まず、
髪の毛を切りました(笑)。ここまでショートにするのは初めてかも。
次回出演の「ルドルフ」のお稽古開始までの1カ月ちょっとのお休みに、普段やれないことをたくさんやろうと前から決めていました。
歌のお稽古にコンスタントに通って、普段、あまり現場では私には要求されない
高音部の開拓をしたり、
ミュージカル以外の舞台を重点的に見たり、自炊時のメニューを研究したり、普段なかなか会えない人たちと会ったり、中高生になって声の変わり目をむかえた生徒たちとじっくりファルセットの出し方を研究するレッスンをしたり・・・
中でも、一番印象的だったのは、前からご一緒したい!と一方的に切望していた(笑)某有名演出家さんのワークショップに参加したことでしょうか。
参加者は男の子なんて9割、アンダー25ですよ。女性は同年代が何人かいて助かりましたけど。
今の世の中、半端ないオーラをもって、才能豊かで、容姿端麗な若者がなんてたくさんいることでしょう!!
もう、びっくりしました
演出家も、ワークショップなので、「教える・伝える」に重点をおいてくださり、たくさんのヒントをくださるわけです。
自分の番が回ってくるまで4時間かかろうと(笑)、人がやっていて、そこに演出が加わって、明らかに変わっていくさまを見ると、鳥肌が立ちました。
参加者には、実力者も芝居を初めてやる人もいましたが、誰をみても、自分が抱えている問題とどこかでリンクできるので、全員がすごく集中してみてるわけです。
芝居ほどメンタルと密接に関わってるものはないと思うし、正解が1つではないので、常にニュートラルにして、相手や周りから受けるものをキャッチするアンテナを張りつつ、戯曲に書かれた自分の行動線も行っていかなければならないので、
毎日へとへとになってました。
参加者は、下の名前しかお互いしらないのです。
もちろん中には知り合いも、舞台で見てた人もいましたけど、8割方どんな経歴の人かお互いにしらなかったんじゃないかなぁ?
だから、年齢も経歴もまったく関係なく、それぞれが1個人としてただそこにいて、自分の課題に取り組む環境だったんです。
不思議なことに、戯曲を演じてるその姿から、その人自身がみえてくるんですよね。
演出家には全部透けてみえてるんでしょうね。
私が言われたことは、そのまま私自身の問題でもありました。
最終日、演出家が打ち上げしようと言ってくれ、ほぼ全員が参加したいと手をあげました(笑)。
その席で、お互いに初めていろんなことを話しました。
この日までは、ゆるめなかったんでしょうね。
特に連絡先を交換することもなく、「どこかでご一緒できますように」と
言い交し、お開きに。
その人のバックグラウンドや年齢を知らないってことは、先入観をもたないってことなんですね。
だからみんな対等で、一緒に学んだ同士っていう関係なだけ。
こういうのっていいな。
フラットな自分で人と接せられる。先輩・後輩もない。
この年齢ではなかなか味わえない素晴らしい空間に身をおけたことに感謝。
なあなあにならず、常にこういう気持ちで現場でいつづけれるようにしよ!と思ったのでありました。