こりはスゴイ 「天然コケッコー」くらもちふさこ

噂には聞いとったしババくんのお墨付きゆーのんもあったんやが、女子の描く漫画とゆーのが苦手科目であったりすんねん。チンコが付いてないからね、女子には。いまいち何ゆーとるのかよーわからへんのですわ。

今まで見た少女漫画体験でいえば

樹村みのり
陸奥A子
大島弓子「綿の国星」
高野文子「絶対安全剃刀」「おともだち」

までがギリギリセーフ、あとはちと厳しい、チンコが付いてないにもほどがあるんで厳しい

で、ほんまにひさしぶりの女子漫画　「天然コケッコー」くらもちふさこ

パラっとページをめくると「あっ、アカン少女漫画の絵柄がぎっちりや、アカンアカンン」とゆー拒否感があったものの、読み進むにつれ

「こりはスゴイ！」と



たしかに「チンコ感」はないものの、女子にしか表現できない「人間関係の機微の共通言語ゆーか共通感覚ゆーか最大公約数」、うまいこといわれへんが

口に出してはいけない「悪意」ゆーんかがきっちり出せてるイイ感じとゆーんか

男子にはこーゆーのはムリなんやが男子にもわかる共通言語とゆーんか

たしかに男子の中にもディズニー関係や宮崎駿先生のよーにチンコ感を意識的にか無意識的に排した表現物はある、あれも実のところオカマ臭いもんで何やらよくわからんのやが

底に流れる「悪意」の存在の有無、ディズニーにもジブリにも実のところ「悪意」とゆーもんは無いんですね

ところがこのくらもちさんの「天然コケっッコー」のそこかしこにぎっちり溢れる「悪意」の内省ぶりはどーだ？！こりをスゴイといわずに何をスゴイといおー

ワタシ的な漫画界フェバリット花輪和一先生を彷彿とさせる「悪意」かな、あんなにギトギトチンコ感丸出しな悪意じゃないものの・・・うーんスゴイのね

あとコマ割りとか吹きだしの妙とか技術的な面に関しても「オー、オー、オー」なとこ限りなし

現実の村人のギトギトした「悪意」はこんなもんじゃ済まないとは思いますが、かなりイイ線いってるんじゃないんでしょーか

方言もバッチグーに決まってます、カッコイイよん

さ、９巻まで揃えましょうか

天然コケッコー (1) (集英社文庫―コミック版) くらもち ふさこ 集英社 このアイテムの詳細を見る