
雑司ヶ谷鬼子母神の境内では、年に何回か「劇団唐組」の公演をやってます。
いつも、またやってるな〜と思いながら見逃していたのですが、ついにテント内部へ初潜入!
テントの中は、想像以上に広い空間が広がっていましたが、最終公演ということで、超満員。
靴をぬいでゴザの上に座るスタイルの観客席で、体育座りで身を小さくしても、前後左右の人と触れてしまうほど。
テントの周りに落ちている銀杏の、なんとも香ばしい香りがほのかに漂う自然スタイルの劇場です。
その夜のお芝居は「夜壺」。
マネキン工房を舞台にした、ファンタジックストーリー。
物語も中盤を迎えた頃、ふいにオナラの匂いがぷ〜んと。
明らかに、私の前に座っている小太りの中年男がスカしている!
たしかに銀杏は臭い。銀杏の臭さはウンコのそれに似ているがしかし、オナラの匂いとは似て非なるものなのだ。
どんなにスカそうが、銀杏の匂いと混ざろうが、オナラはオナラ。
こんなギュウギュウ詰めの場所でするのはルール違反ですよ!つーか、テロ。
しかも、このテロリスト、私が気づいていないとでも思ったのか、通算3回もスカしたのです。
真後ろで見ず知らずの男のオナラを3回も嗅がされて怒りに燃えると同時に、一度も音を漏らすことなく100パーセント完璧なスカしっ屁を放ったこの男の、肛門コントロール力の高さに感心する自分もいたのでした。
私だったら、3回中少なくとも1回は、甲高いプーが出てしまうであろう。
なんの話だっけ?
そうそう、お芝居。
高校時代、演劇少女だった私としてはパラレルワールドで劇団員として生きる自分に思いを馳せた夜でした。