だんなっちょんのブログ

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甲斐性無しの二児の父

算数に力を入れている先生

2020-07-08 19:05:17 | 生活漫談
個人的に子供の学校の勉強には干渉する気はないが、妻が「ちゃんとチェックして提出させないとダメ」
という希望もあって宿題は休みの日はチェックするようにしている。

小学2年になる長男の担任の先生は算数に力を入れている。
毎日学校から出る日報みたいなプリントにも「繰り下がりの引き算」や「時計の読み取り」
の出来具合の報告や自宅で実践すべき要求も多い。
そのこと自体とても歓迎だし親の立場からすれば嬉しい話でちゃんと
繰り下がりの引き算の練習も面倒みている。

腐っても20年近くの算数・数学の指導キャリアがあるから
先生が繰りあがり・下がりや時計読み取りの重要性を訴えるのは考えは一致する。
非常に算数に対する注文が多いのも理解できる。
小学算数は2年・4年・5年(特に5年)が非常に重要であり、特に2年次は
グレードの高い足し算引き算まで履修するので引っかかると小数や掛け算引き算まで足を引っ張ることになる。

ただ今日はちょっと引っかかる日報を見た。
「繰り下がりの引き算の計算を2分30問やらせて合格できたのがクラスの数人・・・」
2分30問ということは1問4秒ということ。例えば16-9とかを4秒以内に全部解いて
満点をとるということ。ほぼ答えを暗記してないと命取りの時間区分かなと思う。
スピードトレーニングをやらせているのなら自分は反対したい。

ただしこのスピードトレーニングはいい部分があるのも理解できる
肯定的な意見を勘案すると
・処理能力の速さを上げるのは今後に役立つから
・算数が苦手な子は多少無理をして(最悪暗記してでも)繰り上がりの計算を覚えれば今後困ることが
少なくて済むから(特に文系タイプにはうってつけ)
・そもそもその先生の方針ではなく全体的な教育指導方針なのかもしれない。全体的な指導なら
多くの考えで一致率が高い指導方針なのでほかにもいい点が多いのだろう。

自分なりの否定的な意見
20年子供を見ていてもスピード魔に数学的能力の高い子は非常に少ない。小学~中2時ぐらいまでは
大威張りできるが、受験期にさしかかると明確な差が出る。偏差値も60台まではあってお70台をコンスタントにとる子はじっくり派。
スピードはほどほどがいい。計算スピードは否応なしに必要に迫られた時(たいてい高校数学)
でつくし後からでも十分備わる。
暗記はある程度大事なのは認めるが、考える機会を減らすと伸びが止まる。
適切な時間内の正答率にこだわってほしかった。
(将棋もそうだよね)


自分の息子は繰り下がりの計算で引っかかると
頭の中で宙を眺めて計算を始める。私は息子びいきかと思われるが
これが大事だと思っている。これをスピードスピードいうと暗記に走るから
個人的には好きではない。遅すぎる子はそれでいいが、想定内の時間で答えを出せる子に
「もっと早く解け!」は言いたくもない。
大事なのはしっかり考えて答えをしっかり出すこと。

案の定息子に聞いたら「答えはできたけど、時間に間に合わなかった」
と報告があった。「そっか次テストのときは頑張れよ」だけ伝えた。