(あなた)を見損(みそこ)ないました。」



セバスチャンの言葉に反応せず、フレイアはワゴンを押しセバスチャンの自室を去って行き扉を出る時に後ろを振り返りこう言う。

「憐(あわ)れな悪魔は美(うつ)しい人形と化した存在(そんざい)を、永久(とわ)に愛し続けるのでしょう。私がもし、セバスチャン貴方(あなた)で在(あ)れば永久(とわ)の眠りから目覚めさせられたの─────── 」

その言葉を聞き紫檀(したん)ピアノの椅子(いす)から、セバスチャンは立ち上がると扉(とびら)は閉まった。




黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠  エピソード12

黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠  エピソード10

2010-02-28 00:31:13 | 腐女子の御伴
※この小説はアニメ黒執事を基に、二次創作として執筆しております。
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。







■黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠 エピソード10



メイリンの手を持ちニコッと笑うフレイアを、見てセバスチャンは呆(あき)れて言う。

「ファントムハイヴ家の執事は、私、一人だけで充分(じゅうぶん)間に合ってます。」

フレイアはセバスチャンを、しげしげと見ながら尋(たず)ねる。

「来訪(らいほう)者(しゃ)を、もてなす余裕(よゆう)もない程(ほど)に忙しいのなら、もう一人居ても良いはずですよ。そうと決まれば───── セバスチャン貴方(あなた)と、同じ衣服が着たいです。それと、執事て何です??」

フレイアの焦点(しょうてん)が微妙(びみょう)にぶれた返答を、聞きセバスチャンは溜息(ためいき)をつく。

「貴方(あなた)と言う──── 神は─── 」

呆(あき)れ顔(がお)のセバスチャンを、意味ありげな瞳(ひとみ)でフレイアは見つめる。

「正気(しょうき)を無くした悪魔に、言われたくないですよ。その黒猫(くろねこ)のぬいぐるみは、セバスチャン貴方(あなた)に差し上げます。メイリンと私の部屋は、どこにしましょうか??」

フレイアは嬉しげにスキップをしながら、鼻唄(はなうた)を謡(うた)いながら来客室を飛び出し去って行く。



セバスチャンとメイリンはフレイアを追いかけた!!





眠る事なくいつもの様に閑散(かんさん)とした自室の窓辺(まどべ)に、置かれた椅子(いす)にセバスチャンは座(すわ)り空に浮かぶ薄(うす)らぼんやりと霞(かすみ)の衣(ころも)を纏(まと)った上弦(じょうげん)の月を見つめる。

燕尾服の上着の下に着たベストのポケットに手を入れシルバーの懐中(かいちゅう)時計に、触れ質感を確かめる様に指先でなぞり取り出し懐中(かいちゅう)時計を開き見ると─────────



懐中(かいちゅう)時計を見ると、黒の長針(ちょうしん)と短針(たんしん)がぴたりと止まっており時間の概念(がいねん)を忘れていた。


シエルに仕(つか)えていた時は懐中(かいちゅう)時計の、ぜんまいを巻(ま)き忘れた事は一度も無かった───── なのに…‥



(もう、私は、必要ないのでしょうか───── )



セバスチャンは手にした懐中(かいちゅう)時計を、何処(どこか)か心残りな感情に瞳(ひとみ)が揺(ゆ)らぎ溜め息をつくと~



何処(どこ)からもなく、高らかに晴(はれ)やかな歌声が聞こてきた!!


その歌声はけして不愉快(ふゆかい)ではなく耳に馴染(なじ)むと、何故(なぜ)か一緒に謡(うた)いたくなる歌声であるが──────

大変迷惑(めいわく)極(き)まりないので、椅子(いす)からセバスチャンは立ち上がり自室を足早に出て行く。

フレイアの部屋にセバスチャンが近づけば近づく程(ほど)に、段々(だんだん)とフレイアの伸びやかな歌声(うたごえ)が大きくなる。

セバスチャンはフレイアの部屋の前に着き扉(とびら)を三回ノックするが、歌声(うたごえ)は止(や)むそぶりはない…‥ セバスチャンは扉(とびら)を開けてフレイアの部屋に入室をした。

