テレビで放映したのを見ました。
<ちょっとあらすじ>
広告代理店の部長、佐伯(渡辺謙)は
50歳を目前にして若年性アルツハイマーと診断される。
仕事中でも記憶がまだらになる恐怖はつきまとう。
妻(樋口可南子)に、「私がいます」と力づけられて闘病生活に入る。
<樹庵の感想>
うーん、恨みつらみの記憶、やっぱそれは夫婦でもすごい。
この場合、妻はけなげにもひとりで介護する良妻賢母の鏡みたいな人だけど、
それでも、キレちゃうと言うよ。
「理恵(娘)が高校落ちた時に、あなた何してた?
あの子一晩中泣いていたのに、銀座で朝までお姉ちゃん達と遊んでいたでしょ?」
「あなたは仕事でしょっちゅう海外に行くけど、
私や理恵は一度も連れて行ってくれないのね」
「学校行事だって一度も出なかった」とかとか…。
出てくる事柄がその程度でよかったよ。
浮気してたとか、ギャンブルしてたとか。叩けばほこりは出てくるものでしょう??
映画の中の、
夫を最後まで見捨てない、天女のような妻でさえこうなのだから、
現実はきっともっとすごい。
世のご主人達に告ぐ、
できるうちに奥さん孝行して、身辺整理もしておいてね。
妻が、ほんとうに優しい気持ちになれたのは、
終わりの方で夫が「失礼ですが、どちら様ですか?」と言った時かも。
彼女は泣きましたよ。
でも、それで恨みつらみがすべてふっきれた。
それってつまり…。
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