忠犬バク

もしかしたら、題名を見てピンっとこられた方もいらっしゃるのではないでしょうか？

私が『バク』という名前のわんこがいる事を知ったのは、８月１７日付けの読売新聞の夕刊でした。
新聞によると、バクは雑種のメスで体長約８０センチ。１９９９年頃から、大阪市北区の高架下でホームレスの男性と暮らす様になったバクは、段ボール厚めに付いて行き、段ボールを敷いた寝床で男性に寄り添って眠っていたそうです。２００４年の暮れに、男性は高架下を管理する国土交通省の指導で、大阪市内の自立支援センターに入所したけれど、「バクと一緒に生活出来ない」と１日で退所し、また“共同生活”を始めたそうです。
その男性の姿が見えなくなったのは７月初めの事。その後も、バクは高架周辺を離れず、時折、男性との散歩道だった所まで行ってはまた高架下に戻って来て、辺りを見回しながらじっと男性の帰りを待っているそうです。そんなバクの姿を見兼ねた近所の店主さん達が、男性探しを始められたそうですが、ホームレスの方が事件や事故に巻き込まれたり、亡くなったという情報も無く、ホームレス仲間に男性の行方を聞いたりされたそうですが所在は掴めないまま……。

そんな記事を読み、人とわんこの見えない絆を実感し、と同時にバクと飼い主の方が再会出来る事を願っていたところ…なんとッ!!!今朝の読売新聞に、バクが飼い主の方と１８日朝、再会出来たとの記事が載っていました～ッヽ(｀▽´)ノ
急病になり救急車で運ばれた男性は、退院後、同じ北区の別の場所で路上生活をされていたそうです。そんな時、夕刊に載ったバクの写真と記事を見て「まさか待っているとは思ってもみなかった」と驚き、すぐにバクの元に駆け付けると、バクは尻尾を振って喜び、男性の足元から離れ様としなかったそうです。

小さな子が犯罪に巻き込まれたり、「叱られて腹が立った」と理由にならない理由で子供が親の命を奪ったりするニュースが乱雑する毎日で、当たり前の様にあった人との繋がりや、命の大切さを考える事が無くなっていき、気持ちまでもが刺々している世の中で、バクと飼い主の方とのニュースは心があったまる出来事でしたvV
これからもバクと飼い主の方が、１日でも長く一緒に居られる事を願います(^-^)