田舎びと歳時記

花鳥風月、演歌と津軽に一筆啓上

白井宿

2008-02-22 10:33:25 | 田舎暮らし
群馬県渋川市北方の旧子持村の土地物件確認の帰り道、『白井宿』に寄ってきました。
ここは、八重桜の頃に武者行列も行われ見物人や観光客で賑わいます。
今は桜の木も寒そうでひとり紅梅の赤い花が日当たり良い暖かい場所で咲いていて、早くも春の気配を感じさせてくれています




中世(15世紀頃)に吾妻川と利根川の合流する地点の北方の高台に白井城が構築され、丘陵下の白井に町人・農村を中心とした城下町が形成されたのが白井宿の起源のようです。関東管領上杉氏の支配下にあった白井長尾氏がこの地で覇権を振るっていました。



ところで渋川市ですが、ここは関東平野の北の入り口のような箇所で、関越道を東京方面に走ってみると利根川に架かる利根川橋の辺りで視界が急に開けてきます。特にここからの夜景は絶景ではないでしょうか。
戦国時代、越後の上杉謙信が三国峠を越えて関東へ進出した時も、この白井宿の西方にあった白井城にも立ち寄ったと思われます。



田舎暮らしするならば歴史の香り漂う白井宿のような所も候補地のひとつかもしれません。ここからは、万葉集にもその名の出てくる『子持山』を北方に眺め、西方には榛名山とその下に伊香保の温泉街の建物が望めます。
宿の通り沿いに資料館として使用されている町屋風の建物がありました。こんな建物に住み、『いにしえ』の風物の中で暮らすこと、そんな日常では叶わぬことを白井宿を歩きながら考えてしまいました。




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