徒然なるままに~徒然の書~

心に浮かぶ徒然の書

散歩とは~

2021-12-07 00:03:23 | 随想
夫婦で散歩して、そぞろ歩いた道の光景を写し取って、ファイルを蓄積するなどは現代の余裕の一つなんだろうね。
よくね色々な所で、散歩っていう言葉を聞きますよね。
では散歩って何なんだろうって、よくよく考える事があるんですよね。
目的もなくそぞろ歩くのが散歩って言うのも、この頃の散歩の概念としては正解なんでしょうね。
日本の文化の中で散歩って、目的もなくそぞろ歩くっていうのが、室町の頃からの意味だった様ですが、
明治の頃に西洋文化が入ってくると、散歩イコール運動を意味するようになってくるんでしょうね。
これはただ目的もなく歩くっていうのは、西洋人の合理主義とは相入れない様で、歩く事で運動を兼ねる様になってくる。
だが、漱石の吾輩は猫であるに、「吾輩は近頃運動を始めた。」という一節があったように記憶しているが、
ここでいう運動は飛んだり跳ねたり、走ったり、筋トレしたり、あるいはどんなかスポーツをプレーすることを言っているのではなく、
健康のために歩くこと、何ですよね。
つい先頃までウオーキングなどという言葉の運動を兼ねた歩きが大流行りで、
せかせか歩いていた姿が思い浮かびます。
特にあのバブルのころの人々は、そぞろ歩きなどという事は全く眼中になかった。
ですから、今でいう散歩すなわちそぞろ歩きなどを考える人々はほとんどいなかった。
現代のそぞろ歩く散歩っていうのは現代人の心のゆとりなのであろうか。
我の様に老いぼれて来ると歩くことは足を鍛える為が当然に含まれて来るのですが、
人間歩けなくなったらお仕舞という観念が頭の隅にあるからなのだろうと思っているんです。






























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