少し前に、古くからの知人から、連絡があったのです。
「こんな時にしか、連絡しないでゴメンナサイ」と。
私は仕事柄「便りが無いのは元気な証拠」と思う事にしているので
この一言でピンときた。
「何かあった?」と問うと
「乳がんの確定診断が出たの💦」と。
話の内容では恐らく初期で、部分切除&放射線。後にホルモン治療の
標準治療になるのでは?と思ったんだけど、黙って話を聞く。
やはり誰でも、「がん」と診断されれば、焦るのだなぁと、改めて思った。
だって、この知人。普段は冷静な人なのに、この時ばかりは
「治療は、都内のがん〇有明病院とか、聖〇加大病院がいいのかな?ずっと通えるかな?💦」と
5年10年先まで憂いて、焦っている。
「・・・ちょっと深呼吸しよか?」と言って、まず落ち着いてもらう。
・このコロナ禍の中、時間をかけて遠方に通院するのは、現実的じゃないかもしれない事。
・乳がんの標準治療は、学術的にも確立されてて、何か特別な治療を希望しない限りは、どこの病院でも、内容はほぼ変わらない事。
とりあえず、これだけは説明して、自分が納得できるまで、主治医の先生に質問して、それから病院を決めてもいいんだよ?と。
知人は、落ち着いたらしく「やっぱり、同じ病気やった人に聞いてもらえて良かった」と。
転移の検査もあるので、その時に疑問点をきっちり聞いてみるっ!と
気を取り直してくれて、ひと安心。
どんな病気も、一人で抱えて一人で全て決めるのって、大変。
愚痴でもいいから、吐きだせる場所があるだけで、気持ちは少し軽くなるのかもしれない。