岡山県津山市の小学3年筒塩侑子さん(当時9歳)を
14年前に殺害したとして、
30日に逮捕された勝田州彦容疑者(39)は
過去に、100回以上にわたって女児を狙う事件を起こしたと供述していた。
これまで3度逮捕されたが、
捜査線上に浮かんだのは発生の11年後。
以前の事件からは、発覚を逃れるために相手が1人になるのを待つ周到さも垣間みえる。
「これまでにトータル100回以上繰り返した、と供述した」
服役するきっかけになった2015年5月の女子中学生に対する殺人未遂事件の公判(神戸地裁姫路支部)で、勝田容疑者は、検察官からそう指摘された。
(2018.5.31.読売新聞)
「少女の血が見たい」警察官を両親に持つ勝田容疑者
事件から14年経過して急転直下、犯人が逮捕された。岡山県津山市で2004年9月、小学校3年生の筒塩侑子(つつしお・ゆきこ)さん(当時9)が殺害された事件で、岡山地検は31日、別の殺人未遂事件で岡山刑務所に服役中の勝田州彦容疑者(39)=兵庫県加古川市=を殺人容疑で送検した。
これまで少女をナイフで襲うという同様の事件を繰り返していた「過去」があった勝田容疑者が捜査線上に浮上。岡山県警が事情を聞いたところ、「ナイフで刺してはいないが、首はしめた」と供述したため、殺人容疑で逮捕に踏み切ったのだ。
勝田容疑者が過去、起こした事件はいずれも“異様”なものだった。2000年に兵庫県内で女児を殴るなど、暴行を加え、逮捕。その時は、10件を超す暴行の余罪を認めていた。
さらに2009年にも兵庫県内で、女児に暴行を加えて内臓から出血するほどのけがを負わしたとして逮捕。この時も5人の女児をすれ違いざまに殴っていたことがわかり、懲役4年の実刑判決を受けた。
そして2015年には兵庫県姫路市で中学3年生の女性をナイフで刺し、逮捕。傷は肺にまで達するほど深く、懲役10年の実刑判決が言い渡され、岡山刑務所で服役中だった。当時の捜査関係者は話す。
「勝田容疑者の両親は兵庫県警に勤務していた。2015年の事件で容疑者として浮上した時、さすがにこんなひどいことはしないだろうという思いこみが捜査員にあった。だが、防犯カメラなどで勝田容疑者の犯行で間違いないとなり、逮捕に踏み切った。勝田容疑者は母親に甘やかされて育ち、引きこもりからアニメオタクとなった。その趣味が高じ、とんでもない性癖があり、事件を繰り返すようになった」
筒塩侑子さんの事件でも岡山県警は3年前から勝田容疑者に対し、獄中で聴取を繰り返し、今回の逮捕にこぎつけたという。
2015年に逮捕、起訴された事件での裁判記録をひも解くと、勝田容疑者の信じがたい「性癖」が法廷で明らかにされていた。
裁判記録によると、勝田容疑者は、自分の腹をナイフ、彫刻刀で刺して血を見ながら、好きな少女、女児が血を流していることを思い浮かべ、自慰行為に及んでいたという。
ところが、精神科に入院するなどして、自分の腹を刺すことができなくなり、実際に少女や女児の腹を刺して、その苦しむ姿や血を見て自慰行為をしようとして勝田容疑者は、街中を2時間以上も徘徊。制服姿の好みの中学3年生の少女をみつけ、ひとけのない細い道で待ち伏せして、少なくとも5回、クラフトナイフを突き刺すことで「快楽を得ていた」と法廷で明かされた。
そして、犯行に使用した自転車で血を流している少女を隠すようにして逃走。
その途中に犯行当日に買った、赤い帽子をかぶって変装をして捜査をかく乱。
法廷で勝田容疑者は異様な犯行動機をこう語っていた。
「自分の腹を刺せなくなった。刺すと痛いので、好みの女の子を狙った」
「殺すつもりはなく、女の子の血を見たかった」
精神鑑定では精神科医からは「性的なサディズム」「サディズム型ペドフィリア」と診断されていた勝田容疑者。いじめなどがきっかけでそのような、性癖を持つようになったという。
勝田容疑者の実家は兵庫県加古川市内にある。実は、周辺で女児が襲われ、未解決事件が複数あるという。中でも2007年に小学2年生の女児が刺殺された事件は今も犯人逮捕には至っていない。
「女児が刺殺された現場から勝田容疑者の自宅は3キロほどしか離れていない。付近では、まだ女児や少女が襲われて、未解決という
事件がいくつもある。今後、勝田容疑者に事情を聞くことも視野に入れている」(前出・捜査関係者)
(2018.5.31週刊朝日オンライン)
岡山県津山市で平成16(2004)年9月に市立北小3年の筒塩侑子(ゆきこ)さん=当時(9)=が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された無職、勝田州彦(くにひこ)容疑者(39)が「いたずら目的だった」と話していることが30日、関係者への取材で分かった。侑子さんに性的被害の形跡はなく、県警は殺害に至った経緯や動機を慎重に捜査している。