フレイアは部屋の窓(まど)を全開にして、外に向かい謡(うた)を唄(うた)って居て漸(ようや)く後(うし)ろを向き入室して来たセバスチャンを見て。

「ご機嫌(きげん)よう。」

フレイアはすっきりとした満足(まんぞく)げな表情(ひょうじょう)で、一(ひと)仕事(しごと)を終(お)え晴々(はればれ)として居る。

セバスチャンは見つめ盛大(せいだい)な、溜め息をつきはた迷惑(めいわく)であるとフレイアを睨(にら)む。

「何をして居るのかっと思えば─── そんな大きな声を出してわざわざ窓(まど)まで、開けて謡(うた)を唄(うた)うとは非常識(ひじょうしき)です。」

フレイアはおやそれは残念(ざんねん)と言う表情で、セバスチャンに返答(へんとう)をする。

「それは、失礼致(いた)しましたね。私が遥(はる)か昔(むかし)に、お仕(つ)えして居(い)た王は私の煎(い)れた目覚(めざ)めの飲み物を召(め)し上(あ)がり、起きて窓(まど)を開きその日の天候(てんこう)の謡(うた)を唄(うた)ってまして懐(なつ)かしく唄(うた)ってしまいました。王は唄(うた)い終(お)えると水を飲み、一日の行政(ぎょうせい)を執(と)り行(おこな)ったのですよ」

そう言うとフレイアは微笑(びしょう)を浮かべるがどこと無く淋(さみ)しげに、瞳(ひとみ)を伏(ふ)せた。




黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠  エピソード11

黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠  エピソード9

2010-02-28 00:30:53 | 腐女子の御伴
※この小説はアニメ黒執事を基に、二次創作として執筆しております。
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。







■黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠 エピソード9



フレイアは紅茶を飲み、横に隣り合わせで椅子(いす)に座(すわ)って居るメイリンを見つめセバスチャンに尋(たず)ねる。

「何故(なぜ)、貴方(あなた)程(ほど)の者がこの乙女(おとめ)の存在(そんざい)を、気づかなかったのです??」

セバスチャンは無言で、やや俯(うつむ)き返答(へんとう)をする。

「フレイア、貴方は私を買(か)い被(かぶ)り過(す)ぎです。メイリンとの話しが済みましたら、お帰りください。断(ことわ)りもなく無断(むだん)で、来られ坊ちゃんが迷惑(めいわく)がられてます。」

「ところで、貴方の名は、セバスチャンで良いのですか? ?私は貴方(あなた)のピアノの演奏(えんそう)を聞き城に来ましたが、何度(なんど)も貴方(あなた)に分かる様(よう)に来訪(らいほう)の意を伝えたのに、それに気づかなかっただけでは?? それに、美しい調(しら)べ打(う)ち壊(こわ)す様に演奏(えんそう)を止(や)めて、セバスチャン貴方は何を考えていたのです??」


メイリンは紅茶を飲み干(ほ)す──────

フレイアはそれを見つめ椅子から、立ち上がり椅子に座って居るメイリンを抱きかかえた!!


「此処(ここ)では、意地悪(いじわる)な悪魔(あくま)が邪魔して満足にメイリン、貴方(あなた)とお話しが出来ませんね。失礼(しつれい)しました。それでは、おいとましましょうね。」

「悪魔??」

「えぇ、悪魔ですよ。メイリン貴方(あなた)は知らなかったのですか??」

メイリンは怯(おび)えた表情(ひょうじょう)でセバスチャンを見つめる。

「衣服の下に武器を忍ばせて、何をしょうとしたのですか?? 私は、セバスチャン貴方にその様な事をされる、身に覚えはございませんよ。」


セバスチャンは燕尾服の胸元(むなもと)に手をやりハッ!!とする。


「離してください────── 私は私は、坊ちゃんを護(まも)る為(ため)に来ただすだ!!」


メイリンはフレイアの腕を振りほどこうとする─────── メイリンは床に降り身を翻(ひるがえ)しばく転をした!!


セバスチャンは右手を燕尾服の上着の胸元(むなもと)から内側に忍(しの)ばせて、細身(ほそみ)のダガーを指の合間(あいま)に挟(はさ)みフレイアに外(はず)す事(こと)なく目掛(めが)けて投げつける!!


「フレイア、分かって貰(もら)えましたか?? ハウスメイドを守るのも執事の役目と言う事を────── 」

メイリンはセバスチャンの横で、身構(みがま)えて居る。

フレイアは微笑(びしょう)をしセバスチャンが投(な)げつけた、細身のダガーを全て手で受け止めて持って居る。

「セバスチャン貴方(あなた)が言う、ご主人様である坊ちゃんが命令した来客のおもてなしとは驚きですよ。」

「これぞ、ファントムハイヴ家の迷惑来訪者(めいわくらいほうしゃ)撃退(げきたい)のおもてなしです。」

フレイアはくすりと笑い持っていた細身のダガーを外(はず)す事なくセバスチャンに投げ返すと、セバスチャンは全て受け止めると手慣(てな)れた仕種(しぐさ)で燕尾服の上着の内側に細身のダガーを忍(しの)ばせ戻す。

