実費での施術の他に健康保険を利用する施術を行っていると、どうしても気になるのがその金額ではないでしょうか?
最近では保険者(○×健康保険組合、国保など)から”支払金額のお知らせ”が当人へ郵送されるので、トータル金額や回数を知る事が出来るようになりました。
ですが、「今日はこんな施術をしてもらったけど、それは幾らだったのか?」といった単価は分かりません。
健康保険療養費では施術の種類によって”点数”が決まっており、支払われる金額はどこの施術所で施術を受けても同一です。
参考までに当院で扱う事の出来る鍼灸健康保険療養費の価格を以下に記します。
・鍼もしくは灸の施術(1術): 1,190円(初回のみ2,330円)
電気鍼もしくは電気温灸器を使用の場合(1術): 1,220円(初回のみ2,360円)
・鍼と灸を併用した施術(2術): 1,490円(初回のみ2,680円)
電気鍼と電気温灸器を併用使用の場合(2術): 1,520円(初回のみ2,710円)
・往診をした場合は、「往療料+実費交通費」が加えられることとなります。
往療料: 1,870円(2kmまで)
2kmを超えた場合は800円/2kmずつ加算
これらの金額の自己負担分(一般の場合:3割負担)を差し引いた額が保険者から支払われることになります。
ですから、鍼だけや灸だけの施術を受けた場合、
1,190円×70%=833円
となり、仮に昨月に10回施術を受けていたとすると、
833円×10回=8,330円
が支払われることになります。
さて、先程「どこで施術を受けても同一の金額」と述べましたが、これはあくまで健康保険療養費の額であって各施術所の施術価格ではありません。
病院では保険点数以外に別途費用を徴収する混合診療は許されていませんが、鍼灸や柔道整復の施術は健康保険を使えるからといっても保険医療では無い為、混合診療にはあてはまりません。
ですから、鍼灸や柔道整復の施術は保険点数以外に費用の徴収が可能となっています。
つまり、施術料は各施術所によって違う可能性があるという訳です。
例えば、ある施術所では保険点数のみの費用で施術を行っているけれども、他の施術所では保険点数+500円頂きますよというところもあります。
さらに「うちは絶対の自信があり、それだけの施術を行います」というところであれば5000円(そのうち保険点数分の保険者負担分を差し引いた額が患者さんの負担)というところもあるかもしれません。
このような理由で「あそこは幾らだったのに、こっちは幾らだった…」という差が生じるのです。
鍼灸院や柔道整復院(接骨院、整骨院)によっては健康保険を取り扱っていないところもあります。
鍼灸院に多いのですが、実費による施術だけで対応しているというところです。
現在の柔道整復院(接骨院、整骨院)では、本業である整復術(骨折や脱臼の応急処置)を受けに訪れる患者さんは極めて少なく、ほとんどの場合が「電気を当ててもらってマッサージをしてもらう」という状態で、慰安度が極めて高い為、治療としての格差は生じないと言っても過言ではありません…。
ですが、鍼灸の場合その施術者によって治療効果に差が生じます。
そうなると、1万円の施術料を頂いている腕利きの大先生が保険点数のみで対応するとなると、金額的にかなりの格差が出てしまいます。
鍼と灸の併用による保険価格は1,490円です。
健康保険による施術だといっても実費同様の施術をする訳ですから、正直辛い訳ですね・・。
このうち窓口で患者さんが支払って帰ってくれる金額が447円。
一日に10人の施術をしているとなると、
「10,000円×10人=100,000円」が窓口収入になりますが、
健康保険だと
「447円×10人=4,470円」となります。
二桁違いの売上になってしまうんですね・・。
(保険者からの振込は4、5ヶ月先で、尚且つ支払われない(不支給)事もありますから…。)
そのような訳で、腕に自信を持っておられる先生や古くからの先生ほど健康保険を取り扱わない場合が多いのです。
多少は参考になったでしょうか…?
