とりたてて何もない日々のらくがきノート

からだに関することや昭和の懐古、たまに俳句など

昔の行商の人々

2024-07-01 20:13:53 | 日記


子供の頃、家の前の路地に魚の行商のおばさんが来て、近所のお母さん方が
数人(その中に母親もいたが)集まり、色々やり取りしていた日常が
あった。好奇心旺盛なアホ坊主はそういう場面には常にアホ面をさらして
いたのである(笑)
小さめのリヤカーのようなものに数段の棚を置いた人力の車で、今も
印象的に覚えているのは、立方体の赤黒い色の鯨肉である。なぜだか、
そのおばさんの車には、いつもその鯨肉があったような覚えがある。
そういえば小学校の給食にも鯨の竜田揚げというのか、それがよく
出されて美味しく食べていたと思う。(子供の頃は肉が平気でした)

他にも夏には、わらび餅やアイスクリンの行商の人もたまに見かけたし、
それと下校の途中のお寺の前で、人形とか動物の形に自在に造形?する
飴売りのおじさんの技をあっけに取られて眺めていたこともあった。
とても飴で出来ているとは思えない作品?も並べられていて、その頃の
アホ坊主にとっては異次元の世界のように思えたのに違いない。

現在ではもう、そういった人々にお目にかかることが出来ないのが、
何とはなしに、うら寂しく感じてしまうなあと考えてしまった月曜日の
夜である。