フレイアは椅子(いす)に座りティーカップの持ち手に、指を入れティーカップを持ち紅茶を飲む。

「セバスチャン貴方(あなた)が人間に呼び出されて、暫(しばら)くは異府(いふ)に戻(もど)って来ないと思って居(い)たのに早々(はやばや)に異府(いふ)へ戻って来て何をしているのかっと思えば───── 」


「紅茶を飲み終えたなら帰りなさい。私は、坊ちゃんに仕(つか)えお世話をしフレイア貴方(あなた)を、構(かま)う暇(ひま)な時間等(など)ありません。」

フレイアはご満悦(まんえつ)な、笑顔でセバスチャンに返答をする。

「ただ私は暇で刺激(しげき)がないので、セバスチャン貴方(あなた)の元に行けば何かあると思っただけですよ。 それと、坊ちゃんとファントムハイヴ家て何ですか?? 私の契約(けいやく)の邪魔をしてセバスチャン貴方(あなた)は、いつから礼儀(れいぎ)正しい悪魔になったのです??」


契約(けいやく)はまず主人となる者に、名前を命名(めいめい)して貰(もら)い種族(しゅぞく)により本契約(ほんけいやく)の仕方(しかた)は異なる。

「この者は坊ちゃんが、選び雇用(こよう)した者です。契約(けいやく)対象(たいしょう)者ではございません。」

「ほぅ、ならば私も───── セバスチャン貴方(あなた)が言う坊ちゃんに、私も雇用(こよう)して戴(いただ)きましょうかね。」


フレイアは椅子(いす)から、立ち上がりメイリンの元へ行き右手を出す。

「今日から、お願いしますね。」




黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠  エピソード10

黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠  エピソード8

2010-02-28 00:30:14 | 腐女子の御伴
※この小説はアニメ黒執事を基に、二次創作として執筆しております。
一個人の解釈なので、原作やアニメ制作会社、出版社とは一切関係ありません。
その点をご理解いただき、お読み下さる様お願いいたします。






■黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠 エピソード8



客室に着き入室しセバスチャンが、言う前にフレイアは円形(えんけい)のテーブルに近寄(ちかよ)って行く。テーブルの椅子(いす)を引き、メイリンの方を向き声をかける。

「どうぞ、お座(すわ)りなさい。」

「私は…‥その…。」

メイリンは自分は使用人(しようにん)であり来客者(らいきゃくしゃ)と椅子(いす)を、並べ座(すわ)る行為(こうい)を進められ顔を俯(うつむ)き困り果(は)てて居る。

「どうしました??メイリン。」

フレイアは座(すわ)らないメイリンを不思議(ふしぎ)がって居る。

セバスチャンはメイリンが座らない理由を、どんなにフレイアに説明しても理解せずに反論すると考えるセバスチャン。

「貴方(あなた)が、意地悪(いじわる)を言うから」と納得(なっとく)せずに面倒臭(めんどうくさい)い事になるので、取り敢(あ)えずは茶(ちゃ)でも飲ませてさっさと帰らせ様(よう)と心の中で結論(けつろん)にセバスチャンは達(たっ)した。

「メイリン、私は飲み物を仕度(したく)して来ますので、その闖入(ちんにゅう)な来客者の相手をしてやりなさい。」

セバスチャンの方(ほう)を向きメイリンは返事をしフレイアが引いた椅子(いす)に座(すわ)ると、フレイアも自分が座(すわ)る椅子(いす)をメイリンの傍(そば)に近づけフレイアは安心して椅子(いす)に座(すわ)った。

セバスチャンは来客室から、燕尾服を翻(ひるがえ)し音もなく退室して行く。

フレイアはローブの袖(そで)からひょいとフワフワの毛あしが長いつぶらな瞳(ひとみ)の黒猫(くろねこ)のぬいぐるみを取(とり)り出しテーブルに置き、黒猫(くろねこ)のぬいぐるみを撫(な)で終(お)えると隣り合わせで椅子(いす)に座(すわ)って居るメイリンを見つめ話しかけた。



「では、メイリン。」

「はい。」

「貴方(あなた)は人間ですね? ?此処(ここ)が何処(どこか)分かりますか??」

「人間?? フレイアさんは──── 」

「セバスチャンと私は、人間はありません。貴方(あなた)が居る世界(せかい)は異府(いふ)と言う世界で、人間界と過ぎ(す)去(さ)る時間が異(こと)なる世界で生きた人間や死んだ人間でも入り込めない世界なのです。」

