誰もが誰かの幸せを願っている

すっかり酔っていたので気が付かなかったけど、
コートのポケットに手紙が入っていた。
バイトの忘年会の幹事をしたカレンちゃんからだった。
「いつも誰かの為に頑張るカトゥさんを尊敬してます」
なんて恥ずかしくも嬉しい事が書いてあった。

誰かの為にかぁ。

そんな風に見てくれてるのかぁ。
ギスギスした人間関係が嫌で、
なるべく人には親切には心がけてるけど、
それをよく思われなかったり、
利用されたりってのは過去に多々あった。
それに自分もいい人を演じてる部分があったし、
ホントに偽善者だと自己嫌悪になった時期もあったな。

どん底に落ちて、人の親切に触れて、優しいってのは見返りを求めないものと学んで、
でも実際はやっぱり何処かで見返りを求めてしまう。
そんな事の繰り返しだから、
誰かにそんな風に評価されるとやっぱり嬉しい。

だけど本当はみんなが誰かの幸せを願っていると思う。

そんな気持ちを偽善などと思わず大切にしてくれたら、
もっともっと優しい世の中になるんだろうね。