「ルドルフ」の稽古は、来週くらいから本格化する様子
過去の経験上(ライオンキングやマルグリット)、外国人演出家のお稽古は、言葉の問題もあるため時間もかかるし、こだわりも半端ないので、お稽古がとっても大変だと、ワタクシ予想しております
でも、大変な分、凄いギフトを今までいただいてきたので、ルヴォーさんの演出をまじかでみれることにかなりワクワクしてるのです。
そんなわけで、6月は講師業をお休みして、お稽古に集中すると決めたので、
最近はもっぱら、ちびっこやオトナのレッスンをしていました。
先日、久しぶりに男の子のレッスンをしたんです。
最近、大きなオーディションで落ちたらしく、なんで自分が落ちたのかを分析したとのこと。
私は、単純にルックスがキャラじゃなかっただけじゃないのかな?と思いましたが、
まだ10歳にもならないその少年はこういったのです。
「歌は歌えるけど、そこに気持ちがこもってないからだ」と。
ワタシ、もうビックリ

「それは、お芝居で歌えないってこと?」と聞くと「そうだと思う。」・・・
で、彼にはどうしてもやりたい役があるとのことで、その役の歌の練習をすることにしました。
確かに音感はいい。怒鳴る発声になるのは、気持ちが入る前に歌いすぎちゃうからかな??
「じゃ、この人はどんな人なのか考えてみよう」と提案。
すごく具体的に彼は答えてくれた。
その後、歌詞の中にわからない言葉があったので、それを調べる。
意味を理解してないと歌えないからね。
何度も何度も、歌詞が自分の話し言葉になるよう彼は練習する。
すごい集中力。頭がさがります。
そして、何かをつかんだのか、さらっと自分の言葉で話せた瞬間に
音で歌ったら、ばっちり
すごいね~、感動したよ
こういう瞬間に立ち会えるときが、一番幸せ。この仕事の醍醐味。
ワタシもがんばるぞ~