インターネットを1000倍速くする驚異の物質
https://forbesjapan.com/articles/detail/18733?cx_art=trending
1830年代にロシアで発見された希少な鉱物
ペロブスカイト(CaTiO3)はチタン酸カルシウムの鉱物名で、様々なイオンを収容できる構造が特徴だ。1839年にロシアのウラル山脈で発見されて以来、ペロブスカイトには非常に役に立つ特性があることが次々と判明している。
科学者たちはペロブスカイトにテラヘルツ分光を用いて高速データ転送を実現しようとしている。これに用いるのは有機・無機ペロブスカイトで、シリコンウエハー上にペロブスカイトを薄く成膜する。電気の代わりに光を使うことで、データ転送速度を従来の1000倍にすることが可能だという。
テラヘルツ波の波長は100GHz~10000GHzと、電波と赤外線の中間の領域にある。これに対し、携帯電話は2.4GHzが主流となっている。ペロブスカイトにハロゲンランプを照射すると、テラヘルツ波が透過して超高速データ転送を可能にする。研究チームは、ハロゲンランプを使った実験で、ペロブスカイトを透過するテラヘルツ波を変化させることに成功した。これにより、研究チームはテラヘルツ波にデータをエンコードし、データ転送を従来の1000倍に早めることが可能になった。
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