すそ洗い 

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2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

令和ロマン・髙比良くるま『漫才過剰考察』

2024年12月24日 | 書籍

令和ロマンくるま語る、

賞レースと寄席の決定的差

「ネタのクオリティ」より

お客さんとのマッチ度

髙比良くるま

 

 

寄席。正直芸人になる前はあんまり馴染みがなかった言葉だった。東京でいえば新宿のルミネtheよしもと、大阪でいえばNGK(なんばグランド花月)、他にも地方の大ホールとかでやっているデカお笑いライブ。ファミリーとか老カップルとか、お笑い初めての人に向けて開催しているセミナー。初心者講習。

「お笑い詳しくない人」に向けてやるもの、としてわりと賞レース用の競技漫才と切り離されてるイメージはあって、なんなら「競技漫才上がった人がやるもん」みたいな風潮はある。実際その要素はあるんだけども。その「寄席」に出演するにはテレビで売れるか賞レースでいいところまで行く必要があるので、競技漫才がある程度できるようになったところで寄席の漫才にも挑戦する、といった状態にはなっているから。

でもよく考えたらおかしいんだよな。本来「お笑い好きを笑わせる複雑な漫才」より先に「初見を笑わせるシンプルな漫才」を磨くべきな気がするくないか? まずストレート投げれるようになってから変化球覚えないと、肘とか壊しちゃうでしょ、いや、だから壊してるのか実際。

もともとは「浅草キッド」的なさ、まずはドサ回りというか、営業で笑ってもらってテレビへ、というものがM-1ブームで「まずM-1で一つでも上へ」という風潮になって、各事務所の養成所もそっちを優先するようになっているんだ。

一方寄席は寄席で、師匠や、ほぼ師匠のような芸歴の先輩方が「背中で語るスタイル」でお送りしているので、そのテクニックの継承みたいなことはされづらく、寄席の漫才とM-1の漫才が離れていってしまってんのか。まずいじゃないか。

ちょっと、いったん僕の解説で理解してもらっていいかな? 東京生まれで漫才ネイティブでも何でもない僕なんだけど、3年目くらいから寄席に駆り出されて、そこでスベりにスベりまくって、それでも何とかするために誰よりも先輩方のネタを袖から勉強したマンなので、ジェネリック・ジェネリック・ジェネリック師匠だと思ってもらって話を聞いてほしい。

まず共有しておきたいこととして、寄席で需要なのは「ネタのクオリティ」より「お客さんとのマッチ度」だということ。初見のお客さんというのは必ずしも好意的ではなく、「本当にお金を払っていただいたんですよね?」と思ってしまうほど敵意剥き出しのときもある。とにかくお客さんの様子を見ることが大事だ。

例えば、客席に子どもが多かったら、その子たちに話しかけると親だけじゃなく周囲の大人たちが100パー和んでちょっとウケる。でもかなりバブバブだった場合、泣いちゃうので触れざるを得ない。そうなるとガッツリコントに入るネタや長いボケは中断のリスクがあるから選ばない。いつ泣いてもいいように警戒しながらポツポツとボケていく。

たまにお子様がギャン泣きしちゃって、流石にいたたまれなくなったお母さんがお子を抱えて出ていく背中を見ると、「何とか泣き止ませてあげたかった……さらばだ……!」という気持ちでいっぱいになる。

ちょっと大きい子、小学校高学年くらいになると、大人をナメ出して「ガチ私語」が増えてくる。これは調整がむずくて多少はいいノイズになる(音が出ている=シーンとしているよりは笑っていい空気になっている)んだけど、看過できないボリュームになったら積極的に元凶に話しかける。そうやって注目されると恥ずかしくなって私語が収まることが多い。授業中こっそり同級生と悪さしたいけど、教室の前に出てやるのは違う、って感じ。

中高生になってくると、個人で来るよりは修学旅行生が大半。より集団意識が高まっているので、みーんなでクスクスしたがる。誰かに話しかけても照れちゃうので、担任の先生をなる早で探してイジらせていただく。いつもありがとうございます。

たまにすごいスポーツ校で、「先生よりも明確に権力を持っている運動部」がズラッと並んでいるときは最難関。運動部が笑わないとみんな笑わない。でも運動部はイジられたくないので話しかけても無視か不機嫌になっちゃう。

唯一の光明は、その運動部様の明確な格下として振る舞い、「なんだこのザコは」と嘲笑されること。大人のプライドを全てかなぐり捨てて、「もう~同じ学校だったら確実にパシられてましたよ~」という態度で踊ることで、他の生徒も安心して見下すことができ、うっすら笑いを取ることができる。ただ全く割に合ってはいない。

反対に歳上の方々、人生の先輩の方々が多めのときもまた難しい。先輩すぎると夢の中にお住いのケースも多く、特に(よしもと)祇園花月では非常に観測しやすい。声を出すことへの恥じらいは少ないので積極的に話しかけに行くことが大事。ただ一度火をつけてしまうと「覚醒」して喋り続けてしまう先輩方もいるので、要注意。そうなったら若者ではなす術がない。

情報源がちゃんとテレビなので、ニュースで毎日飛び交ってる「大谷翔平」とか「藤井総太」とかで関心をゲットできる。あとカラオケに手拍子を打つ文化が染みついており、歌ネタをやると自動的に拍手がもらえてラッキー。ラッキーとか言っちゃってる時点でだいぶ苦戦してるのが分かるだろう?