「異府(いふ)?? そんなの初めて聞いただす。坊ちゃんが心配(しんぱい)だすよ。だからここまで来たんだす。」

そう言うとメイリンは膝(ひざ)のメイドエプロンをギュッと手で握(にぎ)りしめ、淋(さび)しげに瞳(ひとみ)をとじ目尻(めじり)に泪(なみだ)を浮かべる。

「独(ひと)りぼっちで、さぞや、心細(ぼそ)く淋(さみ)しかった事でしょう。」

泪(なみだ)を流しながらも声を抑(おさ)え泣(な)くメイリンを愛(いと)おしいげにフレイアは見つめローブの袖(そで)から、ハンカチを取り出しメイリンの頬(ほほ)にそっと宛(あて)がいぽろぽろと零(こぼ)す泪(なみだ)を拭(ぬぐ)う。


メイリンはハッ!!とし驚(おどろ)き瞳(ひとみ)をあけて、顔を上げてフレイアを見つめると、セバスチャンが退室してものの数分で客室の扉(とびら)を三回ノックし入室して来た。


セバスチャンは咳(せき)ばらいをし、ワゴンを押しながらテーブルに近づいて来る。

ワゴンにはティーコジーを被(かぶ)せたティーポットとティーカップ二客(きゃく)に、お皿に盛り付けられたマドレーヌとクッキーにストロベリーのモンブラン。

セバスチャンはティーコジーをポットから外(はず)しソーサーごと右手で持ち左手でポットの、持ち手に指(ゆび)を入れポットを持ちティーカップに紅茶を注(そそ)ぐぎ煎(い)れるとメイリンの手前にティーカップを置く。

フレイアのも同様(どうよう)にポットからティーカップに紅茶(こうちゃ)を注(そそ)ぎ煎(い)れながらセバスチャンは、フレイアを鋭(するど)い険悪(けんあく)に満(み)ちた瞳(ひとみ)で睨(にら)む。

その視線(しせん)が合(あ)って見つめただけで心臓(しんぞう)が凍(こご)え止まってしまう程(ほど)の、殺傷(さっしょう)力(りょく)の高い鋭(するど)い睨(にら)みだが睨(にら)みつけられたフレイア本人は特に何も気にしてない。

ニコニコとフレイアは嬉(うれ)しげに笑う。

「どうも、お構(かま)いなく。」

「あの、もう大丈夫(だいじょうぶ)だすだ。」

フレイアがメイリンの頬(ほほ)に宛(あて)がっていたハンカチをメイリンが手で触(ふ)れて離(はな)そうとすると────── フレイアはメイリンの手に自分の手を添(そ)える。

フレイアの顔がどんどん近づき瞳(ひとみ)を見つめられメイリンは眼鏡(めがね)をメイドエプロンのポケットとワンピースのポケットを捜(さが)すが眼鏡(めがね)がない─────


(坊ちゃんから戴(いただ)いた、大切な眼鏡(めがね)がないだすだ!!)


眼鏡(めがね)がない事に気づきメイリンは自分が独(ひと)りだけが、人知れぬ世界に辿(たど)り着(つ)いてしまった事を、気づきフィニとバルドの生存(せいぞん)を確(たし)かめる術(すべ)はなく困惑(こんわく)し俯(うつむ)く。


フレイアはメイリンが恥ずかしがったと思いハンカチから手を離(はな)し、向きを変えセバスチャンが煎(い)れた紅茶を飲む事にした。




黒執事 StarRingSilver 白薔薇の揺り籠  エピソード9

おはよう腐女子の神様。

2010-02-27 07:54:03 | 腐女子の御伴
それぐらい目覚めも良く朝一で黒執事S.R.S.の小説の、構成が舞い降りて来て、重要な事をノートにカキ出来たナリよ。

今日仕事を頑張れそうなワタシです。 話しは変わるけど、二月と言うのに気温が凄く暖かく驚きです。桜の蕾がやわらぐ様な気温で、今年はもしかしたら桜が咲くのが早いのかな。

もう一日だワタシ。

2010-02-26 23:03:04 | 腐女子の御伴
明日、仕事をすれば休みだから嬉しい。それも半年ぶりの三日間連続日勤なの♪ だからそう、日勤で定時上がり家で落ち着いて夕食を食べて小説をカキと言うゴールドパターンで執筆出来ている。

なのでちゃんと執筆は出来てるから、安心してくださいまし。