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篠沢一男(59)、尾形英紀(33)死刑執行 千葉景子法相が執行に立ち会った

2010年07月28日 | ヒトゴロシ

死刑執行・異例の立ち会い、千葉景子法相「この目で確認」
 
 1年ぶりの死刑執行は、千葉景子法相自身が執行に立ち会ったという事実とともに明らかにされた。28日死刑が執行されたのは、6人の命が一瞬にして奪われた宇都宮市の宝石店「ジュエリーツツミ宇都宮店」の強盗殺人・放火事件の篠沢一男死刑囚(59)、埼玉県内で2人を殺害するなどした尾形英紀死刑囚(33)の2人。


篠沢一男
宇都宮・宝石店放火殺人事件


尾形英紀

熊谷男女4人殺傷事件



 午前11時から、法務省19階の記者会見室で会見した千葉法相は、神妙な表情で、「私の命令をもとに2人の死刑を執行した」と切り出した。そして、執行された2人の死刑囚の氏名や、それぞれの事件概要について、淡々と説明した。

 続けて法相は、「執行を見届ける責任もあると思い、死刑執行に立ち会った。適切に行われたことを私の目で確認した」と明かし、途中で無言になって考え込むようなしぐさも見せた。この日、東京拘置所の刑場で行われた2人の執行を自らの目で確認したといい、「改めて死刑について深く考えさせられるとともに、根本から議論する必要性を感じ、勉強会を立ち上げることにした」と述べて、省内で本格的な議論を始める意向を示した。

 報道陣から、立ち会った感想を問われると、「あくまで(執行を)指揮・命令したので、確認するため立ち会った。それに尽きる」と答えるにとどまった。

 「死刑反対という信念を曲げたのはなぜか」という質問も飛んだが、「今後、様々な議論の中で世論が廃止ということになれば、それも一つの国民的な回答だと思う」とだけ述べた。

 ある法務省幹部は、千葉法相が執行に立ち会ったことについて、「大臣自らの希望だった」と明かした上で、「大臣が立ち会ったというのは聞いたことがない。人の命を奪う以上、それを見届けるのが自らの責任だと思ったのではないか」と話した。

(2010年7月28日14時51分 読売新聞)

千葉景子
(1948年(昭和23年)5月11日 - )
横浜国立大学学芸学部附属横浜中学校を経て東京学芸大学附属高等学校を卒業し、1971年(昭和46年)中央大学法学部を卒業する。1982年(昭和57年)弁護士登録。横浜弁護士会に所属。
弁護士としては、厚木基地爆音訴訟、富士見産婦人科病院事件宇都宮病院事件を担当する

死刑確定囚リスト

28日に就任後初めて死刑執行に踏み切った千葉景子法相は、死刑制度反対論者として知られてきた。27日にも「死刑は大変重い刑」と死刑に慎重姿勢を強調していたが、実は死刑執行の命令書に署名したのは24日のことだった。法相の職責をようやく果たしたともいえるが、国民をたばかる不意打ちだといわれても仕方ない。30日召集の臨時国会で野党側からの追及をかわす思惑も透けて見え、死刑囚の命をもてあそぶ政治パフォーマンスのにおいすら漂っている。

 千葉氏は28日、死刑執行の一方で、死刑廃止を検討する勉強会を法務省内で発足させることも表明し、本心は異なることをアピールした。この日死刑となった2人は、まるで千葉氏の政治的都合のために便宜的に命を奪われたかのようだ。

 千葉氏は昨年9月発足の鳩山内閣で法相に就くまでは「死刑廃止を推進する議員連盟」に参加。死刑反対の姿勢を貫き、平成元年には日本人拉致実行犯である北朝鮮の元工作員、辛(シン)光(ガン)洙(ス)元死刑囚の釈放嘆願書にまで署名したほどだ。

 鳩山由紀夫前首相は民主党幹事長時代、「法相は死刑執行をしなければ資格はない。死刑を多くの国民が求めている時代だ」と指摘していた。千葉氏は鳩山内閣時代、「そういう(鳩山氏の)発言があったことは覚えているが、適切に対応したい」と平然と無視してきたが、そうした信念も底の浅いものだったようだ。


千葉氏は死刑を執行しないと信じ、しばしの安(あん)堵(ど)を得てきた死刑囚たちは、心をなぶられた形だ。

 また、千葉氏は今回の死刑執行にあたり、最後の死刑執行からちょうど1年の28日を選び、法相としては異例の立ち会いもした。だが、そんな政治的演出めいたやり方は、厳粛であるべき人の死に際し、本当に必要だったのか。

 そもそも先の参院選での千葉氏の落選は、有権者が千葉氏の法務行政に「否」を突き付けたともいえる。法的に問題はなくとも、民意の承認を得られなかった法相による死刑執行は、どこか腑(ふ)に落ちない。(村上智博)


【死刑執行】「国家による殺人を行う国に戻った」国際人権団体が千葉法相の執行を批判
2010.7.29 08:12
 民主党政権で初めて死刑が執行されたことについて、国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部ロンドン)は28日「(日本で)死刑が1年間、執行されなかった記念日になるはずの日に、日本は国家による殺人を行う国に戻った」と指摘し、執行を強く批判する声明を発表した。

 声明は「日本は死刑廃止に向けた国際的な流れに逆行し、残酷、非人間的かつ下劣な刑罰を実施している」とも主張。今後は死刑実施を見合わせるよう求めた。(共同)



隠されている日本の死刑


青:死刑を廃止した国、あるいは死刑を採用していない国

黄緑:特段の事情(戦時など)が無い限り死刑を廃止した国


橙:少なくとも10年間は死刑を執行していない国


 赤:死刑が法定刑として存在する国

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