 

ここまでが年齢による「縦の変化」で、ここに地域による「横の変化」が加わっていく。

基本的に都心に近ければ近いほど、お笑いファンもアクセスしやすいので「寄席味」は薄まる。郊外だと年齢層も高めに、またファミリー層も増加する傾向にあるのでより二世代で分かる題材を選べればベター。

地域によっては放送されているテレビ局の数も少なかったりするので、それによって伝わらないパロディも発生。僕らも「ハモネプ」や「SASUKE」などをモジるネタをやる前にその県のネット局を確認する。番組に加えてCMも違うし、チェーン店とかも気にしなきゃリスト。

何も考えず「びっくりドンキーのメニューか!」と言ってびっくりするくらいスベったことがある。SuicaとICOCA、阪神と巨人、いや巨人は別にウケないんだよ東京で。もう本当、寄席のお客さんったら縦横無尽!

本名、髙比良 直樹(たかひら なおき)。
身長173 cm、体重70 kg。血液型O型。
東京都練馬区出身。練馬区立富士見台小学校、本郷中学校・高等学校、
慶應義塾大学文学部中退。
高校の3年生時もラグビー部の活動をしていたためあまり熱心に勉強をしていなかったが、
ラグビー部の同期が「慶應とか早稲田、せっかくなら記念に受ける」と言っていたため
「じゃあ俺も」といった軽いノリでついて行ったらなぜか受かってしまったと語っている。(一浪)

大学入学後は学部の勉強に興味を持てず、大学に通いながら芸人をやることへのもどかしさを感じ、
相方・ケムリのNSC入学と合わせて大学を中退した。
中高時代はラグビー部に所属し、ポジションは主にフランカーを担当。
チームメイトの怪我などでロックやNo.8などを担当していたこともある。

自身の見た目に気を配っているため美容に興味があり、コスメなどを利用する形で肌のメンテナンスを続けている。

少年時代は、家庭が揉め気味だったうえ、一人っ子だったため、
そんな中で毎回楽しみに『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ)を観ていて、
「自分もさんまさんみたいになればつらい現実に勝てるかな」と思うようになったことがお笑いに興味を持ち始めたきっかけ。

慶應大学入学以降はテレビ局などで高額な報酬を貰えるコスパの良いアルバイトや
派遣社員のようなことをしていたため、大学在学中に合計1000万円ほど稼いでいた。

お笑いサークル時代は非常にやる気があったため、
同時に9つほどコンビを組んでいた(魔人無骨、ピカリ宇宙論、上海魚人伝説など)。

芸名の「くるま」は、運転免許を持っていないことを記憶しておくため名付けた。
2023年3月、運転免許を取得。

ネタ作りの際は自身の生活から見つける「あるある」という感覚を普遍性に近いものとして大事にしている。
9番街レトロの京極風斗と共に、
YouTubeチャンネル「黙って食べれん」を運営している。
横浜DeNAベイスターズを応援している

 

 

昨年2位で優勝候補とされたヤーレンズ。ファーストラウンドは、結果的に連覇した令和ロマンに続く2番手での出陣となった。850点のライバルに対し、25点差を付けられた825点で残念な雰囲気になった。  

出井は「誤解なきように言うけど。審査に関して、我々が何か思うところがあったりはしなくて」と前置きした上で、

「ともこ姉さんの総評の時に我々に言ったてくれたことがニュースになってたりするじゃない」と発言。楢原も「そうなんですよ。トレンドに『ともこ姉さん』って入ってて」と続き、9人の審査員のうち最高の94点をつけたともこの「もっとしょうもないもの(ネタ)見たかった」というコメントが話題になったことに言及。「しょうもない」を「失礼」と捉える声があり、論争となっていた。ウイカも「西と東でもう闘い始まってましたもんね。ネット上で」と触れた。  不本意な様子の楢原は「ホント、ともこ姉さんに伝えてほしい。私たちは海原やすよ ともこ大好きですから。めちゃめちゃ好きで。『しょうもない』っていうのは関西ではすごいほめ言葉なんです」と説明し、出井も「そうそうそう。そのニュアンス、我々は関西出身なんで、もちろん受け取ってますからね。大丈夫です」と話した。楢原は「僕も確かにもうちょっとしょうもない方が良かったなと思って、何を返したか覚えてないですけど、何か返したんですよ、ともこさんに。それがつまらなかったんです」と説明した。 「これが悪かった。『しょうもない』っていうから、『しょうもない』言葉を返したかったんですけど。僕が返した言葉がつまらなかった。これが“かわいそうムーブ”になってしまって。僕がつまらなかっただけです」と断言。出井が「追い込まれてる状況やからね。我々もね」とフォローすると、楢原は「すごい反省しちゃって」と自分のミスとした。

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