すそ洗い 

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2006年5月からの記録
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ぐろてすく  梅原 北明

2021年09月15日 | 書籍











梅原 北明(うめはら ほくめい、1901年1月15日 - 1946年4月5日)
日本の作家・編集者。本名は梅原貞康。昭和初期のエログロナンセンス文化を代表する出版人である。宗教研究家の梅原正紀は息子。




富山県の裕福な保険代理店に生まれる。早稲田大学中退。『デカメロン』を翻訳し何度かの発禁処分の末、出版。変態資料、文藝市場などのアングラ雑誌・書籍を多数発刊。出版法違反で前科1犯となる。
1926年9月に出版された会員制の雑誌『変態資料』などの彼の業績の中で、よく知られたものとして、1928年(昭和3年)11月から1931年(昭和6年)8月まで何度も発禁処分を受けながらも出版をつづけた雑誌『グロテスク(GROTESQUE)』(全21冊)があげられる。当局の弾圧をかわすためグロテスク社、文藝市場社、談奇館書局など数回にわたり発行所の変更を余儀なくされた。
また、1925年(大正14年)に上梓した『デカメロン』下巻は発禁処分を受け、後日改訂版を発刊している[注釈 1]。その理由をその翌々年に國際文獻刊行會より上梓した『エプタメロン』下巻に挿入された「飜譯の誤謬に就いて」の中で、姦通譚を其の儘譯出した為と述べている。それが為に『エプタメロン』では発禁処分を避ける為に、妻を戀人と訂し、夫婦間を戀人と愛人の間と訂したとしている。
今東光や村山知義らと親交があり、また小笠原長生中将も彼のファンであり、『変態資料』の会員でもあった。また山本五十六とは賭博仲間だった。
『グロテスク』が終盤を迎えた頃、古新聞漁りの集大成といえる『近世社会大驚異全史』を刊行。菊判2100ページに及ぶ「焼糞の決死的道楽出版」であった。その後、お上に睨まれて上海に逃亡し、大阪で教員をしたり、靖国神社の職員であったこともある。
敗戦の翌年、発疹チフスで死去。享年45。
野坂昭如の『好色の魂』は梅原北明(小説では貝原北辰)をモデルにした小説である。

 




著書・編著書
  • 『殺人会社』アカネ書房 1924
  • 『談奇館随筆 第2編 秘戯指南』文芸市場社 1929
  • 『談奇館随筆 第5編 続・秘戯指南』文芸市場社 1929
  • 『世界好色文学史』佐々謙自,酒井潔共編著 文藝市場社、1929 のちゆまに書房復刻
  • 『近世社会大驚異全史』編 白鳳社 1931 のち海燕書房復刻、1976
  • 『近代世相全史 慶応より大正までの新聞重要記事の集成』全4巻 編 白鳳社 1931 のち日本図書センター復刻
  • 『明治大正綺談珍聞大集成』編 文芸市場社 1929-31
  • 『近世暴動反逆変乱史』編 海燕書房 1973
  • 横井司監修『梅原北明探偵小説選』〈論創ミステリ叢書〉 論創社 2015年 ISBN 978-4-8460-1478-0
翻訳
  • ボッカチヨ『全譯デカメロン(十日物語)』南欧芸術刊行会 1925
  • エ・エル・ウイリアムス『露西亜大革命史』杉井忍共訳 朝香屋書店 1925
  • ナヴァル女王『世界奇書異聞類聚第四巻・第五巻 エプタメロン』國際文獻刊行會 1926、1927
  • フエリシアン・シヤンスール『サメヤマ』酒井潔共訳 文芸市場社 1929
  • 『世界性愛談奇全集 第5巻 世界艶情小説集』小生夢坊共訳 山東社 1931
  • 『世界性愛談奇全集 第1巻 恋愛術』訳述 山東社 1931
  • ウィルヘルム・マイテル『バルカン・クリーゲ』河出文庫 1997
 
 
 

 
 

 
 

 

 

 
 
 
 
 
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