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野地卓被告(25)に無期刑判決

2011年02月02日 | ヒトゴロシ
福岡・連続女性殺傷、野地被告に無期懲役判決
 
2008年に福岡市で起きた連続女性殺傷事件で、強盗殺人罪などに問われた同市中央区草香江2、無職野地卓被告(25)の判決が2日、福岡地裁であった。松下潔裁判長は、無期懲役(求刑・死刑)を言い渡した。

判決によると、野地被告は果物ナイフを使って女性から金を奪う強盗を計画。08年3月25日夕、同市城南区鳥飼の路上で、30歳代の女性会社員の腹部などを刺して重傷を負わせた。また同4月14日夜には、同市早良区西新2のアパート玄関先で、住人の田中久子さん(当時78歳)の胸を何度も刺して殺害した。

公判では被告の責任能力の有無が主な争点となった。弁護側は「被告には人格障害があり、ストレスで一過性の精神病症状を起こす可能性があった。当時はパニックになって刺してしまった」として、責任能力が欠けていたと主張した。

これに対して検察側は、捜査段階と公判中に計2回行われた精神鑑定でいずれも責任能力が認められたことを踏まえ、「鑑定を行った医師が公判で証言した内容からも、被告に責任能力があるのは明らか」と反論。「無差別で残虐な犯行をためらいなく実行し、再犯の可能性も高い」としていた。

(2011年2月2日 読売新聞)

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