すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

ハードコア・松尾芭蕉を「えんぴつで奥の細道」

2006年11月04日 | 生活
「脳トレ」が流行りである。鬱陶しい。どーせアルツで反射神経が弱く知能指数が低い私なんかには、寂しい採点しか下されないのでありまっさかい

しかし日ごろのわたくしの家庭内の粗相を見るにつけ家人は「脳トレをせよ!」「早急に脳トレをされたし!」と事あるごとに突っ込まれるわけで、

だからといってDSでそんな知能トレーニングみたいな鬱陶しいことを何が悲しゅうて46にもなってやらにゃあいかんのやと、それよりやっぱり新しいポケモンなんかをやってみたいわけで・・・

そんな折、今朝テレビを見ていたらこのよーなものが紹介されていて



芭蕉

そんなもん高校生の洟垂れ小僧にその真価は微塵もわかるわけがなく、それなのにこれを習うのは高校生だ。無駄だ16歳~18歳で芭蕉は無駄だ。

月日は百代の過客にして行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯 をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は日〃旅にして旅を栖とす。 古人も多く旅に死せるあり。 予もいづれの年よりか片雲の風にさそはれて、漂白の思ひやまず、海濱にさすらへ去年の秋江上の破屋に蜘の古巣をはらひてやゝ年も暮、春立る霞の空に白川の関こえんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて、取もの手につかず。もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里 に灸すゆるより、松嶋の月先心に かゝりて、住る方は人に譲り、杉風が 別墅に移るに、

草の戸も住替る代ぞひなの家

面八句を庵の柱に懸置。

弥生も 末の七日、明ぼのゝ空朧〃として、月は在明にて光おさまれる物から不二の峯幽にみえて、上野谷中の 花の梢又いつかはと心ぼそし。むつまじきかぎりは宵よりつどひて舟に 乗て送る。千じゆと云所にて船をあがれば、前途三千里のおもひ胸にふさがりて幻のちまたに離別の泪をそゝく。

行春や鳥啼魚の目は泪

是を矢立の初として、行道なをすゝまず。人〃は途中に立ならびて、後かげのみゆる迄はと見送なるべし。

実にハードコアな味わい、実にハードボイルドな乞食芸人

エエ歳こいて心が流離うわけで・・・「そぞろ神」なんてなんてナイスな造語であろーか、こんなもん高校生の糞ガキに読ませて何になるとゆーんだ、糞ガキには糞尾崎豊の糞ポエムを与えとけばよろしい、おまえらにはもったいないぞ、こんなハードコアはセンズリネタしか頭に無い10代には無駄無駄

そんな芭蕉の「奥の細道」を脳トレと言い訳をして写経ができるなんてなんて幸福

早速書店屋にて買い求め写経にかかる。・・・あぁ~なんてお手本の文字は美しいんでしょう。薄い文字の上をなぞる心持ちは小学1年生気分だ

そして芭蕉の文体はプライドが実に欠落していてナイス!おまえは乞食か芭蕉!ナイス!

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