碁席秀策へようこそ!

徹夜で打てる新宿の碁会所「秀策」の
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プロ・県代表クラスもよく来ている碁会所です。

佐々木修先生の棋譜⑥

2013-10-31 12:28:51 | 師範の棋譜

これにて頂いた棋譜は最後です。



【棋譜再生】


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今回も少しばかり余談をさせていただきます。

棋譜の対局者の元千葉県代表の方ですが

実は佐々木修先生が強いと認めていた一人でした。

五年ほど前に修先生が時折この方の事を思い出して
「私の前に座る人の中でも○○さんは切れ味の鋭い碁だったな。」
「石の躍動感があって気持ちの良い碁。」
「梶原武雄、石田章、謝依旻、○○さん。」と言わせるほど。

この元千葉県代表の方に当時の事をお伺いしましたが、

曰く「佐々木修先生と沢山打ってもらったのはよかった。当時棋譜を碁罫紙に書いていて感じたのは
どうも良い碁を打って勝たせるように打ってくれていたような気がする。こちらも勝負というよりも教えてもらっていました。」
○○さんが言うには、僕の形勢が悪くても佐々木先生はあえて事を好む打ち筋で
面白い碁に持っていってくれていたような印象だったという。



このような経緯も含め、改めて棋譜を観ていただければ、面白いかと思います。

佐々木修先生の棋譜⑤

2013-10-04 01:08:17 | 師範の棋譜
こんばんは。今日は佐々木修先生の棋譜を載せます。


【棋譜再生】

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【―――回顧録―――】

生前に佐々木先生がよく下手が置石を沢山置いた時に使っていた布石です。



9子局の碁。
修先生は白13までの構えをよく打っていました。

なぜそのような布石をするのですか。と訊ねると

「置き碁はどう打っても苦しい。9子局なんかだと、白がかかる、黒が受ける。
これで1対10と不利な戦いから始まる。この不利を少しでも最初に和らげるために
こういう風に13と石が繋がるように序盤から打っておく。
一見実がないようだけど、これで置石の効力が減るんじゃないかな。」

下辺の五つの石はなかなかにしゃれていると思う。と顔をほころばせていたのを今でも思い出します。 白15から戦いを起こせば 下辺の白石が活きてきそう。

今ふりかえると修先生は実は梶原先生並に石の形にこだわりが強かった気がする。

生前によく「布石は理屈で打つもの」「置碁でも無理手は打ってはダメ」
「形は崩れないように」と仰っていました。

私は今思うとそこに佐々木修師の基本信念が
あったように思います。







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