勝田容疑者は侑子さんについて「かわいい子だと思った」と供述。「たまたま見かけ、徒歩で後をつけて自宅に侵入した」という趣旨の話もしているという。県警は、侑子さんとは面識がなかったと判断しており、詳しい足取りを調べている。
勝田容疑者は任意聴取段階から「首は絞めたが刃物で刺していない」と容疑の一部を否認。だが、解剖結果などから死因の窒息と失血は同じ時間帯で、県警は勝田容疑者がいずれの死因にも関与しているとみて裏付けを進める。
県警によると、勝田容疑者は兵庫県加古川市出身。津山市には車で訪れたとみられ、岡山県警は足取りの特定を急いでいる。
勝田容疑者は27年5月、兵庫県姫路市の路上で面識のない中学3年の女子生徒の腹などをナイフで刺し重傷を負わせたとして、殺人未遂容疑で兵庫県警が逮捕。28年に大阪高裁が懲役10年の判決を言い渡し、その後確定した。
一審判決では「少女のシャツが血で染まるのを見たいという特異な性癖に基づき、女子中学生を無差別に狙った」と認定されていた。
県警が児童や生徒を対象とした類似の手口による事件を調べる中で、別の事件で服役中だった勝田容疑者が浮上。昨年9月から事情を聴き、逮捕に踏み切った。
(2018.5.31.産経WEST)
女の子が苦しむ姿に性的興奮」
〝美少女〟の腹部刺す通り魔殺人未遂…男のサディズムと小児性愛
「おなかを刺された女の子が苦しんでいる姿を見たかった」。兵庫県姫路市で平成27年5月、女子中学生がナイフで腹部などを何度も刺される殺人未遂事件が発生。逮捕、起訴された同県加古川市の無職男が捜査で明らかにした動機は、少女が苦しむ姿を見ることが〝性的興奮〟に結びつくという特異な性癖によるものだった。自分好みのかわいい女子中学生を長時間、街中を徘徊(はいかい)して見つけ、犯行に及んでいた。こうした性癖を持つに至った経緯は、さらにおぞましい。もともと、自分の腹部を刺してゆがんだ欲望を満足させる自傷行為を行い、医者から「これ以上やると重篤になる」と止められた末、「自分の腹を刺せないなら女の子を刺したい」と犯行を思い立ったという。
「ちょっといい?」
昨年5月11日午後4時55分ごろ、兵庫県姫路市の路上。学校から帰宅途中の当時14歳の中学3年だった女子生徒は、自転車にまたがった勝田州彦(くにひこ)被告(37)に声をかけられた。
次の瞬間、勝田被告は女子生徒の右腕をつかみ、持っていたナイフで両腕や胸、腹などを数回突き刺した。女子生徒が大声で助けを求めたため、勝田被告は近所の住民に目撃されることを恐れ、自転車に乗って逃走した。女子生徒は病院に運ばれ命に別条はなかったものの、全治1カ月の重傷を負った。
夕方の平穏を切り裂いた通り魔事件に地域は恐怖に包まれたが、防犯カメラの映像などから勝田被告が浮上。事件から8日後に逮捕された。
「刃物で刺したが、殺すつもりはなかった」と容疑を一部否認していた勝田被告。神戸地検姫路支部は約4カ月間の鑑定留置で専門家による精神鑑定を行い、犯行時に責任能力を有していたと判断、殺人未遂罪で起訴した。
事件から約1年後の今年5月、裁判員裁判の公判が開かれた。そこで明らかになったのは、勝田被告が抱いていた「腹部を刺すこと」への尋常ならざる執着だった。
公判での証拠調べや公判資料をもとに、勝田被告の心中や状況を再現する。
勝田被告は犯行日の27年5月11日午後2時ごろ、加古川市内の自宅を出発。姫路市内のショッピングセンターに車を止めた。前日に自分好みのかわいい女の子を外で見かけており、気持ちが高ぶったことが引き金となった。
以前から市内のアニメショップに行くために駐輪していた自転車に乗り換えると、好みの女子中学生を探しに出発する。なぜ女子中学生だったのかというと、「抵抗されないから。(もっと年下は)かわいそうだから考えなかった」(勝田被告)。
防犯カメラを避けるため、顔を隠すように赤色のキャップをかぶり、マスクを着用。後の捜査を避けるため、防犯カメラが設置されていないような細い道を中心に、市内を徘徊した。
徒歩で下校途中だった中学3年の女子生徒を発見したのは、行動開始から約2時間後。「やっと見つけたと思った。かわいかった」と思ったという。
勝田被告は、女子生徒が進むであろう細い路地の反対側へ先回りして向かい合う形に。周囲から見えにくい路地の「く」の字に曲がったポイントを犯行場所に選び、すれ違う際にナイフを突き付けた-。
「おなかではなく腕に刺さったので、おなかに刺さるまで刺し続けようと思い、5回刺した」(勝田被告)
自分の腹を刺しすぎてドクターストップ
勝田被告を犯行へと駆り立てた背景には、事件から約2カ月さかのぼる3月の出来事があるようだ。
