夜8時半、下の粟鹿神社のそばを流れる粟鹿川の川沿いを上流に向かってホタル狩りに歩いた。ムジカノートというジャズ喫茶
あたりで乱舞に近い。と言っても、10匹程度しかいない。昔はその何倍もの数のホタルが舞っていたいたに違いない。家路を急ぎ
我が家にたどり着くと、2匹のホテルが出迎えてくれた。
10年前、ここ、粟鹿に引っ越してきた年に植えたオオグミの木が、順調に育ち、今年も沢山の赤い実を付けてくれた。
これまでは美味しくいただこうと、食べ頃に熟れてくるのを待っていたら、いつのまにか赤い実が消えて無くなっているというのが常であった。鳥たちが食べてしまうのだ。
それが今回はいつまでも無くならず、ぶら下がっている。お陰様で思いの丈、グミが食べられた。しかし、それを喜んでばかりいられない。鳥すら山村に少なくなっているとすれば一大事だ。
そう言えば、あのカラスさえ、最近は鳴き声がしなくなっている。朝からトンビとあんなに餌を取り合ってやかましく鳴いていたのに。その舞台は今や都会に移っているのか。生きものの世界も、人間のせいで住みにくい時代となっている。
昨夕のNHKラジオ第一で、映画監督の小林正樹の作った映画が今、世界で評価が高まっていることを
伝えていた。彼の代表的作品は、4年間かけて作られた「人間の条件」という映画。それに主演したのが仲代達矢。
彼がゲストに招かれ、彼の話を素材にしながら、世界的な評価の高まりの背景を考えていく番組であった。