昨夜、upした小説について、もう少し語ります。
自分が書く恋愛ものって、悲恋かコメディーのどちらかです。
王道のラブロマンスなんて、恋愛経験の乏しい自分には書けませんもの…

だって、10代半ばで、「自分は結婚しない!!」「仏の教えに生きていきたい」と思い至った人間なんですわ

拗らせすぎて、恋愛とかよー分からん!!
というわけで、かの小説の続きを恋愛路線で書いていくと、本流は悲恋かも。
ただ、コメディーに出来なくはないと思います。
うーん、でも、かぐや姫の使命をめぐる存在意義的なものがあるので、最終的にはハッピーエンドにならないかなぁ…。
ホラー的な感じで、最後に突き落とすかも

例えば、ラストで彼女は敬語で挨拶を返したけれど、それに対して彼はたぶん「えっ!?敬語?」「何か怒ってる…?」「昨日、帰宅が遅くなったからか…」とか、ぐるぐる考えると思うんですよね。
でも、彼女的には他意は無くて、かぐや姫の素の人格で挨拶をしたに過ぎません。
人間が物想いするって、こういうこと。
物事に意味を与えて、それに対するその時々の反応も定義して、あーでもないこーでもないと右往左往するのです。
「物想いしない」というのは、感情がないというよりは、感情を超えて、物事をありのままに受け止めることかなぁ…と、自分は考えています。
古典の『方丈記』とか『平家物語』の冒頭にあるように、「ただ流れるままに」とか「風の前の塵に同じ」ということ。
ただ、かぐや姫は元の彼女の様に振る舞えるような気もします。
彼を試しているという一面もあるかも。
基本は、目の前の人間の言動を映して振る舞います。
なので、学習していって、最終的に彼が思う理想の彼女というのが目の前にいるかも。
それで、結婚にたどり着くのですが、ハタと我に返って、「俺の好きだった彼女ってこんなだったか…」「今、目の前にいる彼女って、誰だ…」みたいな結末です。
昨今のAIにも重ねることができるでしょうか。
「AIが導き出す回答って絶対に正しいのか」とか、そもそも「人が考える正しさとは…」とか、そういうところを追求する物語でしょうか。
「かぐや姫は救世主的な何か」と前回書きましたが、それって最後の審判で神が裁きを下すとか、最終世界で彼女が圧倒的な力で人々を救うということではありません。
どちらかというと、「蜘蛛の糸」的な存在。
最終世界に落とされた僅かな希望で、最終的にどうなるかは、人の選択と行動が決めるかなと。
自分が描こうとしているのは、そういう物語です。
なので、絶対的なラストってないかも。
読んでくださる方に委ねる形かもなぁ…。
ともあれ、今回の作品は、長編として書くつもりはないので、きちんと設定なども作っていません。
ぼやーっと数日考えて、これで行こうと固めてからは、数時間、頭の中でまとめ上げたものです。
ただ、日頃から上のようなややこしいことを延々と考えているので、あの物語はこうなるんだよなぁ…。
創作とは、自分の頭の中をぶち撒ける行為です。
だから、なかなかに難しかったり……
