碁席秀策へようこそ!

徹夜で打てる新宿の碁会所「秀策」の
出来事や大会などをお伝えします。
プロ・県代表クラスもよく来ている碁会所です。

9路盤ヨセ問題

2012-02-24 03:08:38 | ヨセ問題
こんばんは。

9路盤を使ったヨセ問題を作りました。
ヨセの勉強といえば部分的にここは何目などが多く、
面倒でとっつきにくいイメージもあるのでは
と思いました。(もちろん好きな方もいます)

ご馳走(手所)探しのように考えていただければ、楽しいかもしれません。



ルール:コミ無し。黒番です。 黒が一目勝つようになっています。

コウはその盤面で解決します。(最後にダメも無くコウを取って終了の場合は、パス→コウツギとみます) 

正解は近日お伝えします。

新連載! 新手法①

2012-02-21 00:38:30 | 新手法
いつもみていただいてありがとうございます。 

水曜会の記事だけではマンネリ気味ではと思い、新企画です。
 
碁席秀策での対局で発見した筋や新手法を
週1ペースで定期的に記事にしていきたいと思います。
(変化図協力・太田亮初段・秀策師範の方々)

今回の内容は高段者向けです。

   
  参考図1

(1~11)この布石は最近の流行です。最近は黒5のシマリにすぐ白8と割り打ちせずに

白6の中国流などに打つのが流行っています。



             参考図2
黒11から13とコスミツケて15までとなるのが世界の新型。

白16のノゾキは受けてくれれば利かしの判断。 白20までこれも一局ですが

やや白持ちの意見が多いです。 途中―――白16で

        
          参考図3

左辺を守らずに手抜くと 黒3と打ち込まれます。
白4とツケて取りにいきますが、11までAとBが見合いで白ツブレです。

参考図2ではやや黒不満のようです。そこで・・・




            参考図4 ☆新定石☆

白2のノゾキに黒3と押すのが世界の新型。 

白4と受けてくれれば黒が守る時に白を重くして働いています。

5~8までと先手で決めて黒9の好点にスベリます。ここまでが新型のワカレです。

黒白逆で、位置も違いますが
【坂井秀至八段対村川大介七段】戦でもこの形が部分的にできています。

本図の局面なら白がこれから打つとすれば10のトビでしょうか。

黒も右下を広げるか、黒11のようにカカリを打つ。
 互角の勝負と思います。



秀策で発見された新手法はこれです↓



               参考図5

黒1の単トビ。最近になって少ないですが実戦例も出てきたようです。
意味はコスミツケは隅の味を消して悪手という判断。

白2とノゾキで利かそうとした意図に反発して黒3と割り込むのが新手法。



              参考図6

白4と下から受けてくれれば、黒13まで黒良しです。



              参考図7 ☆新型☆
白は4と右から押さえるのが最強手。

ここからは膨大な変化がありますが、割愛させていただきます。

本図が一例。黒19まで黒やや持ちの意見もあります。 
黒7とノビるのがタイミング。白20と煽ってくれば、下辺の黒はそんなに弱くないので
手抜きで21のカカリです。 白が21とシマレば、黒は下辺を広げます。


この図の黒の利点は

1白2の石を悪手にさせている。

2隅の地が大きい。

3黒が足早。

欠点は

1途中までの変化が多い。白が反発してくれば正確に対応しないと黒がツブレる。

2白20までとなった時に黒は手を抜くが、下辺の黒のシノギに自信がないといけない。


参考図6に自信がない方は・・・↓



       参考図8 ☆新型☆ ☆簡明☆

素直に3とツギもあります。 黒がコスミツケなかったので白はスベってきますが
黒5と受ける。 この配石なら黒15まで これも黒やや良しです。

利点は 

1シンプルで変化が少ない。

2隅には味がある(ノゾキやツケなど)

3下辺の黒模様は立体的で発展性がある。


欠点は

1 参考図1の布石なら有力。違う配石なら結果の判断も違う。

2下辺の黒模様は発展性はあるが、荒らしにこられた時にまとめる力がないといけない


いかがだったでしょうか。参考図1はもちろん。
 参考図4・7・8はどれも有力なのでお好みで選んで使ってください。

 違う配石なら4・7・8からアレンジして使ってみてください。



それではまた次回もよろしくお願いします。ありがとうございました!!^^。






2月20日更新 第212回水曜会(2/8開催)

2012-02-20 16:45:25 | 水曜会
いつもありがとうございます。 212回目の水曜会をお伝えします。


№1【村上裕貴S1】対 №2【タイソン磯秋六段】
連覇を狙う村上さん。
タイソン氏が一回戦早々に阻止するゾと意気揚々と盤に向かったのだが・・・。
 【村上さんの勝利】




№3【豊田融S1】対 №4【沼尻明良S2】
沼尻さん、豊田さんの碁を尊敬し過ぎた感があり。
【豊田さんの勝利】


№5【楊橋WS】対 №6【星合真吾S1】
今回は星合さんの部分的な読みの鋭さよりも
楊さんの大局観が優ったというべきでしょう。
【楊橋さんの勝利】




№7【藤沢秀一六段】対 №8【井場悠史S1】
秀ちゃんも井場君も久しくの参加。
二人とも藤沢一就門下という共通点もあります。
井場君の方がやっぱり兄貴分なのかな。
【井場君の勝利】



【水曜会トーナメント準決勝戦】

№1【村上裕貴S1】対№3【豊田融S1】
村上さんの布石は白番マネ碁。
数十手進んだところで豊田さんが真ん中あたりに打って
マネ碁解消。
村上さんは妖しげな手を連発する。豊田さんは全て最強に応手する。 
上下の利き筋をうまく利用した村上さんが大模様で大威張りの所帯を持った。
【村上さんの勝利】

№5【楊橋WS】対 №8【井場悠史S1】黒番コミ2目半出し
「本格実利党」の楊さん対「模様3厚み7党」の井場君の対局。
 4目のコミのアドバンテージがある井場君は石立てを手厚く打ち進めた。
 
楊さんもハンデがあるとはいえ、
実利を取りつつも攻撃的な姿勢をみせる様はなんとも欲張り。

色々あったが最後は楊さんの総合点が優った。【楊橋さんの勝利】
 
 
【水曜会トーナメント決勝戦】


№1【村上裕貴S1】対 №7【楊橋WS】


村上さんも星合のお兄さんに似て、部分的な戦術などが特化した碁に感じた。
楊橋さんは私のイメージでは戦術的というよりも戦略的。

この碁はずっと形勢不明だったのではと思います。
最後に村上さん得意?のポカが飛び出して大勢は決した。

【楊橋さんの優勝】



優勝 楊橋


準優勝 村上裕貴


三位 豊田融 井場悠史



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