勝田被告は自らの腹部を刺す自傷行為をし、出血が止まらなくなって救急搬送されていた。
医師が診察すると、腹部を刺しすぎて腸が傷ついていた。当時、医師は「このままでは腸閉塞(へいそく)になる恐れがある」と勝田被告に告げたという。
被告人質問によると、腸が傷つくほど腹を刺すことを勝田被告が始めたのは、中学3年のときに受けた「いじめ」がきっかけだった。「自分の腹を刺して血が出てくるのを見ると落ち着いた」。以降、人間関係で過度なストレスがかかると、それから逃れるために自分の腹部を刺すようになったらしい。
高校生になると、それがさらにゆがんでいく。
美少女キャラが登場するアニメに熱中するようになり、女の子が苦しむ様子を見たいという衝動が強まったのだ。シャツを着たまま自分の腹部を刺したとき、流れ出る血がシャツを染めていくのを見て女の子が腹部から血を流して苦しんでいる姿を想像し、〝性的興奮〟を得るようになった。
高校卒業後、海上自衛隊に勤務するが、集団行動になじめず、半年足らずで退職。以後も郵便局や運送会社などで働いたものの、いずれも長続きしなかった。
職場での人間関係によるストレスから逃れたいという思いから自傷行為を続ける一方、性的衝動に抗しきれなくなり、ついに一線を超えることになる。
勝田被告は12年、女児6人に対し、腹部をげんこつで殴ったり、下腹部を触ったりするなどした暴行や強制わいせつの罪で有罪判決を受けた。腹部を殴られ苦しむ少女の姿を見て性的衝動を解消しようと、犯罪に手を染めるのだ。
10年後の22年には、再び女児の腹部をげんこつで殴るなどした暴行、傷害罪で懲役4年の実刑判決を受け、服役した。
それでもなお衝動は消えず、今回の殺人未遂事件に発展した。
勝田被告の精神鑑定を担当した医師は法廷で、他人に身体的心理的な苦痛を与えることに性的興奮を抱く「性的サディズム障害」と、子供に対して性的興奮を抱く「ペドフィリア」(小児性愛障害)が複合した「サディズム型ペドフィリア」と説明した。
犯行に至る誘因の一つとして、勝田被告が自傷行為で入院したことを挙げ、「自傷行為ができず、性的な快感が得られない抑圧された状況の中で犯行への衝動性が高まっていったのではないか」と分析した。
こうした点を弁護側は、両親の厳しいしつけと中学時代に受けたいじめによって心理的な抑圧を受け続けてきたことが、性癖の形成に結びついたと主張した。
これに対し、検察側は「面識のない女子中学生の腹などをいきなり刺した通り魔事件。性的興奮を得るため腹を狙って執拗(しつよう)にナイフを突き刺し重傷を負わせるなど、犯行や動機の悪質性が際立つ」として懲役15年を求刑した。
今年5月18日、神戸地裁姫路支部は勝田被告に対し、懲役12年の実刑判決を言い渡した。
木山暢郎裁判長は判決理由で、弁護側の主張を「いじめなどの影響は自傷行為だけにとどまっており、少女の腹部を刺したいと思うようになったのは、もっと後のことだ」と退けた。
その上で「防犯カメラを避けるために服装を変えるなど計画性が高く、腹部をナイフで執拗に狙った犯行態様も悪質」と指弾。「少女の腹部を刺したいという身勝手な動機で、少女に死を覚悟するほどの恐怖を味わわせた」と断じた。
甲南大法科大学院の園田寿教授(刑法)は「殺人未遂という罪名での量刑としては妥当だと思うが、今回の事件は被告の特異な性癖が根源となっており、殺人未遂という客観的事実だけを見て性癖の部分を度外視しては再犯を防ぐことはできない。矯正プログラムなどを行う場合には、本人に自分の性癖と向き合い、考えさせる時間を設けるなど、再犯防止を見据えた治療が不可欠だ」と話す。
判決言い渡し後、木山裁判長はこう説諭した。
「時間を無駄に過ごすことなく、どう生きるのか、どう世の中に貢献できるかを考えてほしい。他人に治してもらおうとするのではなく、他人の助けを借りながらも自分で主体的に立ち直りに向けた取り組みをしてほしい」
この言葉は勝田被告の心にどう響いたのか。
判決から6日後の5月24日付で、勝田被告側は「量刑不当」として大阪高裁に控訴した。
(2016.7.28.産経WEST)
これは早い段階で精神科治療による性嗜好の矯正を受けていれば、ここまで被害が広まることはなかったのではと思いますが。
親が警察関係者だったことと関係あるのでしょうか気になります。
ところで、船橋市周辺で猫の虐殺が続いてる記事はご存知でしょうか?
市川、船橋あたりに怖い人がいるように思えるんですがね。
10年くらい前に江戸川河川敷で斬りつけ魔がでた話はまだ未解決です。
気をつけましょうね。
なかなかの捻れ具合
遠い出来事なら楽観できますが
船橋市川にもそーゆー人がいるんは
ちょっと困りますね