来院される患者さんの中には、間違った情報を植えつけられ、それが原因で愁訴が改善しない方が少なくない。
マスコミで流される健康情報やインチキ施術所での情報、そしてもっとも厄介なのは病院で医師に言われる情報だ。
病院では、余程のヤブ医者ではない限りマスコミやインチキ施術所とは違って医学的に誤まった情報を植え込まれるということは無いのだが、「誤まった診断」をされることがある。
この「誤まった診断」というのは微妙な表現なのだが、実際の症状の原因と患者へ伝える診断名や原因が事実と反する場合である。
実のところこの「誤まった診断」は非常に多い・・。
例えば腰が痛くて整形外科で受診する。
まず単純X線検査(いわゆるレントゲン検査のこと)、そして場合によってはMRIもしくはCT検査を行う。
その画像を元に診断を下すのだが、ここでよく下される診断名は「腰椎椎間板ヘルニア」である。
画像診断を行った場合、その大小は別としてかなりの高確率で「椎間板ヘルニア」にお目に掛かることになる。
すると医師から「腰椎椎間板ヘルニア性の腰痛ですよ」と診断を下されることになる。
高齢者の場合など、「軟骨(椎間板)が老化で磨り減って腰が痛くなってる」といわれることしばしばである。
コイツは非常に厄介なことである。
なぜなら、成人ならばかなりの頻度でどこかしらに椎間板ヘルニアなど椎間板変性が発生している。
だが、痛みの原因であるかは別なのである。
画像検査がこれほど発達していなかった頃には、「目で見て、触って、動かして、器具を使って反応を見て」といった具合に整形学検査を中心にし画像判断を行っていた。
しかしながら、今日では画像検査が発達したことや患者一人に時間を掛けられないことなどから、それらの検査を行わなくなってしまっている。
そのため、愁訴の神経根症状と一致してもいない椎間板にヘルニアがあっても「椎間板ヘルニアによる腰痛だ」と患者に伝えてしまう。
ずさんなケースでは、単純X線検査だけで「椎間板ヘルニア」と診断してみたりする・・。
単純X線検査では椎間板は写らないため、ヘルニアを診断することは不可能なのにである・・。
悪質なケースでは、単純な「腰痛症」よりも「椎間板ヘルニア」の方が保険点数が高い、すなわち利益が多くなるからということもよく聞く話だ。
先に「コイツは非常に厄介なことである」と言ったのは、「誤まった診断」を伝えられてしまった患者さんは魔法を掛けられてしまった様にそれに固執してしまうからだ。
例えその方の症状が単純な筋性腰痛であったとしても、「椎間板ヘルニア」とインプットされた思い込みはそれを解消するのにかなりの労力を必要とする。
まず医学的な説明を行いヘルニアと症状とが無関係であることを証明する。
それが理解出来ても「ヘルニアである」という診断は、当人を再度「腰痛の原因=ヘルニア」という思いを湧き上がらせてしまう。
施術により症状が軽減、解消されても「ヘルニアである」という診断は呪縛の様にがっちりと当人に絡み付き、回復を妨げてしまう要素となって残るのである。
まさに災害である。
これを「医災」と言わずして何と言おうか・・。
written by 兵庫県宝塚市(川西市/西宮市/伊丹市)のアレルギー治療 "たからづか自然療法院"
たからづか自然療法院のモバイル版ホームページ
マスコミで流される健康情報やインチキ施術所での情報、そしてもっとも厄介なのは病院で医師に言われる情報だ。
病院では、余程のヤブ医者ではない限りマスコミやインチキ施術所とは違って医学的に誤まった情報を植え込まれるということは無いのだが、「誤まった診断」をされることがある。
この「誤まった診断」というのは微妙な表現なのだが、実際の症状の原因と患者へ伝える診断名や原因が事実と反する場合である。
実のところこの「誤まった診断」は非常に多い・・。
例えば腰が痛くて整形外科で受診する。
まず単純X線検査(いわゆるレントゲン検査のこと)、そして場合によってはMRIもしくはCT検査を行う。
その画像を元に診断を下すのだが、ここでよく下される診断名は「腰椎椎間板ヘルニア」である。
画像診断を行った場合、その大小は別としてかなりの高確率で「椎間板ヘルニア」にお目に掛かることになる。
すると医師から「腰椎椎間板ヘルニア性の腰痛ですよ」と診断を下されることになる。
高齢者の場合など、「軟骨(椎間板)が老化で磨り減って腰が痛くなってる」といわれることしばしばである。
コイツは非常に厄介なことである。
なぜなら、成人ならばかなりの頻度でどこかしらに椎間板ヘルニアなど椎間板変性が発生している。
だが、痛みの原因であるかは別なのである。
画像検査がこれほど発達していなかった頃には、「目で見て、触って、動かして、器具を使って反応を見て」といった具合に整形学検査を中心にし画像判断を行っていた。
しかしながら、今日では画像検査が発達したことや患者一人に時間を掛けられないことなどから、それらの検査を行わなくなってしまっている。
そのため、愁訴の神経根症状と一致してもいない椎間板にヘルニアがあっても「椎間板ヘルニアによる腰痛だ」と患者に伝えてしまう。
ずさんなケースでは、単純X線検査だけで「椎間板ヘルニア」と診断してみたりする・・。
単純X線検査では椎間板は写らないため、ヘルニアを診断することは不可能なのにである・・。
悪質なケースでは、単純な「腰痛症」よりも「椎間板ヘルニア」の方が保険点数が高い、すなわち利益が多くなるからということもよく聞く話だ。
先に「コイツは非常に厄介なことである」と言ったのは、「誤まった診断」を伝えられてしまった患者さんは魔法を掛けられてしまった様にそれに固執してしまうからだ。
例えその方の症状が単純な筋性腰痛であったとしても、「椎間板ヘルニア」とインプットされた思い込みはそれを解消するのにかなりの労力を必要とする。
まず医学的な説明を行いヘルニアと症状とが無関係であることを証明する。
それが理解出来ても「ヘルニアである」という診断は、当人を再度「腰痛の原因=ヘルニア」という思いを湧き上がらせてしまう。
施術により症状が軽減、解消されても「ヘルニアである」という診断は呪縛の様にがっちりと当人に絡み付き、回復を妨げてしまう要素となって残るのである。
まさに災害である。
これを「医災」と言わずして何と言おうか・・。
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