爽やかなお天気の
シルバーウィークでした。
あと一週間もすれば10月ですね~。
またまた台風が発生したようです。
9月は雨が多かったので、最近は野菜が高いです。
雨ばかり続くのも困りものです。
さてさて、前回の
「他業者の施工で無残な状態になった木製玄関ドア」に続き、今回は別のお客様で
「その2」です。
どういう訳か、
施工経験がないにも関わらず、できない工事に手をつけてしまう
‘しょうもない塗装業者さん’
が多すぎて、 お客様にとっては大迷惑なお話しです。
お問い合わせを頂く中で、
お客様の 「困った」 のお電話はご承知の通りですが、
残念なことに、
同業者である塗装業者さんからの「困った」 のお電話も少なくありません。
お題
を頂くわけですから、最後まで責任を持って対応するのが ‘プロ’ です。
できないのなら、お客様にご迷惑を掛ける前に正直に 「できない」 とご説明するべきです。
ここは自分の‘プライド’を優先させるところではありません。
弊社では失敗業者さんからの(直し等)ご依頼はお断りしているので、今回も
「他業者の施工で無残な状態になった木製玄関ドア」を何とかなりませんか?
とのお客様からのお問い合わせで、現地にお伺いしました。
お伺いして見せて頂くと・・
「あら、案外キレイ
」 ハイ、まだ塗ったばかりですから・・
問題は使われた塗料です。 どうやら
キシラデコール らしいです。
お客様は、扉内側のように 「クリアー塗装(透明のコーティング塗装)をして欲しい」とお願いしたらしいのです。
が、 外出から帰宅すると、既にこの状態になっていたんだとか・・
「思っていた色とは全く違う!」
と、希望の色を説明しましたが、希望の色は出ず・・
色々と得体の知れない塗料を混ぜて努力した形跡はありますが・・。
仕方がなく工事を中止にしてもらって、弊社にご連絡下さったそうです。
「希望の色が出ない?」
それもそのはず。キシラデコールは染色剤ではありません。
さらに驚きなのは、その業者さん、この「キシラデコール」の上にクリヤーでコーティングするつもりだったようです
そんなことしたら、キシラデコールとクリヤーでバッティング!!
密着性もなく、直ぐに剥がれてくることは目に見えています。
コチラ ↓ はお客様が希望された扉の内側です。
コチラ ↓ は業者に塗装してもらったものです。
そうですねぇ、これでは納得できません。
キシラデコールを単独で使うことは、外部木材の塗料として間違ってはいません。
ウッドデッキや、お庭の目隠し等で使われるラティス等の木製品にはよく使う塗料です。
が!
木製玄関ドアに!?
それも他の塗料と併用!?
キシラデコールの耐久性
~大阪ガスケミカル キシラデコール~ から抜粋
新築塗装後、2~3年程度は美観を保つことができます。しかし建築物の立地条件や気象条件、構造(軒の有無等)などにより、美観を保てる期間は2年より短くなる場合があります。
また、濃色の材の場合、塗装後半年以内に白っぽさが目立つことがあります。
とあるように、場所にもよりますが、耐久年数が短いことと、艶が出ません。
まぁ、どちらにしても、今回のお客様のご希望には見合っていない塗料ですが・・
・・という訳で、工事のご依頼を頂きましたが、さてどうするか・・
木製扉の施工方法として、先ずは扉を無垢(塗料が何もない状態)の状態に戻さなければなりません。
ご覧のように 塗料が木目に染み込んでるし、油性塗料だし、何よりも塗ったばかりです。
うまく落ちるかなぁ・・
「正直、やったことがないのでわかりませんが、できる限り頑張ってみます!」
とお客様にご了承頂いて、 さぁ、施工開始!
まずは養生から・・
施工中、こんなキズが出現!
これはサンダーでガリガリと削ったと思われるキズです。
付着塗料を落とそうと、
端からサンダーペーパーでガリガリと削ってしまう業者さんが非常に多いですが、このような結果になってしまうので、仕上げにも響きます・・
過去の経験から、ありとあらゆる方法で頑張りました! ふ~
そして・・乾燥・・
キレイにスッピン
! 木目がしっかり出てきました。
ココまで落ちればもう大丈夫!
さてさて、ココからが本題の
「再塗装」 です。
染色、コーティング・・と どんどん進めていきます。
お客様は ワインレッドのような色がお好みだそうで、赤を基調に・・
長持ちの秘訣でもある
‘艶’ もしっかり出ています。
ハイ! 完成!
無事にキレイによみがえりました!
お客様からコメントを頂きました
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思っていたよりも木目がはっきり出てとてもうつくしい仕上がりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
工事のご依頼ありがとうございました。
今回は思いもよらぬ出来事で、さぞ驚かれたでしょう。
色の選定でもご満足頂けたので、私達もホッとしました。
また 何かございましたら、お気軽にご連絡下さい。
今後とも宜しくお願い致します。
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