タバタセイジンの生態系

ヴィオラ奏者田端誠治の活動記録

敗戦の日に思ふ

2015-08-15 18:23:00 | 思い出
今日も暑い日差しと湿気に包まれている

久し振りに実家に帰っている
庭木の剪定をしたりお墓参り、幼小中の親友に会いに行ったり、リビングのソファで本をゆっくりと読んだりと心身を休めることが出来ている
今芥川賞で話題となっている又吉くんの「東京百景」を読んでいる
彼の思う東京は僕の思う東京と呼応する部分もあり、又彼にしか感じ得ない鋭い感性が僕の心を震わせてくれる

今日は8月15日太平洋戦争敗戦の日
70年前焦土と化した東京も先人の血の滲む努力と精神によって復興を遂げ今の姿が作られている
しかし今迷走する政治によって同じ間違いを繰り返し兼ねないと思う今を生きている

今僕は何の為に生かされているのだろうと考える
先祖が繋いで来てくれた、両親が与えてくれた命、健康な身体、音楽は代え難い宝物と思っている
それを活かし希望を持って共に生きることが出来ればそんな幸せな事はない
平和な世界で音楽を通じ世界中の人々と感じ合えたら本当に幸せなことと思う

昨年8月11日にルーテル市ヶ谷ホールにて第二回デュオ・リサイタルを行う事が出来、心強いスタッフ、友人、家族、沢山の方々に支えられていたこと、今も尚皆さんが傍らで見守って下さっていることに深く感謝している
一年が過ぎた今、色々な思いが溢れてくる

生まれ育った町の稲穂たれる風景を前に、初心を忘れず一生精進して行きたいと心に誓う自分が今ここにある