(※ 2007.5月現在の保険点数を元にしています。)
written by 兵庫県宝塚市(川西市/西宮市/伊丹市など)のアレルギー治療 "たからづか自然療法院"
たからづか自然療法院のモバイル版ホームページ
最近では保険者(○×健康保険組合、国保など)から”支払金額のお知らせ”が当人へ郵送されるので、トータル金額や回数を知る事が出来るようになりました。
ですが、「今日はこんな施術をしてもらったけど、それは幾らだったのか?」といった単価は分かりません。
健康保険療養費では施術の種類によって”点数”が決まっており、支払われる金額はどこの施術所で施術を受けても同一です。
参考までに当院で扱う事の出来る鍼灸健康保険療養費の価格を以下に記します。
・鍼もしくは灸の施術(1術): 1,190円(初回のみ2,330円)
電気鍼もしくは電気温灸器を使用の場合(1術): 1,220円(初回のみ2,360円)
・鍼と灸を併用した施術(2術): 1,490円(初回のみ2,680円)
電気鍼と電気温灸器を併用使用の場合(2術): 1,520円(初回のみ2,710円)
・往診をした場合は、「往療料+実費交通費」が加えられることとなります。
往療料: 1,870円(2kmまで)
2kmを超えた場合は800円/2kmずつ加算
これらの金額の自己負担分(一般の場合:3割負担)を差し引いた額が保険者から支払われることになります。
ですから、鍼だけや灸だけの施術を受けた場合、
1,190円×70%=833円
となり、仮に昨月に10回施術を受けていたとすると、
833円×10回=8,330円
が支払われることになります。
さて、先程「どこで施術を受けても同一の金額」と述べましたが、これはあくまで健康保険療養費の額であって各施術所の施術価格ではありません。
病院では保険点数以外に別途費用を徴収する混合診療は許されていませんが、鍼灸や柔道整復の施術は健康保険を使えるからといっても保険医療では無い為、混合診療にはあてはまりません。
ですから、鍼灸や柔道整復の施術は保険点数以外に費用の徴収が可能となっています。
つまり、施術料は各施術所によって違う可能性があるという訳です。
例えば、ある施術所では保険点数のみの費用で施術を行っているけれども、他の施術所では保険点数+500円頂きますよというところもあります。
さらに「うちは絶対の自信があり、それだけの施術を行います」というところであれば5000円(そのうち保険点数分の保険者負担分を差し引いた額が患者さんの負担)というところもあるかもしれません。
このような理由で「あそこは幾らだったのに、こっちは幾らだった…」という差が生じるのです。
鍼灸院や柔道整復院(接骨院、整骨院)によっては健康保険を取り扱っていないところもあります。
鍼灸院に多いのですが、実費による施術だけで対応しているというところです。
現在の柔道整復院(接骨院、整骨院)では、本業である整復術(骨折や脱臼の応急処置)を受けに訪れる患者さんは極めて少なく、ほとんどの場合が「電気を当ててもらってマッサージをしてもらう」という状態で、慰安度が極めて高い為、治療としての格差は生じないと言っても過言ではありません…。
ですが、鍼灸の場合その施術者によって治療効果に差が生じます。
そうなると、1万円の施術料を頂いている腕利きの大先生が保険点数のみで対応するとなると、金額的にかなりの格差が出てしまいます。
鍼と灸の併用による保険価格は1,490円です。
健康保険による施術だといっても実費同様の施術をする訳ですから、正直辛い訳ですね・・。
このうち窓口で患者さんが支払って帰ってくれる金額が447円。
一日に10人の施術をしているとなると、
「10,000円×10人=100,000円」が窓口収入になりますが、
健康保険だと
「447円×10人=4,470円」となります。
二桁違いの売上になってしまうんですね・・。
(保険者からの振込は4、5ヶ月先で、尚且つ支払われない(不支給)事もありますから…。)
そのような訳で、腕に自信を持っておられる先生や古くからの先生ほど健康保険を取り扱わない場合が多いのです。
多少は参考になったでしょうか…?
(※ 2007.5月現在の保険点数を元にしています。)
written by 兵庫県宝塚市(川西市/西宮市/伊丹市など)のアレルギー治療 "たからづか自然療法院"
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