騎士団長殺し
第1部 顕れるイデア編
第2部 遷ろうメタファー編
村上春樹
2017年
後半に案の定、騎士団長と顔長のイデアとメタファーが始まったので、長丁場に飽きてきてめんどっちぃので申し訳ありませんが、そのあたりからザッピングで読み流しました。
もう精読したとしても同じだろーと 筋立てと結論がわかればエエと思い、
最後はザッピングで読み終わる。
ハッピーエンドっぽい着地点。
大風呂敷を広げっぱなしで畳み方がわからないパターンではないので安心しました。
面白みはありませんが。
時間があれば ザッピングーで流した箇所を精読しよーとも思いますが
次のオモロイ本探した方が得策です
最近のハルキ本の中でも特に賛否両論はなはだしい作品ですが
自分的には賛でも否でもなく、賛でも否でもあります、どっちゃでもエエです。
この作品のひとつ前の短編集「女のいない男たち」に近いもんがあるのかなーと
時系列的にそーなのかなーと、あれにメタファーを導入するとこーなるのかなーとゆーのが私の印象です。
興味深かった箇所は「絵を描き始める動機」と「絵を描き終わるポイント」を文章にして表現しているところです。ハルキは多分絵画にそんなに造詣が深い方ではないので絵描きのリアリティにはそーじゃねーだろーと思う節は多々ありますが、それでもその過程を文にして起してるところは興味深いもんがありました。
人間関係、男女関係はいつも通りのオシャレな距離感で付かず離れず
この人のゆーイデアとかメタファーが苦手なのは、現実問題として表現し辛いところをそーゆーファンタジーで跳躍するからです、ズルイなーと思ってしまいます。
趣味嗜好の問題ですので一概に批判もできませんが
趣味嗜好で言えば彼の扱う音楽素材も自分の趣味嗜好とかなりかけ離れる所が多いのでイラっとはします。今回は車の車種が色々登場しますが、その趣味嗜好もちょっと厭なもんがあります。なんでスバルフォレスターやねん?!って思ってしまいます。一番悪目立ちしてるスバルフォレスター
あまり好きな車種ではありませんが、この悪目立ちぶりはスバルさんは訴訟起した方がエエと思います。
主役の私36歳と
免色渉54歳と秋川 まりえ13歳
の3人がすべったころんだするお話
免色さんにもっと振り回されるんかなーと思ってたけどそーでもない
最後の方は免色さんも秋川さんも印象が薄れていきフェードアウト
クリスタル・ナハトも南京事件もサラリと流しているので、
一部の方々がなんでそんなお怒りになられてるのかよーわからん。
別に中国側の片棒担いでるよーな表現でもなし。
3.11もサラリと 主人公の元嫁との元鞘もサラリと
過去の長編に比べるとギラギラどろどろ感が薄まっているので 悪口を叩かれてはいますが
ハルキ本を時間軸で追っていくと こーなるのが しごく当然の流れかなと思います
そんないつまでも思春期を引きずるわけにもいかんでしょー
年老いていく感が出てきてイイ感じじゃないですか
吉本新喜劇みたいなイイ意味でのマンネリではないでしょーか
何より読みやすいのが村上春樹さんの一番の長所ですから
それだけでイイ
面白くなくっても大丈夫
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